【2020年最新】リズム障害の治し方を大公開!

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睡眠コラム

【2020年最新】リズム障害の治し方を大公開!

睡眠時間
大人になると、ついつい夜更かししてしまう機会が増えていきます。しかし、時間に制限の無い生活をしていると、少しずつ生活リズムが崩れる原因に。 それが概日リズム睡眠障害(以降リズム障害とする)です。 特に、夜寝る時間が後ろにずれて、夜更かし朝寝坊になる場合は、睡眠相後退症候群と言われます。昼夜逆転は、夜間に寝ることが出来ず、昼間に寝るように完全に夜と昼の行動が逆になった睡眠障害で本来は稀なケース。 ただ、今回は分かりやすいように昼夜逆転という言葉も使わせて頂きます。 「昼夜逆転を治したい」そう思っても、なかなかすぐにはできませんよね。 そこで、今回は昼夜逆転の治し方やメリットとデメリットについて解説していきます。この記事を読めば、昼夜逆転になっているあなたも上手く治すことができますよ!

1.昼夜逆転は本当にデメリットばかりで治すべき?

日本には、夜勤や時差の影響で夜間に働き、昼夜逆転の生活をしている方が沢山います。 そんな方の中には、「このまま昼夜逆転生活を続けていても大丈夫なのか?」と不安を感じている方もいるかもしれません。 その昼夜逆転生活が与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか? まずは昼夜逆転生活のデメリットとメリットを見比べて、昼夜逆転の影響を知っていきましょう。

1-1.昼夜逆転生活のデメリット

夜に仕事などの活動をすることで、生体リズムが乱れ、健康への影響があることが知られています。まさしくリズム障害というわけです。 主な健康影響として、 睡眠障害 胃腸障害 高血圧、高脂血症などの生活習慣病 心筋梗塞・脳卒中のリスクが上がる 一部の癌(乳がん、前立腺がん)の発症リスク などが挙げられます。 油断をすると誰しも夜更かしをして、夜遅くに寝て、朝は起きづらく遅くまで寝ているという生活をしてしまいがちです。 また、仕事で夜に働き、朝仕事を終えてから、昼間に睡眠をとるという人もいます。 しかし、朝方に明るくなってから寝ると、深部体温やホルモンの分泌は、昼間に活動するための準備を始めますので、しっかり睡眠時間をとっても深い睡眠は取れません。 ひどい場合は、睡眠障害や胃腸障害、慢性的な頭痛や肩こりなどに悩まされ続けることも。 人間は、夜間にホルモンが活性化して、細胞の修復を行う性質があります。 その夜間に起きていると、細胞の修復が十分に行われません。そのため、肌や髪など細胞が修復されず、ダメージがどんどん蓄積していきます。 その結果、老化が進み、見た目も印象が悪くなっていくのがデメリットです。 他にもデメリットはあり、ある意味一番のデメリットとなるのが、家族や友人と予定が合わなくなること。世の中の大半の人は、昼間活動して夜間に眠るサイクルで生活しています。 昼夜逆転してしまうことで、連絡できる時間帯や遊びに行く時間帯がズレて、周囲から孤立しやすくなります。 デメリットは挙げればキリがありませんが、昼夜逆転生活にメリットはあるのでしょうか。

1-2.昼夜逆転生活のメリット

夜、睡眠をとらずに活動するメリットとは何でしょうか? 工場などでは、24時間連続操業といって、休むことなく生産を続けることで、生産量を増やすことが出来ます。 また、病院などの医療や電力の保全監視業務、ホテルなどの宿泊業では、夜間も必然的に働く必要が出てきます。24時間営業のコンビニエンスストアなどもそうですね。 現在では、日中の工事現場などは非常に暑い環境で、熱中症にかかるリスクも大きくなっているため、夜間の建設作業も増えてきています。 このように仕事によって、夜間活動する必要がある方がいる一方で自堕落な生活で夜更かしをして、生活リズムが乱れ、リズム障害になっている人々も多くいます。 こういった人々は、リズム障害になると涼しい夜に活動をして、この一番暑い時にクーラーの効いた部屋で寝ることが出来るのがメリットだというかもしれません。 しかし、昼間の睡眠は、深い睡眠がとれず、慢性的な睡眠障害になりかねません。自ら生体リズムを乱して、健康に悪い生活をしていることに気づく必要があります。 また、夜間はSNSなどの投稿が増えるので、ネットで交流をしたい方には夜のネット活動はメリットに感じるかもしれません。 リアルタイムで会話ができるオンラインゲームなどでも、夜間に活発に行なわれているという現実があるようです。 夜間は頭が冴えているように感じて、活発に行動をする人もいますが、これはリズム障害という生体リズムがずれる病気になっている可能性があるので要注意ですね。 リズム障害の場合、朝起きることが出来ず、普通の社会生活を送ることが困難になってきます。 やはり夜更かしや昼夜逆転生活のメリットはデメリットに比べると少なく、昼に活動して、夜に眠るという生活リズムを作っていくことが大切です。 体にとって、デメリットの大きい、生体リズムの乱れを、多くの人は治したいと思っていますよね。 どうしたら治すことができるのか見ていきましょう!

2.リズム障害の治し方5選

夜型の生活に慣れてしまうと、朝方寝て昼過ぎに起きるいわゆる「昼夜逆転」の生活になることも珍しくありません。 「中高生の頃からずっと夜型で、何度治そうと思っても無理だった」と悩んでいる人もいることでしょう。 特に、中高生などの若者ほどリズムがずれやすく、夜更かし、朝寝坊の生活になりやすいことが知られています。 そこで今回は、リズム障害と昼夜逆転の治し方を5つご紹介します。

2-1昼に頑張って起きていて、夜しっかり寝る

人は、深く眠ることができる時間帯がある程度決まっています。これは、深部体温が低下する夜の12時頃から朝方の5時頃までです。 昼間に眠ろうとしても、睡眠が浅くなるのは当然のこと。 また、後ほど詳しく解説しますが、人間には生活リズムを司る「体内時計」という機能が備わっています。 昼間に長時間眠る生活を続けると体内時計がズレて、昼夜逆転になってしまい、夜に眠れなくなってしまうのです。 昼夜逆転の生活をしている人は、体内時計のズレにより、夜に覚醒し、昼に眠りに入るリズムに変わっているので、日中活動をしようとすると、眠気を催しやすくなっています。 しかも、昼間に眠ようとしても外部環境は光や騒音が多く、気温も高くなるため、睡眠が妨害され、深く長く寝ることができません。 この昼夜逆転のリズムを改善するためには、昼は眠くても短時間の仮眠だけにして頑張って活動し、夜にまとめて寝るように心がけましょう。 そうすれば、自然と疲労もたまって夜に眠くなります。ただし、1日だけでは効果がありません。体内時計が調整されて生活リズムが変わるまで3週間程度かかります。 そのため、3週間はきつい生活がを続きますが、徐々に良い生活リズムが出来てきます。 どうしても眠くてたまらないという場合は、15分以内の昼寝がおすすめです。

2-2.昼間に予定を入れて積極的に活動する

適度な運動は良質な睡眠に欠かせません。 昼夜逆転の生活をしている人は、昼間に起きていても布団の中でゴロゴロしていることが多いでしょう。 これでは、運動不足になり、夜に眠気がおきにくくなります。昼間に努めて用事を入れ、外出することを心がけてください。そうすれば、身体が心地よく疲労し、夜に眠りやすくなりますよ! 用事が見つからないという場合は、30分程度のウォーキングや、室内でできる体操、筋トレなどの軽い運動もおすすめです。

2-3.朝日を浴びて体内時計を戻す

昼夜逆転の生活を送っている人は、「体内時計」がずれて、昼間に眠ることがすでに習慣となっています。 人には約24時間周期で生体のリズムを刻む「体内時計」が備わっています。体内時計は毎朝、朝日を浴びることでリセットされる仕組みがあります。 しかし、昼夜逆転の生活を送っていると「朝日を浴びてリセット」ができにくくなります。 その結果、体内時計がズレていき、睡眠が深く取れるはずの夜に眠れず、目がさえやすくなるのです。 昼夜逆転の生活を治すには、体内時計を戻さなければなりません。 そのために、きつくても、まず朝日が浴びられる時刻に一度起きること、そしてカーテンを開けて朝日を浴びることを習慣づけましょう。 睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌は、光を浴びてからおおよそ14時間後に分泌が始まります。 朝日を浴びれば、夜にメラトニンの分泌が最大になり、自然な眠気が訪れるでしょう。朝日を浴びることで、夜にしっかりと「メラトニン」が分泌され、良い睡眠が取れるようになるのです。 メラトニンには、生体リズムを整える役割もあり、リズム障害の患者さんの治療にも使われます。 光照射やメラトニンの作用を促す内服薬を使った専門治療もありますので、昼夜逆転が直らず、生活に支障をきたしている場合は、専門医に相談してみても良いでしょう。

2-4.夜の光は少し抑えて暖かい調光で

私たちは夜も照明をはじめとする人工的な明かりの下で生活しているため、脳が「今は昼間だ」と勘違いしやすい状態になっています。 特に、LED照明に含まれるブルーライトは生体リズムに影響が大きいので、夜に明るく強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑えられ、自然な睡眠導入ができなくなるのです。 昼夜逆転の生活を治したい場合は、夜は少し暗めの、暖色照明にして生活し、寝る態勢を整えることが重要になります。 心地よく良質な睡眠を取るためには、適度に空腹で体温や血圧がやや低めであることが理想的。夜間に、重い食事をしないことも大切です。 また、しっかり入浴することも効果的ですが、ベッドに入る1時間前までには済ませましょう。 コーヒー、紅茶、緑茶などは覚醒作用があるカフェインが含まれているので、朝はしっかりと覚醒するために積極的にカフェインを摂り、夕方以降は飲まないように心がけてくださいね。 お酒は眠くなると思われがちですが、睡眠を浅くする効果があるため、睡眠の質が悪くなります。生活リズムを整え、リズム障害を元に戻している間は、できるだけ飲酒しないように心がけましょう。 眠れないからといって、ベッドの中でスマホや携帯ゲーム機をいじるのはNG。 スマホや携帯ゲーム機の光には朝日によく似た「ブルーライト」が多く含まれています。 眠れない場合は、やや暗くした部屋で、軽いストレッチなどをベッドの上で行い、眠りを誘う静かな音楽を流すなどするのがおすすめです。

2-5.週末の寝過ぎは避ける

自由に時間が使える休日くらい、いつまでも寝ていたいものです。 しかし、週末に長く寝ることは、体内時計がズレる原因になります。 平日5日かけて朝起きて夜眠る生活を続けても、週末に昼夜逆転をしてしまえば、体内時計はまた昼に眠くなるように調整されてしまうのです。 これでは、いつまでたっても生活を昼型に改めることはできません。休日もできるだけ平日と同じ生活リズムを守りましょう。 どうしても朝長く寝たい場合、睡眠時間を延ばすのは1時間程度に抑えるのが良いですね。昼寝をしたい場合も、15分以内に抑えてください。

3.リズム障害や昼夜逆転の治し方を知っているだけで生活が豊かに!

昼夜逆転生活は、今は大きな問題になっていなくても、健康面や社会適応など、長期的な目線になるとデメリットが多くなってきます。 現在、夜勤をしている方も、この生体リズムの仕組みを知っていることで、得られるメリットは沢山あるでしょう。 まずは、朝日を浴びて体内時計をリセットするなど、やりやすいものから始めてみてください。人間は毎日朝日を浴びることで、体内時計をリセットして生活しています。 そのため、日中に外出する予定を入れるのは、朝日を浴びて日中活動し、昼間に長く寝ないという面で効果的です。 さらに交友関係も生まれるので、良いことばかりですね。一方の夜間ですが、こちらはいかに眠りやすい環境を作れるかがポイントです。 まずは、覚醒作用のあるアルコールやカフェインの摂取を控えて、体をリラックスモードにシフトチェンジしていきましょう。 布団の中ではスマホの操作は絶対にしないようにしてくださいね。スマホのブルーライトは、目にとって強い刺激材料です。 この生活を意識することで、昼夜逆転は少しずつ解消されていきます。健康面やメンタル面、交友関係など、昼夜逆転を治すことで得られるものは多いですよ!

まとめ:リズム障害や昼夜逆転は早めに治しておこう!

昼夜逆転は、人間にとってデメリットが多い生活スタイルです。 健康的で人と楽しく生活をしていくためには、なるべく早い段階で昼夜逆転を治しておくことをおすすめします。 最後に昼夜逆転の治し方のポイントをおさらいしておきましょう。
  • 昼に長く寝ないで起きているようにする(休日も)
  • 昼間に予定を入れて積極的に活動する
  • 朝日を浴びて体内時計を戻す
  • 夜は光を抑えて過ごす
  • 週末の長寝は避ける
昼夜逆転が治るのには個人差がありますが、早ければ1ヶ月程度から数ヶ月で通常のサイクルが復活するでしょう。 大切な身体の健康や交友関係を大事に思うのなら、昼夜逆転の解消を前向きに検討してくださいね。

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理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...