「コンパクトに収納でき、かつ寝心地がいいもの」。自宅は地方にあるものの、月に何度か上京して事務所に宿泊するため、そんな寝具を探していました。手狭な部屋にベッドはスペースを取りすぎるし、かといって寝袋では十分な睡眠の質の確保が難しい。当初はそれなりの値段がする寝袋+マット+キャンプコットで寝ていましたが、幅が狭いため寝返りがうてないなど寝心地はイマイチで、翌日の仕事や遊びに支障が出ていました。歳を重ねるにつれ、生活には良質な睡眠が本当に重要だと気づかされます。
エアベットも選択肢でしたが、空気入れるのが面倒、しかも片付けも、ということで、ブレインスリープオールインワンを購入。事前に寝心地を試したわけではなかったので「これひとつでどこでも最高の睡眠」というキャッチコピーには半信半疑だったものの、いや、これ素晴らしいですよ、お世辞ではなく。
特に驚かされたのが、寝心地が本当にいいこと。マットレスの厚さは4cmで大丈夫か心配でしたが、高反発ファイバーなので体をしっかり支えてくれ、床を感じることはありません。寝返りも楽にできます。それより分厚いマットレスも持ってますが、寝心地は厚けりゃいいものではないことを実感。
170cm×70kgの私以上のサイズの方はもう少し幅が広かったらと思うかもしれませんが、収納面+持ち運びを考えるとこのサイズ(幅70cm)が落としどころなんでしょう。それ以下だったら、ちょっと寝返りしにくくなるので、マイナスポイントがついたと思います。
また、付属のシェラフもとてもいい。東京都内のマンション4階、冬場の今も暖房つけずにシェラフだけで寝ますが、普通の寝巻き姿で寒さは感じませんし、蒸れません。しかも、ファスナーを全開すると掛け布団のように使える点は購入時にはあまり意識してませんでしたが、夏の寝苦しい夜にその有り難みを感じました。スポっと入り込むタイプの寝袋だと、これができずに辛いのです。
一方、マットレスと一体となった枕は好みが分かれると思います。高い方がいい、低い方がいい、好みは人それぞれですからね…。開発者はとても悩んだのでないでしょうか。私は少し低いと感じたのですが、タオル(おじさん臭が移るのを防ぐのにも効果あり)で調整すればいいので、あまり問題視してません。
そりゃ、マットレスも枕ももっと厚くすれば寝心地はもっとよくなるのかもしれません。でも、それだと、使ってみて1番良いと感じた、この製品の1番の素晴らしさー〃コンパクトであること〃が両立できなくなるのは自明のこと。
寝袋やエアベット、布団などは毎日の片付けが本当に面倒なんですよね。かといって、出しっぱなしにするのも…。その点、ブレインスリープオールインワンは、マットレスを畳むのにホントに5秒くらい。それに、シェラフを同梱の袋(入れやすいよう考えられてる)にしまうのも本当に簡単。私のような面倒くさがりには、この点だけで買いですね。女性でも持ち運びできるサイズ&重さなんで、妻いわくキャンプ&車中泊、ゲスト用にも良さそう!とのことで、自宅用に買い足そうと思っています。
また、敷布団やマットレスを使ったこともありますが、寝心地は悪くないものの、しまう場所を確保するのに苦労しますよね。広い家なら問題ないかもですが。その点、ブレインスリープオールインワンは畳んだ際の見た目がいいので、そのまま壁に立てかけておけるのがgood。ちょっとした隙間に隠すことももちろんできます。
長々と書いてしまいましたが、総じてブレインスリープオールインワンは、コンパクトさと最高の寝心地を両立したい人におすすめですね。逆にどちらかでいいという人には、あまり向かないと思います。購入時に1週間ほどほかの選択肢も調べましたが、上記の両立という点において、今もっともコストパフォーマンスに優れる製品じゃないでしょうか。使ったうえで、本当にそう思います。ミニマルだけど、スタイルだけでなく、寝心地も追求した製品開発に好感が持てました。
最初は価格が高いと思うかもしれませんが、定価66000円は1年月当たり5500円、2年月当たり2750円。睡眠を重視する人なら、決して高くない投資では?