睡眠コラム

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。

この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。

寝ても寝ても眠い原因とは?

寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。

  • 日常生活の問題
  • 病気・疾患の問題
  • 女性ホルモンによる影響
  • 季節の変化

いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。

ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。

日常生活の問題による影響

頭を抱える女性

睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。

具体的な要因についていくつか見ていきましょう。

日常的な睡眠不足

日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。

しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。

参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと – e-健康づくりネット(厚生労働省)

睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。

睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。

睡眠の質の低下

寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。

さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。

心理的なストレス

心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。

心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。

交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。

アルコール・カフェインなどの摂取

アルコールやカフェイン、睡眠薬などの薬物の使用は、睡眠の質に影響を与えます。特にアルコールは一時的な眠りを促しますが、その後睡眠の質が低下し、日中の眠気を引き起こすことがあります。そのため、眠れないからといって寝酒をすると、かえって眠れないことがあるので注意しましょう。

また、カフェインは覚醒作用があるため、就寝前の摂取は入眠を妨げ、睡眠の質を低下させます。その他にも、抗アレルギー薬などの薬物にも一部眠気を引き起こす副作用があり、睡眠の質に影響を与えます。

その他にも、寝ても眠い原因として、低血糖が挙げられます。詳しい内容は下記をご覧ください。
>>寝ても寝ても眠い…その原因は低血糖!?

病気・疾患の問題による影響

苦しんでいる男性

寝ても寝ても眠い場合は、単なる寝不足ではなく過眠症が疑われます。さらに身体的疾患や精神的疾患も影響している可能性もあるため、ただの睡眠不足だと思わないことが大切です。

過眠症

過眠症は、睡眠時に呼吸が止まる(無呼吸症候群)などの症状が見られず、夜間の睡眠時間が長いにも関わらず、日中の眠気が強くリフレッシュ感が感じられないのが特徴です。

過眠症には主にナルコレプシー、特発性過眠症、反復性過眠症の3つが挙げられます。ここではそれぞれ異なる症状を見ていきましょう。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、日中の強い眠気と突発的な睡眠発作が主な症状の睡眠障害です。ナルコレプシーの患者は、笑い、怒り、悲しみなどの強い感情をともなうと一時的に筋力が抜ける「情動脱力発作」を経験することがあります。

また、入眠直後に鮮明な幻覚を見る「入眠時幻覚」や、起床時に一時的に動けなくなる「睡眠麻痺」といった症状もともなうこともあります。

ナルコレプシーに関して詳しく知りたい方は下記のコラムをご覧ください。
>>ナルコレプシーとは?原因・症状となりやすい人の特徴

特発性過眠症

特発性過眠症は一度昼寝をすると1時間以上は目覚めず、起きてもスッキリ感がないのが特徴です。

発症するのは10〜20歳代が中心で、毎日のように昼間に眠気に襲われ居眠りを繰り返します。原因は不明ですが、自己免疫反応や遺伝的要因が関連していると考えられています。

反復性過眠症

反復性過眠症は、3日から3週間程度の強い眠気をともなう過眠期が数週間から数ヵ月の間隔で繰り返し現れるのが特徴です。過眠期には、昼夜を問わず1日16〜20時間も眠り続けることがあります。

とてもまれな病気で、100万人に1〜2人と推定されています

身体的疾患

身体的疾患として以下のような項目が原因となることがあります。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎など、アレルギー性疾患
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • むずむず脚症候群
  • 脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)や脳腫瘍などの神経系疾患
  • 甲状腺機能低下症などの内分泌疾患
  • 時差ぼけなどの概日リズム睡眠・覚醒障害

これらの疾患は過眠症の原因となる可能性があるため、反復性過眠症が見られる場合は、専門医による検査が重要です。適切な治療をおこなうことで、過眠症状の改善が期待できます。

精神的疾患

うつ病や双極性障害などの精神疾患では、睡眠の質や量に大きな影響が出ることが知られています。うつ病では不眠症状が併存し、なかなか眠れない、夜中に目覚めるなどの睡眠障害が見られます。

睡眠は心身の疲労を回復させる役割がありますが、うつ病によって睡眠が乱れると、過眠症状が生じてしまうのです。

女性ホルモンによる影響

寝ても寝ても眠い状態は女性ホルモンの変動とも密接に関係していることが知られています。月経前症候群(PMS)の症状の一つとして、日中の強い眠気や過眠が現れることがあります。これは月経周期にともなう卵胞ホルモンと黄体ホルモンの変動が自律神経系に影響を及ぼし、睡眠や覚醒リズムの乱れを引き起こすためです。

特に月経前の時期には、プロゲステロンの減少によって眠気が強くなり、過眠症状が出現しやすくなります。

季節の変化による影響

何かしらの疾患やホルモンバランス以外にも、寒暖差や日照時間の変化といった季節的要因が密接に関係していることもあります。特に冬季の日照時間の減少は、メラトニンの分泌が遅くなり、抗うつ状態を引き起こす傾向にあります。一方で、春は生活スタイルの変化があるだけではなく、花粉症によって眠気を感じやすいことも一つの要因です。

また、季節性うつ病などの身体疾患も過眠症の発症に影響を及ぼすこともわかっています。季節性うつ病では、過眠や過食などの非定型的な症状が特徴で、これらは睡眠・覚醒リズムの乱れが原因と考えられています。

日常生活でできる対策

ストレッチをする女性

ここからは自分でも改善できる方法をご紹介します。無理のない範囲で取り入れてみましょう。

規則正しい生活リズム

日中眠くならないようにする対策として規則正しい生活リズムのために、生活習慣を正すことが重要です。まず、就寝時間と起床時間を一定に保ちましょう。休日でもなるべく同じ時刻に寝て起きることを意識してください。

また、日中の活動量を増やし、適度な運動をおこなうことで質のよい睡眠が得られます。さらに、食事の時間も規則正しく摂ることで、体内時計の調整に役立ちます。加えて、午前中までに日光を浴びることが大切です。

日中は光の刺激によりメラトニンの分泌が抑制されるため、覚醒状態が維持されますが、朝起きてから14〜16時間経過すると、体内時計からの指令によりメラトニンの分泌が再び始まります。

良質な眠りというのは、午前中に浴びた光によって夜間にメラトニンを分泌し、自然な眠りを促すことです。

睡眠環境の改善

良質な睡眠を得るためには、寝室の環境を整えることが重要です。 室内の許容温度は13度~29度と言われており、布団の中の温度は33度前後程度であれば問題ないとされています。寝具や寝衣で調整しましょう。

また、就寝前は静かな環境で照明を暗くし、ブルーライトの光を浴びないようにすることが大切です。ブルーライトは体内時計の乱れが生じるため、スマートフォンやパソコンの使用は寝る前の30分までに終了するようにしてください。

このように寝室の温度、湿度、寝具、光、音などを整えることで、より快適な睡眠環境を整えられます。

必要に応じて病院を受診

生活習慣や睡眠環境の見直しをおこなっても、なかなか症状が改善されない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

睡眠障害の診療は、精神科や心療内科が一般的ですが、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、睡眠に関わる病気の場合は睡眠専門医のもとで検査を受けることが適切です。睡眠専門医が在籍する病院を受診すれば、より専門的な診断と治療を受けられるでしょう。

不眠症状が続く場合や、症状が強い場合は、早めに医療機関を受診して医師にしっかり相談することが大切です。

寝ても寝ても眠いときに睡眠の質を高めるおすすめグッズ

寝ても寝ても眠いと普段感じている時は、毎日使う寝具を見直すことから初めてみましょう。ブレインスリープでは、快適な睡眠を実現するための様々な寝具を提供しています。特にマットレスは、体圧分散性に優れておりNASAが提唱する中立姿勢を再現。通気性に優れ、長時間の使用でも蒸れずに快適に眠れる高品質な製品です。

また、ブレインスリープのピローは90%以上が空気層でできているため、暑い日でも脳を冷やし素早く深い睡眠がとれます。さらに、季節に合わせたコンフォーター(掛け布団)などの寝具も取り揃えています。

ブレインスリープの製品の詳細は、下記のページをご覧ください。
>>ブレインスリープ|製品一覧

寝ても寝ても眠い日々を睡眠から改善しよう

日中の眠気や疲労の主な原因は、睡眠不足、睡眠環境の問題、生活習慣の乱れ、ストレス、ホルモンの変動など様々です。適切な睡眠時間の確保、良好な睡眠環境の整備、規則正しい生活リズムの維持、ストレス管理、バランスの取れた食事などを意識しておこないましょう。ただし眠気が続く場合は、医師に相談することをおすすめします。

またブレインスリープの寝具を活用すれば、質の高い睡眠を得られ、疲れを感じにくい健やかな日々を送れるでしょう。ぜひ睡眠の質を改善するところから初めてみてください。

 

<Writer>

ブレインスリープ編集部