朝までぐっすり!枕選びのポイントとおすすめ枕

朝までぐっすり!枕選びのポイントとおすすめ枕

寝具の選び方

朝までぐっすり!枕選びのポイントとおすすめ枕

以前は睡眠時間の長さが重視されていましたが、最近は睡眠の質の重要性に注目が集まっているため、枕の高さや硬さだけでなく、通気性の良さや枕表面の温度まで考えられた、特徴豊かな商品がたくさん発売されています。人それぞれ、体型や筋肉量、睡眠に対する悩みが違うので、自分に合った枕を見つけることが大切です。

枕を選ぶポイント

睡眠中は筋肉がゆるんでいることもあり、無理な寝姿勢では血行不良や神経を痛めてしまうことがあるので、高さや硬さ、寝心地の合った枕を選ぶ必要があります。まずは枕を選ぶ際のポイントを8つご紹介します。

1:首や肩に負担のかからない高さ

体格によって快適な高さが変わるため、実際に横になってフィット感を試しましょう。例えば、自分にとって高すぎる枕では首を痛めたり、呼吸がしにくくなることがあり、低すぎる枕では、寝違えや肩こりの原因になることも。 女性ややせ型の人、子供は約3-4cmの低めの枕がオススメです。ふくよかな人は、後頭部とマットレスの距離が遠くなることが多いため高い枕を選ぶ傾向にありますが、睡眠時に気管支が塞がれやすいので注意が必要。体格がしっかりしている男性や筋肉質の人は約5-6cmの高めの枕がオススメです。筋力や骨格は、年齢や生活習慣によって変化するので、定期的に枕を見直しましょう。

2:使い心地が良く、手入れしやすい素材

枕の素材は、ポリエチレンやウレタン、フェザー、ビーズ、そば殻など種類が豊富です。寝心地の良さや反発の有無、硬さの好みで選ぶだけでなく、お手入れのしやすい素材を選ぶことで、いつまでも清潔に使用することができます。

3:フィットする形やサイズ

人それぞれ、頭の形や重さ、体格が違うので、自分に合う枕の形やサイズも異なります。背骨のS字カーブにフィットすることを重視した枕や、横向き寝が多い人用など特徴のある枕もあります。 サイズは、自分の体格やベッドのサイズに合わせて選ぶのが基本。一般的に、『Mサイズ』は約43×63cm、『Lサイズ』は約50×70cm、『セミロングサイズ』は約43×90cm、『ロングサイズ』は約43×120cmです。

4:通気性、弾力性、抗菌、防臭などの機能性

最近はさまざまな機能が備えられた枕が多いので、睡眠の悩みに合わせて選んでください。通気性に優れた枕や、表面温度の上昇をおさえてくれる気化冷却機能のついている枕は、体温の高い人や、汗をかきやすい人、冷房機器を使用したくない人に最適です。高反発や低反発などの弾力性や、抗菌、防臭機能など、どんな機能が必要かを考えてみましょう。

5:買い替え頻度を踏まえた適正価格

一概に値段で枕の良し悪しが決まるわけではありませんが、一般的に、枕の中の素材によって値段が変動します。素材によって寿命が異なるので、買い替え頻度を踏まえて、検討しましょう。 頻繁に買い換えたい人や、自分に合った枕を見つけるためにさまざまな枕を試したい人は5,000円程度の枕を、機能性を備えた枕を探している人は5,000~10,000円程度だと販売されている種類が多くて自分に合った枕を探しやすいでしょう。10,000円以上は機能性にこだわった枕が多く、自分にとって快適な枕の特徴が分かっている人や、オーダーメイドの枕が欲しい人にオススメです。

6:耐久性に差がある

長期間使用していると、枕本体がへたってフィット感が損なわれたり、ダニやカビが発生したり、臭いが気になったりするので、買い換えの必要があります。耐久性は枕によって大きな差があるので、安価な枕を頻繁に買い換えたいのか、高価な枕を長く使いたいのか、自分の好みや生活スタイルに合わせて選びましょう。

7:眠る時の姿勢の癖に合わせる

一般的に、仰向けで眠る人は頸椎が緩やかなS字を描くような高さが、横向きで眠る人は頸椎が真っ直ぐになる高さが理想と言われています。最近では、いびきをかきにくい横向き寝をサポートしてくれる枕も発売されているので、寝姿勢の好みや睡眠の悩みに合わせて選んでください。

8:メンテナンスのしやすさ

枕は季節に関係なく、汗や皮脂、ヨダレなどで汚れるので、お手入れが必要不可欠。枕の中身の素材によって洗濯の可否が異なります。また、メンテナンスせずに使用し続けると、頭の重さで中心部がヘコんだり、全体がへたってしまうので、購入前にメンテナンス方法を確認しておきましょう。

枕の種類と特徴

ここまでご紹介したポイントに関連して重要なのが枕の中材。枕の中身の素材はとても種類が多いので、それぞれの特徴をご紹介します。

高反発ウレタンの特徴

フィット感:高い 通気性:若干悪い 寿命:2~3年 硬さ:普通 お手入れ(洗濯):商品によって洗濯可能 アレルギー:ほとんどない 価格帯:3,000円~10,000円 適度な硬さがあり、首から肩をしっかりと支えてくれるので、体格のいい人、肩こりがある人にオススメ。値段によって品質に差があるので、しっかり確認しましょう。

低反発ウレタンの特徴

フィット感:非常に高い 通気性:悪い 寿命:2~3年 硬さ:柔らかめ お手入れ(洗濯):洗濯不可が多い アレルギー:ほとんどない 価格帯:2,000円~15,000円 非常に高いフィット感で、頭全体を包み込むように支えてくれるので、首から肩にかけての凹凸にもしっかりとフィットし、肩こりや首の痛み改善に高い効果が期待できます。柔らかいので、体重の軽い人や普通体系の人にオススメ。

ラテックスの特徴

フィット感:普通 通気性:良い 寿命:2~3年 硬さ:普通 お手入れ(洗濯):洗濯可能ですが、若干面倒 アレルギー:ゴムアレルギー 価格帯:5,000円~15,000円 柔軟性のある反発力が特徴。頭を乗せた直後は低反発ウレタンのような包み込まれる感覚があるものの、支える力が高いため、安定した硬さを求める人や、体が大きい人にオススメ。通気性が高く、天然素材のため抗菌作用があり、清潔に保つことができます。

高反発ファイバーの特徴

フィット感:低い 通気性:非常に良い 寿命:3~4年 硬さ:硬め お手入れ(洗濯):丸洗い可能 アレルギー:ほとんどなし 価格帯:7,000円~30,000円 寝返りが打ちやすく、頭をしっかりと支えてくれるので、体格のいい人や、硬めの寝心地が好きな人にオススメ。また丸ごと水洗いすることができるため、臭いや衛生面が気になる人にも最適です。通気性が抜群に優れているため、寝汗や熱などがこもらず、常に快適な快眠環境を整えてくれますが、高価な商品が多いです。

ポリエチレンパイプの特徴

フィット感:低い 通気性:非常に良い 寿命:5~6年 硬さ:硬め お手入れ(洗濯):丸洗い可能 アレルギー:ほとんどなし 価格帯:1,000円~5,000円 硬めの寝心地が好きな人にオススメ。通気性が抜群に良く、ほこりも出ず、水でサッと洗えるので非常に衛生的で、耐久性が高く、長期間にわたって使用することができます。中身のパイプの量によって枕の使い心地を自在に変えられるのも、ポリエチレンパイプならでは。

羽毛の特徴

フィット感:ややある 通気性:良い 寿命:3~4年 硬さ:柔らかい お手入れ(洗濯):洗濯可能ですが、若干面倒 アレルギー:動物アレルギー、羽毛アレルギー 価格帯:7,000円~25,000円 ふわっと柔らかく、包み込むような使い心地が特徴なので、柔らかな寝心地が好みの人にオススメ。軽くて、暖かく、長期間使用してもへたりません。羽毛の量を変えることで好みの高さに調整できます。

羽根の特徴

フィット感:普通 通気性:普通 寿命:3~4年 硬さ:柔らかい お手入れ(洗濯):洗濯可能ですが、若干面倒 アレルギー:動物アレルギー、羽根アレルギー 価格帯:7,000円~15,000円 空気をたっぷりと含んだ特有のふわふわな寝心地が特徴なので、柔らかな寝心地が好みの人にオススメ。吸湿性、放湿性に優れ、復元力が非常に高いのが特徴です。羽毛の枕よりも取り扱っているメーカーが多く、お手頃な価格の商品を探しやすいですが、羽軸がついている羽根枕は、羽毛よりも若干硬く、商品によっては羽軸がチクチクと刺さることがあります。

そば殻の特徴

フィット感:普通 通気性:良い 寿命:半年~1年 硬さ:普通 お手入れ(洗濯):洗濯可能 アレルギー:そばアレルギー 価格帯: 1,000円~3,000円 適度な硬さと安定感が人気。吸湿性、放室性に優れ、日本の高温多湿の気候に非常に適しています。天然素材特有の清涼感があり、お手頃な価格で、どこででも購入することができます。お手入れを行わないと湿気がたまり、虫が発生することがあるので注意が必要です。

ポリエステルつぶわたの特徴

フィット感:良い 通気性:普通 寿命: 3~4年 硬さ:柔らかめ お手入れ(洗濯):丸洗い可能 アレルギー:ダニアレルギー 価格帯:2,000円~7,000円 繊維が切れにくく、天然綿よりもわた埃が発生しにくいのが特徴。使用するポリエステルつぶわたの量によって、しっかりとしたボリューム感と弾力を出せるため、柔らかい寝心地が好みの人にオススメです。洗濯もできるので非常に衛生的な反面、吸湿性がなく、放湿性も低いため、お手入れをしないとダニなどが繁殖してしまうことがあります。

ウールの特徴

フィット感:普通 通気性:普通 寿命:2~3年 硬さ:普通 お手入れ(洗濯):丸洗い可能 アレルギー:ダニアレルギー 価格帯:5,000円~10,000円 程よい硬さがありながらも、独特の柔らかい寝心地が特徴で、天然素材のため吸湿性、放湿性に優れ、耐久性があります。夏場は特に熱がこもりやすく、お手入れを怠るとダニが発生してしまうので、注意が必要です。

極小ビーズの特徴

フィット感:高い 通気性:悪い 寿命:3~5年 硬さ:柔らかめ お手入れ(洗濯):丸洗い可能 アレルギー:ほとんどなし 価格帯:2,000円~3,000円 非常に小さな発泡ビーズを使用しているため、滑らかなさわり心地。極小のビーズはつぶが非常に小さいため、つぶ自体がつぶれることなく、耐久性に優れ、首や肩にも柔軟にフィットしてくれます。形が自由自在に変わってしまうため、体格の大きな人だと安定感に欠けて肩こりなどの原因になることがあるので、やせ型の人にオススメです。

ヒノキの特徴

フィット感:低め 通気性:良い 寿命:1年~2年(香りの寿命は3か月程度) 硬さ:硬め お手入れ(洗濯):丸洗い不可 アレルギー:臭いアレルギー 価格帯:10,000円~15,000円 安定感のある硬めの寝心地が特徴。防湿、防カビ効果が高く、頭部にこもる熱を分散し、不快感を解消してくれるのも天然ヒノキならでは。使い始めは心地よいヒノキの香りに包まれますが、香りの寿命は早ければ1か月程度で、長くても3か月程度と、枕の機能としての寿命よりも短くなっています。

枕選びに迷ってしまったら…

100%自分好みの枕を見つけるのは、とても大変です。ご紹介した選び方を基準に探しても迷ってしまう場合は、睡眠に関する悩みや、フィット感、希望の買い替え頻度、予算など、こだわるポイントに優先順位をつけ、3つ程度に絞ると、理想の枕を見つけやすくなります。

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最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...