徹底した寝室環境作りで”睡眠コンディション”を整える

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SLEEPHACK 特集
SLEEP HACK第4弾は、「すぽると!」や「とくダネ」などのテレビ番組でアナウンサーとして活躍され、その後独立し、今は企業の代表としてビジネスで挑戦の幅を拡げられている田中大貴さんにお話を伺いました。 アスリート・アナウンサー・ビジネスマンなど様々な視点で”睡眠”に紐づくお話をして頂き、非常にユニークかつ熱い内容になっております! ――睡眠の質を上げるためにされている事はありますか? 身体を乾燥させないというのがすごくありますね。やっぱり喉への影響もありますし、今でも15年間ぐらいはマスクをして寝ています。加湿器ももちろんしていますし、ホテルとか行った時はお風呂にお湯を貯めてドアを開けたり。身体の体温を維持するというのは意識しています。本当に身体が冷えているなと思う時は”日サロ”に行きます。喉のためにも睡眠のためにも。そして代謝を上げるために1時間は湯船に入るようにしています。あと身体が汗をかいて代謝が上がった後にはすぐに寝ないようにしてますね。というか眠れないですよね(笑)。 ■経歴

兵庫県立小野高校、慶應義塾大学を卒業後、2003年にフジテレビに入社。

▼学生時代

高校・大学時代は野球部に所属し、高校時代は兵庫県選抜選手、県優秀選手賞を受賞。大学時代は東京六大学でプレー。4年春に本塁打王。松坂世代。

▼アナウンサー時代

情報番組、スポーツ番組を中心に、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」ではプレゼンター・アシスタント、「すぽると!」、「スポーツLIFE HERO'S」ではスポーツキャスターとして約10年近く担当する。

スポーツ実況では野球の日本シリーズ、ボクシングやバドミントン中継を担当。これまで多くの報道、スポーツの現場にて、のべ1,000人を超えるインタビュー取材を行ってきた。

2018年4月末にフジテレビを退社。

▼現在

メディア出演の他にスポーツ誌Number、ベースボールマガジンの連載など執筆活動も手掛ける。そしてスポーツを中心としたビジネス展開も積極的に行っている。

テレビ局のアナウンサー時代

アナウンサー時代の生活リズムとは

――なぜアナウンサーになろうと思ったのですか? 大学の野球部だったんですけど、オフの期間にみんなでフジテレビに採用試験を受けに行き、最終的に僕が奇跡的に選ばれたのがきっかけです。採用試験は7〜8回あり、その中で僕なりに、朝、ゆりかもめでお台場に向かう中で、アナウンサーという職業と自分が今までやってきた事がリンクする部分がないか考えながら行っていました。 自分はいつも野球チームの選手側と監督チームの間に入って架け橋になっていました。監督の思いをチームに伝える。選手たちの考えを監督に伝える。テレビのアナウンサーという仕事も、テレビを作る側の人間と視聴者の間に入って、作り手の想いを視聴者に伝える。そして視聴率を上げる。そうなれば両方の間を繋いだという事で喜びは倍ですね。野球もそうで、「自分が生きてきた過程とよく似ていることをこれからやるかもしれない」というのを自分の中の軸として採用試験でプレゼンをした時に、それが納得していただけたひとつの要素だったと思います。 ――野球をやられていたご経験からスポーツ番組を多くやられていたのですか? そうです。でも初めは奥様向け番組がメインでした。プロ野球選手になりたくてずっと大学までやっていたんですけど、もし仮に野球を失ったとしても、野球の現場には行くことができる職業なので、最終的にフジテレビに採用試験を受けに行こうと思ったんです。それでスポーツ番組やスポーツキャスター、スポーツ実況をやりたかったのですが、初めに担当した番組は奥様向け番組で、朝のワイドショーとかお昼の情報番組とか。スポーツとは真逆の位置にいて、スポーツの番組をしたいと思いながらも、朝のとくダネとかは10年近くやっていました。だから朝は4時ですよ。4時に起きて、4時15分には家を出るんです。起きてすぐシャワーだけ浴びてすぐ出て、迎えがきていて、お台場に4時半ぐらいに着きます。そこから2時間打ち合わせしてメイクしてリハしてオンエアというのをやっていました。 ――朝のオンエア終了後も別のオンエアがあるわけですよね? はい。なのでほぼ仮眠をとる人生ですね。朝のオンエアが10時に終わったら11時に午後の仕事に向けて一回仮眠をとります。アナウンス室にベッドが4つあるんですよ。そこで眠れるようになっているんです。当時マニフレックスの方から連絡があって、「アナウンス室に仮眠室があるならそこのベッドをマニフレックスに変えませんか?」と総務に言いに行ったのを覚えています。なので、おそらく未だにマニフレックス社のベッドが一個使われているはずです。 20代や30代の時って、朝4時に起きるからといって7時間前とかには眠れないんですよね。なので結局は12時ぐらいになって4〜5時間だけ寝てオンエアをして仮眠をとって夜を迎えるという生活を繰り返していました。なのでオンエア終わってそのままゆりかもめに乗ると、寝ちゃって新橋まで行っても気づかず寝てるんですよ。それで駅員さんに起こされるとかはよくありました。当時は働き方改革という概念がなかったので、月〜金で朝の番組やって週末は夜のスポーツ番組をやっていたので週に7回生放送というのを普通にやっていました。

仮眠の仕方によって変わるパフォーマンス

――仮眠される時に使う独自の方法などはありますか? 出来るだけ短く深く寝るということは意識をしています。長く寝るのもしんどいですもんね。3時間仮眠とってしまうと逆に次は身体が動かないので。また寝るときの格好は意識していましたね。やっぱりスーツや衣装のまま寝ると疲れるのでTシャツに着替えるとか短パンには着替えるとか靴下を脱ぐとか、出来るだけ体を弛緩させる、緩ませる、解放させるような状況で仮眠をとるというのを当時は意識していましたね。だから会社のロッカーはいろんなパジャマが入っていました。あとは枕が共有だったりするんです。毎日お昼に枕カバーを変えにきてくれるんですけどそれ以降は1日変わらないので、寝心地を良くするような素材のタオルとかバスタオルとかはたくさんロッカー入れてましたね。 ――テレビ局の方は寝れない状況の方も多そうですね…。 フジテレビの中にはカプセルホテルのようなものとか浴場もあるので1ヶ月もの間自宅に帰らない人もいるんです。あとはデスクチェアーとかを並べて寝ている方とかもいましたし、床で寝袋ひいて寝ている方もいましたし。テレビって皆さんが家にいて休んでいる時に見るものなので、必然的に生活が逆になるんですよ。朝と夜、お出かけをする前の時間帯がみんな見るそうなので、典型的なサービス業です。 ――短い睡眠で頑張れるコツはありますか? 例えば神宮球場で18時にプレイボールの実況をするとなった時に、事前打ち合わせが終わる17時ぐらいからの1時間の使い方が大事で、まだお客さんが入っていない客席に行って15分だけ寝たりするんですよ。そしたらすごく頭がクリアになるんです。選手はパフォーマンスを出す前に有効として一回仮眠をとるんです。でも体がだるくなったりとか、一回体を寝かせてしまった後にバッとアドレナリンを出すことが正解なのかを西野先生に伺った時に、西野先生は「ほぼ高い確率で寝た方がいい。仮眠をとる方が絶対的にパフォーマンスが上がるというデータがある」「絶対に寝るべき」と言っていて腑に落ちました。やっぱりパワーを出す前に体を静めて休めるというのは大事なんだなと今でも思っています。 ――アスリートの方で睡眠に着目されている方は少ないですか? 今はリテラシーがすごく高くなってきているので、寝る時間もパフォーマンスの一環という教育がようやく出てきた感じです。いろいろな所が睡眠という事をアスリートに促進し始めたのは良い文化なので。寝る時間に何をしているのかは大事ですよね。僕らが野球をやっていた頃は全然無く、布団で雑魚寝で良いというような感じだったんですけど、今はちょっと変わってきていますよね。 眠りを小分けする事は出来ないと思うんですけど、とにかく小分けして集中力を上げるための睡眠という感じです。 ――最近のリカバリーウェアの実感についてどう思いますか? 多分そこにも最終的にたどり着く時代が来ると思いますけどね。僕ら(朝番組の人間)は慢性睡眠不足なんですよ。朝5時6時よりも早く起きる人は絶対にどれだけ長く寝ても睡眠不足に感じると思うんです。だから「慢性睡眠不足」という言葉が流行っていて、オンエア中に寝ちゃう人とかナレーションブースで寝ちゃう人とか本当にいるんですよ。サイクルというのは無くて、「一人時差生活」です。何時とかは関係なく、24時間365日「夜は何時に寝て…」というのは無いです。タイムテーブルやルーティンワークといという言葉を意識してると成り立たないんです。ルーティンは無い。ルーティンが無いのがルーティンと考えるようになってました。常に睡眠不足で常に時差を感じてましたね。 ――人に見られる仕事ということで精神的に眠れないという事はありませんでしたか? 若手の頃はありました。今は体調を崩さないし肌もニキビできたりとかは無いんですけど、当時は頻繁に”風邪”をひいてました。肌が荒れたりで、身体には無理をしてましたね。 ――アナウンサー時代のリズムと今のリズムは違いますか? 変わりましたね。オンエアの時間は絶対やってくるので、そこだけはルーティンなんですよ。でもその日の時間は不規則で、それをどう合わせていくか。例えば、「すぽると!」という番組であれば夜11時代に最大のパフォーマンスが出るように持っていかなければならないんです。人間の生活リズムで言うと一番疲れて寝ている時間なんですけど、その逆作業ですね。朝の番組であれば、眠いですけど最大のパフォーマンスを出してしまえば、あとは疲れて寝てもいいんです。どっちをとるか。やっぱり寝ていないのは罪で、寝てないとパフォーマンスを上げるのは難しいです。寝てないと口も回らないですよ。

株式会社インフライトの代表としての想い

出来ることを並べる棚を作る

――株式会社インフライトとして独立するきっかけを教えてください。 ひとつはテレビ局のアナウンサーとしてやれることを一周して、それをクオリティ上げてもう一周しようという気に至らなかったことです。僕は幸せで10年ぐらいスポーツキャスターをやらせてもらってオリンピックにも何回も行かせてもらえたので一周できたと思います。今度は自分が繋がってきた人と一緒にどういうイノベーションが起こせるかということに興味があったんですよ。ビジネス・企業・社会は、出会ったことで何を起こせるか、どんなビジネス体になるかとかを考えるものだと思っていて、僕の場合次からはそのチャプターに転じようというものが強かったです。 ――株式会社インフライトの事業方針を教えてください。 スポーツのMCや実況ももちろんやっていますけど、メディアに来る前の段階の人たちがどうピラミッドを作り上げて行っているかというところに興味があります。オリンピックをやるとなった時に、オリンピックのキャスターは何度もやりましたが、オリンピックの組織側であるJOCやIOCと仕事をしたいと思ったんです。プロ野球を実況するとなった時はプロ野球チームの運営を一緒にやりたいと思います。要はメディア側じゃなくて反対側に行きたいです。 ――独立されたタイミングで苦労された点などはありますか? 独立する時に考えたのは、出来ないことを棚に並べるんじゃなくて、出来る事を棚に並べ続けて可能性を広げていこうとしか思ってなかったです。辞めたらどうしようとかマイナスの方に並べ始めると身動き取れなくなるので、基本的に出来ることを小さくてもいいのでたくさん自分の可能性の棚に並べていくことを考えて独立しました。

過去ではなくこれからの自分

――独立されていく中で接す方の変化などはありましたか? 僕らは最後のところしか今までは見てなかったんですよ。なのでどうやって自分に声がかかって実況するのかというプロセスをある程度しか知らなかったんです。でも最後どう作り上げてきたかというところにストーリーがあるので。脱サラして変わった事は横たわれないなと思いました。要はゆっくり休んでいる時間はないなと。常に何かを生み出し続けなければならなかったりと思うようになりましたね。 ――今後の活動展開を教えてください。 1番の目標は「アナウンサーやっていたんですか?」と忘れてもらえる事です。今はまだ「テレビで見ていました」とか言われることの方が多いんですけど、それがいずれ「昔フジテレビにいたんですか?」と言われるようになってくると、自分が今活動していることが先に立って、後から昔自分がアナウンサーをやっていたというルーツを知ってもらうぐらいになりたいなと思います。今はまだ独立して2年も経ってないですから、フリーアナウンサーみたいに見られますけど、最終的にはその部分がなくなって自分のキャプションが付くようになれば、こういう活動をしていて良かったなと思えると思います。

田中さんの睡眠事情

パフォーマンスを上げるために睡眠を追求

――寝る前にスマホを操作してしまうことから寝付けない時などはありますか? ありますね。僕の場合、寝付けない時は無理やり寝ないようにしています。携帯電話が仕事のツールである事は間違いないし、携帯電話で目覚ましも兼ねていますし、寝る作業の時も携帯電話はあるので、いかにスマートフォンとうまく付き合うかですよね。眠りの敵でもあるし味方でもあります。 ――現在、睡眠の悩みなどはありますか? 今は移動が多いので、移動中にいかにうまく眠れるかですよね。飛行機の中、車の中、新幹線の中…。そこを西野先生に教えていただきたかったなと思います。仕事もほとんどが移動の人もいるわけですよね。スポーツ選手も移動が多いですし。だから移動時間を睡眠にあてたいという人は多いと思うんですよ。移動中にうまく眠れるにはどうしたらいいか…。睡眠導入剤を使う方もいますもんね。無理やり寝かせるために。でも睡眠導入剤は使いたくないじゃないですか。だから今は試行錯誤中ではありますね。移動中にうまく眠れることもあれば全く眠れない事もあるので。外的要素もあるので永遠のテーマだと思います。それをうまく使える人はパフォーマンスが高いと思います。本当はパジャマとかで寝れたら最高ですよね。でもそんな格好出来ないわけで。だから飛行機で長時間移動が多いという時は、スーツでもできるだけストレッチのきくスーツにするとか。一時期は着替えを持って歩いてましたね。できるだけ楽な格好で体を緩ませて移動して、向こうについてから着替えるようにしていました。 ――最近睡眠について気になっている事はありますか? “ベッドマット”ってすごく研究されてきていると思うんですけど、実際自分がどのベッドサイズでどの位置の高さなのか、ベッドマットや枕だけじゃなくトータルで何が合うのかすごく気になります。あとは光をどれだけ入れるか。今は太陽と共に生活した方がいいと思って、カーテンを遮光にしてないんですよ。でも仮眠をとりたい時は真っ暗にしたいですし、何が合うんだろうなというのはあります。なので”睡眠と光の向き合い方”にもすごく興味ありますね。

さいごに

YouTubeチャンネル開設!

【チャンネル紹介】 あの伝説のスポーツ番組、すぽると!(フジテレビ)の編集チームがYOUTUBEアスリート専門チャンネルを開設! スポーツアンカー田中大貴をメインキャスターに、豪華選手・関係者らとともに、ここでしか見られない貴重な映像、ここでしか聞くことのできない貴重なお話をスポーツを愛するすべての人にお届けします! 田中大貴のアスリートチャンネル【アスチャン!】
(取材・構成・編集=ブレインスリープ編集部  撮影・ライター=エニシエモーション 瀧山)
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寝起きで首が痛いのは枕が原因?枕が合わないと出る症状や正しい選び方

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理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...