マットレスを選ぶうえでは、素材の種類やサイズ、硬さなどが大切です。快適な睡眠のために、自分に合ったマットレスの選び方や買い替えのタイミングをご紹介します。
毎日使うマットレスは、睡眠の質を左右する寝具です。自分に合っていないマットレスを使い続けると、腰や肩に負担がかかり、しっかり寝ていても疲れが取れにくくなることがあります。
マットレスにはポケットコイルや高反発ウレタン、ファイバー素材など、様々な種類があり、身体のサポート力や寝心地が異なります。また、長期間使用するとヘタリやほころびが出てくるため、適切なタイミングで買い替えることが大切です。
この記事では、マットレスの選び方や機能、買い替えの目安を詳しく解説します。
マットレスの機能
マットレスの機能は主に3つ挙げられます。
- 理想の寝姿勢をつくる
- 寝返りを促進する
- 寝具内の温度と湿度を保つ
理想の寝姿勢をつくる
正しい寝姿勢とは、立っているときと同じように、睡眠中も背骨が自然なS字カーブを維持できている状態を指します。就寝時にS字カーブを保つためには、マットレスによって身体を均等に支え、体圧を分散させることが重要です。
特に肩や腰、お尻など、体重がかかりやすい部分の負担を軽減し、身体のラインに沿って理想的な寝姿勢をサポートすることで、質の高い睡眠を得られます。正しい寝姿勢は、朝の目覚めや日中の体調にも大きく影響する大切なポイントです。
理想の寝姿勢を詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説
寝返りを促進する
私たちは一晩(8時間)の睡眠中に、平均して20回もの寝返りを打っています。同じ部位への圧迫を防ぎ、血液循環を促進することで、身体への負担を抑えてくれます。
さらに寝返りは、体温調節や寝床内の温度維持、そして熱や水分の発散といった快眠を保持するための役割があり、とても大切な生理的現象です。
このことから、マットレス選びにおいては寝返りのしやすさが重要な判断基準となるでしょう。
また、下記で寝返りが打てない原因をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
寝返りが打てない原因は?大人の寝返りの必要性と快眠を手に入れるための寝具選び方
寝具内の温度と湿度を保つ
睡眠時は深い眠りを促すために体温が自然と低下します。厚生労働省「e-ヘルスネット」によると、理想的な寝床内の環境は温度33度、湿度50%とされています。
最適な環境を得るために、マットレスには優れた吸湿性・放湿性・温度の均一性が必要です。
マットレスの種類【素材別】

マットレスはどれも似たような外観ですが、実際には内部構造や使用されている素材が異なります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったマットレスを選択できるでしょう。ここではコイル系とノンコイル系に分けてご紹介します。
コイル系
コイル系にはポケットコイルとボンネルコイルがあります。
ポケットコイル
ポケットコイルのマットレスは、コイルスプリングがそれぞれ独立した不織布の袋(ポケット)に包まれています。
この構造により、身体の重さや形に合わせて個別に作動し、理想的な体圧分散を実現 します。身体のラインに沿ってきめ細かくフィットし、快適な寝心地につながります。
ボンネルコイル
ボンネルコイルマットレスは、スプリング(バネ)が連結された構造となっており、面全体で身体を支えます。耐久性と通気性が高く、やや硬めの寝心地が特徴です。
ただし、スプリングの連結構造により振動が伝わりやすいという特性があるため、2人で利用するのはおすすめしません。さらに、重量があり、移動が大変というデメリットもあります。
とはいえ、ポケットコイルと比較してリーズナブルな商品が多いのがメリットです
ノンコイル系
ノンコイル系には主に4つのタイプがあります。
ファイバー
ノンコイル系のファイバーは、コイルを使用せずポリエチレンやポリエステルなどの樹脂繊維を繊維状に編んだ素材です。
通気性が高く空気がスムーズに流れるため、夏場でも快適に使用できます。また、水洗いが可能な商品も多く、衛生面で気になる方におすすめです。
さらに、高反発で身体をしっかり支えてくれて、寝返りが打ちやすいのもポイントです。
ラテックス
ラテックスマットレスは、天然ゴムの樹液を発泡加工して作られた素材を使っており、自然なやわらかさと通気性があります。
また、天然素材であることから環境にも配慮されており、細かく裁断することで燃えるゴミとして処分できるのがメリットです。
高反発ウレタン
消費者庁の定義によると、ウレタンフォームマットレスは、「ウレタンフォームの部分の最大の厚さが50mm以上のものに限る。」
と規定されています。
ウレタンフォームマットレス | 消費者庁
高反発マットレス・低反発マットレスという分類に明確な基準はありませんが、一般的に高反発は硬めの寝心地、低反発はやわらかめの寝心地として認識されています。
なかでも高反発ウレタンフォームマットレスは、プロファイル加工による表面の凹凸構造によって空気の流れる経路が確保され、通気性がよくなるのが特徴です。高い弾力性を持ち、身体をしっかりと支えてくれます。
低反発ウレタン
低反発ウレタンフォームマットレスは、反発力を抑えた特殊な構造により、身体の形状に合わせてゆっくりと沈み込んで体圧分散の効果を発揮します。
しかし、低反発であると同時に、通気性が悪くなったり寝返りがしづらくなったりというデメリットもあります。そのため、使用する環境や寝姿勢の傾向に応じた考慮が必要です。
マットレスの選び方

マットレスの購入で失敗したと感じないための6つのポイントをまとめました。
- 硬さ・弾力性で選ぶ
- 厚さで選ぶ
- 耐久性で選ぶ
- サイズで選ぶ
- 機能性で選ぶ
- 生活スタイルや使う状況で選ぶ
硬さ・弾力性で選ぶ
マットレスの硬さは、快適な睡眠と健康維持のために重要なポイントです。硬いマットレスでは骨への圧迫による痛みや血流不良を引き起こし、良質な睡眠を妨げます。
一方で、やわらかすぎると胸や腰が深く沈み込み、S字カーブのバランスが崩れて腰痛の原因となります。
理想的なマットレスは、ある程度の弾力があり、自然とS字カーブになるような正しい寝姿勢を保てることです。
自分に合った硬さを選ぶ際の目安として、体重による選び方があります。
体重 | 硬さ |
---|---|
70kg未満 | ソフト |
71〜80kg | レギュラー |
80kg以上 | ハード |
ぜひ上記を参考にして選んでください。
厚さで選ぶ
床に直接設置する場合、11cm前後の厚みがあれば、ベッドフレームなしでも快適に使用できます。底付き感を防ぐためには、最低でも7cm以上厚みのあるタイプがおすすめです。
なお、5cm以下の薄型マットレスは底付きを感じることがありますが、折りたたみができて収納がしやすい、布団と併用しやすいなどのメリットがあります。そのため、目的や好み、生活スタイルに合わせた厚さを選択することが大切です。
耐久性で選ぶ
マットレスの寿命は素材ごとに変わりますが、一般的にはノンコイル系よりコイル系のほうが長持ちする傾向にあります。
特に、スプリングのしっかりしたコイル系マットレスは体圧を分散しやすく、ヘタリにくい構造になっています。寿命を考え、自分に合ったマットレスを選ぶことが大切です。
また、マットレスの具体的な寿命を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
マットレスの寿命は何年?買い替えるサインと30年間使えるマットレスも紹介
サイズで選ぶ
サイズ選びは、使用する人数や体格、設置する寝室のスペースを考慮して決めることが重要です。
以下がマットレスの基本的なサイズ表なので、ぜひ参考にしてください。
サイズ(名称) | 大きさ(幅×長さ) | 寝室の目安 | 推奨人数 |
---|---|---|---|
シングル | 幅97cm×長さ195cm | 6畳以上 | 1人 |
セミダブル | 幅122cm×長さ195cm | 6畳以上 | 1〜2人 |
ダブル | 幅140cm×長さ195cm | 8畳以上 | 2人 |
ワイドダブル | 幅154cm×長さ195cm | 8畳以上 | 2人で余裕 |
クイーン | 幅85cm×長さ195cm(2枚)幅170cm×長さ195cm | 10畳以上 | 2人で余裕 |
キング | 幅97cm×長さ195cm 2枚 | 10畳以上 | 大人2人+子ども1人 |
体型や部屋の大きさ、家具の配置などでサイズを選べば、快適な睡眠空間を確保できます。また、寝室の広さと合わせて、搬入経路も考慮に入れることが大切です。
機能性で選ぶ
毎日使うマットレスは、どうしても汗や皮脂がつきやすくなるため、最近では洗濯できるタイプや、通気性の高い素材を採用したモデルも増えています。
さらに、収納スペースを確保しやすい折りたたみタイプのマットレスも販売されています。使わないときはコンパクトに収納でき、限られたスペースにおすすめです。
生活スタイルや使う状況で選ぶ
ライフスタイルの変化を考慮したマットレス選びも大切です。将来引っ越しを予定している方は持ち運びのしやすさを、子育てを考えている方は家族での使用を想定したサイズや耐久性を考える必要があります。
また、横向きで寝ることが多いか、寝返りの頻度が高いかなども、マットレスを選ぶ基準となるでしょう。
マットレスを買い替えるタイミング
快眠を得るためには、マットレスの買い替え時期を見極めることも大切です。例えば、腰の部分にへこみが確認でき、本来の形状に戻らなくなったときや、掃除しても取れないカビやダニが繁殖している場合は、買い替えを検討しましょう。
なお、起床時に腰や背中に不快な痛みを感じるようになった場合、マットレスの体圧分散が低下している可能性が高いため、早めの買い替えが推奨されます。
寝心地と機能性を兼ね備えたブレインスリープのマットレス
ここからは、マットレスにこだわりたい方のために、ブレインスリープがおすすめする商品を3つご紹介します。ぜひチェックしてください。
ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート
9層構造により、身体をあらゆる方向からしっかりと支える商品です。特殊な構造により、寝返りがスムーズになり、睡眠時の消費エネルギーを15%削減できます。
また、脚部が胸元より4cm高く設計されているため、血液が胸元へ循環し、疲労やむくみの軽減にも効果的です。
さらに、90%以上が空気層で構成された超・体圧分散構造により、理想的な寝返りをサポートします。睡眠中に発生する熱や湿気がこもることなく、快適な睡眠環境を維持できます。
ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート
ブレインスリープ マットレス プラス フロート
ブレインスリープ マットレス プラス フロートは、NASAが提唱する人体への負担が最も少ない姿勢を地上で再現できる商品です。
脚・腰・肩それぞれに最適なサポートを提供し、筋肉や背骨への負担を抑える仕様となっています。独自開発の三次元構造体は、まるで宇宙空間で浮いているかのような反発力を生み出し、重力から解放されたような究極のリラックス状態をもたらします。
さらに、7層構造による吸収と反発の繰り返しが、自然な寝返りをスムーズにサポートします。睡眠中の身体にかかる負荷を最小限まで分散させる無重力テクノロジーにより、理想の寝姿勢と超・体圧分散を組み合わせた究極の熟睡感を得られるでしょう。
ブレインスリープ マットレス プラス フロート
ブレインスリープ マットレス フロート
3層の高反発ファイバーにより腰部をしっかりとサポートする商品です。特に体圧がかかってしまいがちな腰部分は高密度で硬めの構造となっており、安定感を得られます。
睡眠中の身体を支え、呼吸がしやすい理想的な姿勢を保てます。また、腰の沈み込みをなくすことで寝返りが楽になり、腰痛が不安な方でも安心です。
また、シャワーで洗い流したあとは風通しのよい場所に置き、乾燥させるだけなのでお手入れがとても簡単です。
ブレインスリープ マットレス フロート
マットレスの正しい選び方を踏まえて快適な寝心地を叶えよう
自分に合ったマットレスを選ぶことで、快適な寝心地と質の高い睡眠を実感できます。体圧分散や通気性、耐久性などを考慮し、自身のライフスタイルに適したマットレスを選びましょう。
なかでもおすすめなのが、ブレインスリープのマットレスです。独自のファイバー素材を採用し、高い通気性と体圧分散を実現しました。水洗い可能で清潔に保ちやすいため、睡眠環境を見直したい方におすすめです。高い反発力で自然な寝姿勢をサポートし、理想的な眠りへと導きます。
ブレインスリープのマットレスが気になる方は、ぜひこちらをご覧ください。
マットレスの商品一覧