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ショートスリーパーとは?睡眠時間の特徴や偉人・有名人の事例をご紹介

睡眠コラム

ショートスリーパーとは?睡眠時間の特徴や偉人・有名人の事例をご紹介

快眠・安眠 睡眠

「偉人にはショートスリーパーが多いって聞くけど本当?」「偉人はどうやって眠っていた?」上記のような疑問を持ったことはありませんか?たしかにショートスリーパーになれたら自由な時間が増えるので、憧れる方もいるようです。偉人は寝る時間が少ない分、活動していたから功績を上げられたのでは?という気持ちもわかります。

しかし、実際にショートスリーパーの方はほとんどいません。昔の偉人は、睡眠時間は短かったと聞きますが、本当にショートスリーパーだったのでしょうか?

今回は、ショートスリーパーの特徴や睡眠時間とともに、社会的に成功した偉人には本当にショートスリーパーが多かったのか、偉人がとっていた睡眠方法をご紹介します。

ショートスリーパー(短時間睡眠者)とは?

目覚まし時計と女性

ショートスリーパーとは「短時間睡眠者」と呼ばれ、短い睡眠時間でも問題なく生活ができる人のことです。ここではショートスリーパーの定義や、要因を解説します。

ショートスリーパーの定義や睡眠時間

ショートスリーパーとは、通常の睡眠時間よりも短い睡眠時間で十分な休息が得られる人のことを指します。

一般的に、夜間の睡眠時間が平均6時間未満であるにもかかわらず、日中の眠気や疲労感などの健康上の問題がない方がショートスリーパーと定義されます。

ショートスリーパーになる要因

ショートスリーパーになる原因は明らかにされていませんが、遺伝的によるものと考えられています。ショートスリーパーは、睡眠に関連する特定の遺伝子変異を持っており、その変異によって睡眠時間が短くても健康を維持できると言われています。

また、脳の神経伝達物質の働きや、体内時計の調整機能にも個人差があることが影響しているようです。

一方で、不眠症やうつ病、身体の病気、治療薬の影響など、様々な要因で睡眠時間が短くなる場合もあり、真のショートスリーパーとは区別する必要があります。

カリフォルニア大学の研究グループの研究によれば、ショートスリーパーの割合は10万人に約4人ととても少数派です。日本人では5〜8%がショートスリーパーと言われています。

ショートスリーパーの特徴

ストレッチをする女性

ショートスリーパーは6時間未満の睡眠でも眠気を感じず、日中は精力的に活動する傾向があります。また、カリフォルニア大学サンフランシスコ校が2019年8月に発表した研究結果によると、ショートスリーパーは一般の人と比べて、同時に複数のことをすることが得意だとわかっています。

つまり、ショートスリーパーは睡眠時間が短いにもかかわらず、活動的で集中力も高いという特徴が見られます。下記では同じ睡眠に関わる不眠症やロングスリーパーの違いを詳しく解説します。

ショートスリーパーと不眠症の違い

ショートスリーパーと不眠症は、短時間しか眠らないという点で共通していますが、大きな違いがあります。ショートスリーパーは体質的に6時間未満の睡眠でも日中の活動に支障がなく、むしろ精力的に行動できる傾向にあります。

ショートスリーパーには以下のようなタイプが挙げられます。

  • 睡眠時間が6時間未満であっても、目覚まし時計を使わずに自然に目覚め、日中の眠気を感じない
  • 休日でも長時間の睡眠を必要としない
  • 短い睡眠でも創造性や頭脳、行動力などに影響しない
  • 生まれつきの体質で、小児期や若年期から睡眠時間が短い
  • 仮眠やうたた寝をしたことがない

一方、同じく短い睡眠時間で「不眠症」と呼ばれる症状もあります。不眠症は入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠障害で、日中の不調を引き起こす病気です。

ショートスリーパーは本人が必要とする睡眠時間を取れているのに対し、不眠症は睡眠の質や量が不足しているのが大きな違いです。

なお、厚生労働省のe-ヘルスネットによると、「不眠症が慢性化すると医療機関で適切な治療を受けなければ回復が難しい」とされています。

ショートスリーパーとロングスリーパーの違い

ロングスリーパーは、一般的な睡眠時間よりも長い10時間以上の睡眠を必要とする体質を持つ人です。ショートスリーパーと同様、原因は明確ではありません。しかし、遺伝的な要因が関係していると考えられています。

ロングスリーパーは睡眠障害のカテゴリに分類されますが、必ずしも病気とはいえず、長時間眠っても日中の眠気や疲労感がない場合が多いのが特徴です。

また、ショートスリーパーは社交的な面があるのに対し、ロングスリーパーは内向的な性格が多く、常に心配ごとを抱えやすいと言われています。

ロングスリーパーに関して詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。

>>実は自分もロングスリーパー?特徴や原因、診断方法と治し方について

ショートスリーパーの寿命や健康への影響は?

 砂時計

通常の人は睡眠時間が5時間でも寝不足を感じ、それが続くと睡眠障害を引き起こしてしまいます。しかし、真のショートスリーパーは、たとえ3〜4時間であっても朝すっきりと目覚められ、健康への影響はないとされます。

ショートスリーパーに健康への悪影響が見られない理由は、「生まれつきの体質」を持っているためです。ショートスリーパーは特有の遺伝子変異により、6時間未満の短い睡眠時間でも目覚めがよく、日中の眠気や精神機能への影響がないのが特徴です。

ショートスリーパーの場合は睡眠の質が高く、体内時計が適切に機能しているため、健康や寿命のリスクが生じにくいとされています。

偉人にはショートスリーパーが多いというのは本当?

多くの方が気になるのが、偉人にはショートスリーパーが多かったというのが本当かどうかです。

ショートスリーパーであれば活動時間も多く、その分やれることが多くなります。そのため、人より功績が上げられ、社会的に成功するのは当然と考える方も多いのではないでしょうか。

結論から述べると、偉人には夜の睡眠時間が短かった人が多いと言われています。しかし必ずしもショートスリーパーとは限りません。

偉人にまつわるショートスリーパーの話は多くありますが、実際に確証が得られるものはほとんどありませんでした。

ショートスリーパーとして有名なナポレオンも、最近の研究で実は分割して睡眠をとっていたという説があります。

調べれば調べるほどおもしろい偉人たちの睡眠習慣。昔の偉人と比較しつつ、最近の偉人たちの睡眠を見ていきましょう。

偉人たちの睡眠時間を見比べよう

偉人たちの睡眠時間が実際に、どのくらいだったのかを昔といまで見比べてみましょう。

昔の偉人で、睡眠に関してのエピソードで有名なのはナポレオンや発明家エジソンなどが挙げられます。

現代の偉人といえば、Amazon創設者のジェフ・べゾス氏も取り上げられています。果たして結果はどうなのか、気になるところです。

それでは早速見ていきましょう。

  • 革命家「ナポレオン・ボナパルト」
  • 発明家「トーマス・エジソン」
  • 芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
  • Amazon創設者「ジェフ・べゾス」
  • Microsoft創業者「ビル・ゲイツ」
  • 天才起業家「イーロン・マスク」
  • お笑い界の大御所「明石家さんま」

革命家「ナポレオン・ボナパルト」:3時間

フランスの革命家であるナポレオン・ボナパルトは3時間睡眠だったことで有名です。

少ない睡眠時間にすることで活動時間を増やし、あらゆることをこなしていたという努力家として有名です。

「足りない分は馬に乗りながら寝ることで補っていた」という逸話もあります。

さらに近年の研究によると3時間睡眠の他に昼寝をしていたこともわかっています。

先述した馬のうえでの仮眠をはじめ、会議の合間やお風呂などで細かく睡眠をとっていたそうです。

つまり、1日の睡眠時間は3時間以上ということになります。

1日のトータルの睡眠時間がわからないので、ショートスリーパーかどうかの断言はできませんが、実際は、夜間の睡眠以外にも仮眠を取るなどして、睡眠を分割していただけなのかもしれません。

発明家「トーマス・エジソン」:4時間

発明王として知られるトーマス・エジソンもショートスリーパーだったとされています。

「4時間以上睡眠をとると気分が悪くなる」といっていたことから、睡眠時間は4時間以下だったようです。

しかし、ナポレオンと同様に昼寝をとっていたという説もあります。エジソンの場合は1〜2時間程度の睡眠を複数回とっていて、足りない分を補っていたそう。

そう考えると、先ほどの言葉は「続けて4時間以上は眠れない」という意味だったのかもしれません。

毎晩のように徹夜をして研究をしていたエジソンは、こうして睡眠をとっていたとされています。

一般的な考えでいくと不思議な睡眠方法ですが、実際に同じような人がいるのは事実です。こちらも睡眠を分割してとっていたようです。

芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」:90分

最後の晩餐で知られるレオナルド・ダ・ヴィンチもショートスリーパーとされています。

その睡眠時間はなんと90分!

ここにきて最短の時間です。おもしろいのが、一気に90分の睡眠をとるのではなく、4時間ごとに15分程度の睡眠をとっていたという点。

1日に24時間なので、15分×6=90分となります。

とても少ない時間ですが、果たして本当にこのような睡眠時間で足りたのでしょうか。これで健康に影響がなかったのであれば、真のショートスリーパーかもしれません。

しかし、通常は15分程度の睡眠は、一時的な疲労を回復するための仮眠にすぎません。

これが仮眠であれば、「パワーナップ」という仮眠方法と考えられます。パワーナップについては後ほど説明します。

Amazon創設者「ジェフ・べゾス」:7時間

昔の偉人はショートスリーパーが多かったようですが、現代の偉人はどうでしょう。

もはや生活の一部といっても過言ではないAmazonの創設者のジェフ・べゾスは7時間睡眠。22時には寝て、5時には起きるという典型的な早寝早起きのリズムです。

ここにきて一般的な睡眠時間になりました。とあるインタビューでも8時間の睡眠の必要性を述べており、ショートスリーパーではないようです。

しっかりと寝て、しっかりと働くことが成功の秘訣なのでしょう。

Microsoft創業者「ビル・ゲイツ」:7時間

Microsoft創業者のビル・ゲイツもジェフ・べゾス氏同様に7時間睡眠です。

0時前後には寝て、7時くらいに起きているようです。早寝ではないですが、しっかりと睡眠時間は確保できています。

Microsoft創業時は人一倍働いており、周囲から健康状態を心配されるほどでした。

しかし、7時間睡眠は一般的な睡眠時間です。ビル・ゲイツ氏がいつ睡眠の重要性に気付いたのか、定かではありませんが、しっかりと寝ていることがわかります。

天才起業家「イーロン・マスク」:6時間

世界で天才起業家と言われているイーロン・マスクの睡眠時間は6時間程度でした。

先述した2名に比べるとやや短いようです。就寝時間は午前1時で7時には起きるというリズムです。

ただ、イーロン・マスクは睡眠時間こそ長くはないものの、寝る前の数時間前からはカフェインの摂取を控えるようにしていると言われています。

そのため、質のよい睡眠を確保でき、6時間でも疲れがとれるようです。徹底した管理をして、時間を最大限活用し、理想的な生活リズムを維持しているのかもしれません。

マスク氏は睡眠が重要だと考えており、多忙ながらも睡眠時間の確保をおこなっています。徹底した自己管理術は、見習うべき点でしょう。

お笑い界の大御所「明石家さんま」:3時間

世界の偉人に目を向けてきましたが、日本にも偉人はいます。お笑い界の大御所、明石家さんまさんは3時間睡眠をすることで有名です。

若いころから、3時間睡眠でもなんら支障はないとのことです。

これで、睡眠時間が十分なのであればショートスリーパーかもしれません。周囲にはさんまさんの寝ている姿を見たことがあるという人はいないそうです。

なんと実の娘であるIMALUさんでさえも「寝ているところを見たことがない」というほど。

3時間以外に仮眠はとっていないのか、本当にショートスリーパーなのか気になるところです。

偉人たちが実践した仮眠方法をご紹介!

現代の偉人は比較的睡眠をしっかりととる人が多く見受けられました。一方で昔の偉人は睡眠時間が短かったとされている人物が多くいますが、実際は昼寝をして調整している人も多いことがわかります。

しかし、昼寝と言いつつも、ついつい寝すぎてしまうという経験はありませんか?

そこで、偉人たちが実際にやっていた仮眠方法をご紹介します。

パワーナップ:15~30分程度の睡眠

仮眠方法の中に「パワーナップ」という方法があります。

パワーナップとは15〜30分程度の仮眠をとることです。 なお、レオナル・ド・ダヴィンチの15分睡眠が、仮眠だったのであればパワーナップだったと考えられます。

アメリカ航空宇宙局(NASA)では、26分間の仮眠をとると、パイロットの能力が30%以上も上がることが報告されています。※1

パワーナップを導入することで仕事の効率が上がることが分かっており、GoogleやApple、Microsoftなどの世界的企業では、オフィスに仮眠スペースを設けたり、睡眠装置を採用したりする企業も増えました。

仮眠には、一時的に「眠気」や「疲労感」を取り除く効果があります。 午後の仕事効率を上げるためにも、お昼休みにぜひパワーナップを試してみてはいかがでしょうか。

マイクロナップ:数十秒~1分の睡眠

「マイクロナップ」はパワーナップよりも短い数十秒〜1分程度の仮眠を指します。

仮眠というには短い気もしますが、目を瞑るだけでスッキリした経験のある方は多いのではないでしょうか。一時的に目からの情報を入れることをやめるだけでも、脳は回復します。

「パワーナップをするほどの時間はないけど、疲労感を軽減させたい」というときにおすすめです。

また、電車やタクシー移動などの短い時間でもできるので、スマートフォンの代わりにマイクロナップをしてみるのもよいでしょう。

マイクロナップにより、1分でも目を瞑ることで、リフレッシュ効果や落ち着きを取り戻す効果が期待できます。

ホリデーナップ:90分程度の睡眠

「ホリデーナップ」は時間のある休日に余分に眠るという方法です。

医学的に寝だめは効果がないとされているものの、足りない睡眠時間を補うことはできると考えられています。

つまり、睡眠は「貯金はできない」が「借金は返せる」のです。上述したエジソンはこれに近い睡眠方法だったのかもしれません。

ただし、寝すぎてしまうと生体リズムが乱れてしまうため、多くても2時間程度に留めておきましょう。

休日に平日より2時間以上寝てしまう場合は「睡眠負債」が溜まっているとされています。

睡眠負債は、返済するのに2週間以上時間がかかることが知られているので、平日の睡眠時間を増やす努力をしましょう。

無理に睡眠時間を短くするのはよくない

ベッドで横になる女性

短時間の睡眠でも生活に影響のないショートスリーパーは、現代ではきわめて少ないと考えられています。

ショートスリーパーは生まれつきの体質で、小児期や若年期から睡眠時間が短いにもかかわらず、日中の眠気などの健康上の問題がない人を指します。しかし、このような人はとても稀です。

そして「睡眠時間を短くすればショートスリーパーになる」というわけではありません。無理に睡眠時間を短くしてしまうと、必要な睡眠量が不足し、パフォーマンスを下げる原因になってしまいます。

睡眠を短くして、活動の時間を増やせるショートスリーパーに憧れる方も多いかもしれません。しかし、多くの人は睡眠時間を短くすることで、かえって疲労感や集中力の低下を招いてしまいます。

短い時間しか睡眠時間を取れない方は、睡眠の質を高めることが必要です。睡眠時間を無理に短くするのではなく、質の高い睡眠を心がけましょう。

【参考文献】※1 パワーナップ(積極的仮眠)で人生のパフォーマンスが上がる ※2 アインシュタインやエジソンも実践。昔ながらのパワーナップ(仮眠)術

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睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

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「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...