「布団を干したいけどなかなか干せていない」
「干すスペースがない場合はどうしたらいい?」
など、布団を干すことに関して不満や疑問を持つ方は多いです。
確かに布団を干すのは天候に左右されますし、場所も必要になります。しかし、それは外に干すことが前提だからではないでしょうか。
実は布団は外に干さなくても、干すことができるんです。干し方を知っているだけで、睡眠の質も上がります。
本記事では布団の干し方をご紹介!注意点なんかも解説しているので、自身の生活スタイルに合った干し方を試してみてくださいね!
1.布団を干せば睡眠の質が上がる
布団の状態は睡眠の質を左右します。
布団は、綿・合成繊維・羽毛・羊毛などからできていますが、使い続けているうちに汗や外気の影響で内部に湿気が溜まるものです。
すると、湿って重い感触になります。また、
湿気が溜まると布団にカビが生えたり臭いがつくこともあるでしょう。布団内部で雑菌も繁殖しやすくなるので、衛生的にも良くないですね。
布団の中は皮脂や髪などを餌としてダニが繁殖しやすい環境です。
布団の手入れを怠ると、いくら上質なものでも快適さはどんどん下がっていきます。
布団の手入れ方法はいろいろありますが、最も簡単にできることは布団を干すことです。
布団を干すことにより、湿気や臭いを取ることができます。また、ダニの繁殖を抑えることも可能です。天日に干すのが一番ですが、布団乾燥機を使っても同様の効果が期待できるようになり、以前よりハードルは下がりましたね。
乾いていて清潔な布団で眠ることで、睡眠の質を上げることができます。
最近、眠りが浅い、眠りにくいと悩んでいる人は、一度布団の状態を確かめてみましょう!湿り気を感じたり嫌な臭いがしたりする場合は、布団を干す必要があります。
2.布団はどうやって干すべき?
布団を干すというと、ほとんどの方が天日干しをイメージしますよね。布団干しといえば、長年この方法でした。
今でも布団干しの基本は天日干しです。ベランダ、庭などと布団干しがあれば、どこでもできるので手軽でもあります。
しかし、天日干しは屋外に干すので、
花粉やほこりがつきやすく花粉症の人にとっては地獄になることも。
また、住宅事情によって天日干しができないところも都市部では多いです。そういった場合は、天日干し以外の方法も知っておくと便利ですね。
最近は
布団乾燥機も進化して天日干しではできないこともできるようになりました。
そこで、今回は布団の干し方の種類やそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。布団の干し方に迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
3.天日干し:布団の干し方といえばコレ
天日干しは、最も基本的な布団干しの方法です。
日光を利用して布団を干し、
湿気を飛ばして臭いを取ります。太陽の香りというか、干した後っていい匂いがしますよね。
天日干しは1年中行うことができ、
夏など日差しが強いときは1時間もあればふっくら干しあがり、費用もかかりません。
布団を干す場所はベランダや庭などが多いです。日焼けにさえ気をつければ、羽毛や羊毛など一部の素材を除いてほぼ全ての布団を干すことができます。
3-1.天日干しのメリット:ふわふわで気持ちいい
天日に布団を干すことにより、湿気が空中に放出されてふっくらとなります。
また、
紫外線の殺菌効果により臭いも薄くなる効果が期待できるのがポイント。
特に、綿や合成繊維は天日干しが適しています。天日で干すことにより気分的に「気持ちいい」と感じやすくもなるでしょう。
この他のメリットとしては、費用がほとんどかかりません。干す場所さえ確保できれば、最も安上がりな布団の手入れ方法といえます。
3-2.天日干しのデメリット:花粉症との相性が悪く劣化しやすい
屋外に干すということは花粉やPM2.5、排気ガスなどが付着することもあります。特に花粉が飛び交う季節は、花粉症の方にとっては地獄。
晴れている日に干すことが多いので、必然的に花粉なども飛びやすい環境ですよね。外の環境と相談して干すようにしましょう。
他にデメリットとなるのが日光に含まれる紫外線。紫外線は物質を劣化させてしまうのです。
あまり長時間布団を天日干しにすると、布団の寿命が短くなる可能性もあるので注意してください。
夏は午前中に1~2時間だけ干す、干す際にカバーをかけるなど気を付けることが必要。
また、羽毛と羊毛は直射日光に当てると早く劣化してしまいます。綿や合成繊維の布団よりも干す回数を控えたり、陰干しにしたりしましょう。
4.部屋干し:意外と効果がある布団の干し方
部屋干しは、文字通り部屋の中に布団を干す方法です。
日当たりのいい場所に布団かけを置き、そこで布団を干しましょう。
エアコンをドライ運転したり扇風機で風を送ったりすれば、「陰干し」の状態に。
ベランダや庭がない、高層マンションに住んでいるという方も部屋干しならば布団が干せますよ!
ガラス越しとはいえ日光に当てれば湿気を飛ばしたり臭いを消したりする効果もあります。また、羽毛や羊毛は部屋干しの方が繊維を傷めないのでおすすめです。
4-1.部屋干しのメリット:いつでも干すことができる
部屋干しは天気に左右されず布団を干すことができます。これは大きなメリットですね!
特に冬は、地域によっては降雪が多く天日干しが無理なところも珍しくありません。冬も布団の中では汗をかくので、定期的に布団干しは必要です。
天日干しほどふっくらしなくても、
湿気を飛ばすだけで寝心地は改善されます。
また、花粉やPM2.5が布団に付着する心配もありません。さらに、日中は仕事などで家にいない人でも、屋内ならば時間を気にせず布団を干せますね。
4-2.部屋干しのデメリット:スペースをかなり使う
部屋干しは布団を干すスペースが必要。
ワンルームなどの狭い部屋では、部屋干しをするのは難しくなります。
また、まんべんなく湿気を飛ばすには、布団かけなどが必要です。折りたたみのコンパクトなものでも、場所を取るので使いにくいと感じる方もいますね。
さらに、日当たりが悪く湿気がこもりがちな部屋では、部屋の中に布団を干しても湿気を飛ばす効果は天日干しほど期待できません。エアコンをドライ運転にしたり扇風機をかけるなど対策はありますが、
電気代もかかるのはデメリットと言えるでしょう。
5.機械を使って干す:雨の日が続いても安心!
布団乾燥機を使えば、
雨の日でも簡単に布団を乾燥させることができます。特に、梅雨時や曇天、降雪が続く冬の間は便利です。
布団乾燥機は天日で干すよりずっと布団の中の温度を高くできます。それにより、布団の中にいるダニを退治することも可能です。
布団の表面に細かいコナのようなものがたくさん付着している、皮膚の柔らかい部分が点々と赤く腫れたという場合は、ダニがいる可能性が高いので、布団乾燥機をつかってダニ退治をしてみてくださいね。
5-1.機械を使って干すメリット:湿気などは短時間で飛ばせる
布団乾燥機は50℃以上の熱風を布団に送り込んで乾燥させます。
製品にもよりますが、
最短で1時間以内に布団を乾燥させることも可能です。干すのと違って一気にはできませんが、時間が短い分、家族で回して使うことができますね。
寝る前に布団を触ったら湿っている、という場合でも、
手早く乾燥させることができるのはメリットと言えます。
また、布団乾燥機は掛け布団と敷き布団を同時に乾燥させることができます。ベランダや庭が狭く、一度に掛け布団と敷き布団が両方干せないと悩んでいる方にもおすすめです。
5-2.機械を使って干すデメリット:専用の機械が必要
製品によって若干の差はありますいが、
布団乾燥機は10,000円~15,000円ほどします。
布団を干すためだけの機械にそこまで出せない、という方もいるでしょう。また、機械をしまう場所も必要です。最近はコンパクトなものも増えましたが、場所はそれなりに取られます。
このほか、古い機械だと羽毛や羊毛など生物由来の繊維を用いた布団には使えないこともあるので、説明書はしっかりと確認しましょう。温度が高すぎて繊維を傷めると、保温効果などが低くなるので注意が必要です。
6.明日から使える布団を干す際のポイント
布団は
湿気を飛ばすためにもしっかりと広げて干すことが重要です。
また、片面だけ干してもあまり意味がありません。ある程度時間がたったらひっくり返しましょう。布団だけでなく、枕、毛布なども一緒に干すとさらに気持ち良く眠ることができます。
両方とも湿気を吸うと使い心地が悪くなるので、定期的にチェックしておくことが大切ですね。
時間や干し方も注意が必要なので、ポイントを簡単に挙げておきます。
1.天日で布団を干す場合、季節よって干す時間や長さを変える。
夏は午前中に1~2時間、春・秋・冬は4時間ほどがおすすめです。夏は片面30分~1時間ほど干したらひっくり返し、それ以外の季節は2時間たったらひっくり返しましょう。
2.綿や化繊は湿気を吸い込みやすいので週に1回程度干すのが理想的。
布団はできれば週に1回は干した方がいいです。羽毛や羊毛は日光に当てすぎると生地が傷むので、月に1~2回がいいでしょう。この場合も室内干し、もしくは陰干しがおすすめです。
3.室内に干す場合は、床に置いたままにしない。
干す際に布団を床に置いたままでは、湿気が取れません。必ず布団かけを使いましょう。可能ならば干すときに窓を開けるか、エアコンをドライにして除湿を心がけてください。
窓を閉め切っておくと、せっかく布団から湿気が抜けても、また布団の中に戻ってしまいます。
4.ダニ退治を目的として布団を干したい場合は、乾燥機を使う。
現在の布団乾燥機はダニ退治モードがついています。
ダニは50℃以上の環境で死滅するので、天日では殺せません。「黒いビニール袋の中に布団を入れ、夏の昼間に車の中に入れる」といったダニ退治の方法が紹介されることもありますが、手間なので布団乾燥機を使うのが現実的でしょう。
7.布団を干す際の注意点
布団を干す際、取り込む際に勢いよく布団を叩くという方、多いのではないでしょうか。
布団を強く叩くと繊維を壊してしまうので注意が必要です。また、ダニを潰すことにもなりかねません。ダニの死骸や空気中のゴミを払いたい場合は、表面を撫でるだけで十分。手でざっと払うようにして布団表面のほこりを落としてくださいね。
布団乾燥機を用いて布団を乾かした後は、
掃除機でダニの死骸を吸い取ることを忘れないようにしましょう。
ダニの死骸はダニの餌になるので、そのまま放置しておいてはいけません。
布団専用の掃除機を使うのがおすすめですが、ない場合は室内を掃除する掃除機も使ってもOK!使う場合は、ダニ取りヘッドなどに変えましょう。
この他に、布団乾燥機で羽毛布団を乾かす際は「羽毛布団モード」などを使い、布団の中が高温になりすぎないように注意することも大切です。
羽毛は高温に弱いので、高温の熱風を長時間当て続けると生地が傷んでしまいます。布団乾燥機をかける際は、できるだけ目を離さないようにしてください。
まとめ:布団を干して気持ち良く眠ろう
布団の干し方はいろいろあるということが分かりましたね。それぞれにメリット・デメリットがあるので、
自身に合った干し方で布団を干していきましょう。
最後に今回の記事をまとめておきます。
- 布団を干せば睡眠の質が上がる
- 布団の干し方は大きく3つ(天日干し、部屋干し、布団乾燥機)
- 天日干しは手軽でふわふわになるが、天候や花粉に影響されやすい
- 部屋干しはいつでもできるが、湿度の調整が必要でスペースもとる
- 布団乾燥機は時間もかからず楽だが、乾燥機の購入が必要
- 干すペースは週に1回程度
できる干し方で定期的に干すように習慣づければ、心地良く眠りに入ることができるでしょう。
やや手間かもしれませんが、しっかりと干して快適な布団で寝てくださいね。