枕なしで寝ても大丈夫?枕なしで寝るメリットとデメリット

枕なしで寝ても大丈夫?枕なしで寝るメリットとデメリット

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枕なしで寝ても大丈夫?枕なしで寝るメリットとデメリット

快眠・安眠
枕がフィットしなくてなかなか寝付けない、朝起きると首や肩がこっていたり痛みを感じる…と悩んだことのある方は、自分に合った枕を探すために、様々な種類の枕を試してみたことがあるかと思います。 この記事では、あらゆる枕を試してみたものの、自分に合った枕が見つからない、枕難民や枕ジプシーの方に、枕なしで寝るメリットやデメリットと、快眠を手に入れる方法をご紹介します。

枕なしで寝た方が熟睡できる人もいる

睡眠の際には枕が必須だと思っている方が多くいますが、場合によっては枕なしで寝た方がしっかり熟睡できる人もいます。 早速、どのような人が、枕なしでも質の高い睡眠を得られるのかをご紹介します。

1:ストレートネックの人

ストレートネックとは、首のカーブが伸びて、頸椎の角度が30度以下になった状態のことです。一般的な人の頸椎の角度は30〜40度と言われているため、ストレートネックの人は、横から見た時に頭が前に出ているように見えます。 そんなストレートネックの人が高すぎる枕を使用すると、頭が持ち上がり、首が前に傾きすぎてしまうことがあるので、枕なしで寝る方が快眠できる人もいらっしゃいます。

2:後頭部が絶壁の傾向がある人

後頭部が絶壁(平ら)の人は、広い面で頭の重さを支えることができるので、枕がなくても安定します。反対に、後頭部が張っている人が枕なしで寝ると、頭の重さが後頭部の一部にかかってしまいます。 また、絶壁の人は首とマットレスとの隙間が少なく、マットレスの沈み込みによって隙間が埋められやすこともあります。

3:柔らかめのマットレスを使っている人

体圧分散性が良いマットレスというより、体全体が沈み込むような柔らかめのマットレスは、枕なしで寝ても、頭から首、背中が沈み込んでフィットするので安定します。ただし、柔らかすぎるマットレスは腰痛などの原因になることもあるので注意が必要です。

4:寝返りが少ない人

寝返りを打つ時に横向きの姿勢になりますが、横向き時は肩幅の分だけ首とマットレスとの隙間が多くなるため、首の痛みや肩こりの予防のために枕が必要です。反対に、あまり寝返りを打たず、長時間、仰向きの姿勢で眠り続ける人は、枕なしで寝ることに向いています。

枕なしで寝るメリット4つ

ここからは、枕なしで寝る場合のメリットについてご紹介します。ただし、後ほどご紹介しますが、枕なしで寝る場合のメリットは、状況によってはデメリットにもなるため注意が必要です。

1:ストレートネックの改善

ストレートネックの人は、一般的な人と比べて頭が前に出ています。枕なしで寝ると頭の位置が下がるので、頸椎が本来の正しいカーブを描くため、ストレートネックの解消が期待できるとされています。

2:いびきの改善

枕が高すぎると、頭が持ち上がり、首が圧迫されて気道が狭くなることで、いびきをかきやすくなります。そのため、枕なしで寝ることによって、いびきが改善される可能性があります。

3:猫背・肩こりの改善

枕が高すぎると首が圧迫されて血流が滞るので、猫背や肩こりの原因にも。そのため、枕なしで寝ることによって首の傾きが矯正されたり、猫背・肩こりの改善に繋がる場合があります。

4:首のシワが残りにくい

自分に合わない枕や高すぎる枕で寝ると、あごを引いた状態になるので、首にシワが寄ってしまいます。長時間、首にシワがある状態が続くため、朝起きても首にシワが残っている可能性があります。 反対に、枕なしで寝た場合は、立っている時の姿勢と近いので、寝姿勢によっては首にシワが残りにくいです。

枕なしで寝るデメリット4つ

枕なしで寝ることによるメリットをご紹介しましたが、デメリットについても確認しておきましょう。

1:首の痛みに繋がる

枕なしで寝ると首が伸びるので、ストレートネックの改善が期待できるとお伝えしましたが、ストレートネックの人でも、後頭部が安定しない場合や、首の筋肉がおかしなところで固まってしまった場合は、デメリットとなります。 首がしっかり支えられていないことで頚椎へ負担がかかる可能性があるため、ストレートネックを悪化させたり、首の痛みや肩こり、首のシワを進行させることも。枕なしで寝ることが自分の体型や寝具に合っているのかをしっかり確認することが大切です。

2:顔がむくむ原因になりやすい

枕なしで寝ると、枕の分だけ頭が下がるので、重力によって頭部に血液や水分が流れやすくなります。本来、血液は常に循環していますが、睡眠中は長時間同じ姿勢が続くので、血流が滞りやすくなります。そこへさらに重力がかかり、顔のむくみへとつながる可能性があります。

3:いびきの悪化

枕が高すぎると、気道が狭くなっていびきにつながりますが、逆に枕なしで寝る場合は、顎が上がりやすいため舌が喉奥に落ちてしまい、いびきをかきやすくなる人もいます。 いびきは、枕が高すぎても、低すぎても発生しやすいとされているので、自分に合った高さの枕を使用しましょう。

4:寝返りがしづらい

健康な大人の場合、睡眠時間8時間に対して一晩に打つ寝返りの回数は10~30回、平均的には20回前後と言われています。これよりも寝返りが少ないと、体への負担が大きくなったり睡眠の質が低下する恐れがあります。 ですが寝返りをサポートしてくれる枕がないと、首の可動域が狭まり、寝返りが打ちづらくなる場合があります。

理想の寝姿勢とは?

枕なしで寝るメリットは、状況に応じてデメリットになる可能性があるため、自分に合った枕を使用することが一番です。“理想の寝姿勢”は、真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢) に近い背骨のラインを保つことで、高すぎても低すぎてもいけません。 仰向け寝では、背骨がなだらかなS字状にカーブする状態が理想です。人は直立姿勢を楽にするために、背骨がなだらかなS字状にカーブしています。寝姿勢でも背骨のカーブを自然な状態に保つことで、体の圧力が均等に分散され、血液が循環しやすくなります。 横向き寝では、背骨と床が真っ直ぐ平行になっている状態が理想です。頭が適切な高さで支えられ、背骨が真っ直ぐになることで、首や肩にかかる負担を抑えることができます。 体には凹凸があるので、寝具によっては、首や背骨が曲がってしまい、腰が沈んでしまいます。理想的な寝姿勢を作るためには、頭や体の重みを分散し、適切なサポートをしてくれる適度な高さや弾力の寝具を選ぶことが大切です。
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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...