重ねて置かれた枕

枕の寿命の目安はどのくらい?買い替えのタイミングや寿命を過ぎた枕を使うデメリットも解説

枕の寿命の目安はどのくらい?買い替えのタイミングや寿命を過ぎた枕を使うデメリットも解説

快眠・安眠 睡眠

いまお持ちの枕は、何年使っているものですか? 枕の寿命は中身に使われている材料によって異なりますが、1〜2年程度のものが多いため、もしかしたらすでに寿命を過ぎているかもしれません。

この記事では、枕の素材ごとの耐用年数や買い替えのタイミングを紹介します。 寿命を過ぎた枕を使うデメリットも紹介しますので、「もう何年も枕を変えていない。」という方はぜひこの機会に寝具の見直しを検討してみてください。

枕の寿命はどのくらい?

ベッドの上に置かれた枕

枕の寿命は、枕の中身に使われている素材によって異なります。 枕の素材には様々な種類がありますが、主な素材と寿命(耐用年数)は以下の通りです。

素材 寿命(耐用年数)
そば殻 1~2年程度
羽毛・羽根 1~3年程度
ウレタンフォーム 1~3年程度
ポリエステルわた 1~3年程度
ビーズ 2〜3年程度
パイプ 3〜5年程度

ここからは、それぞれの素材の寿命(耐用年数)と買い替えのサインを紹介します。

そば殻

そばの実をとったあとに残る殻を使用したそば殻枕の寿命(耐用年数)は1〜2年程度です。

そば殻枕は使っているうちにそば殻が頭の重みで割れていきます。そのため枕が低くなったように感じたり、殻が潰れて粉が出てきたりしたら買い替えのサインです。そば殻の粉は吸湿性が高いためダニがつきやすいほか、吸い込むとアレルギーや鼻炎を起こす可能性があることから、粉が出る前に交換するとよいでしょう。

中身を入れ替えて再利用する場合は、追加するのではなく丸ごと入れ替えることがおすすめです。

羽毛・羽根

羽毛枕と羽根枕の違いは、ダウンとフェザーの比率です。

ダウンとは、水鳥の胸部に密生している羽で、綿毛のようにふわふわで芯がないものを指します。一方、フェザーとは真ん中に硬い芯がある、やや硬めの羽です。

枕の材料比率において、ダウンが50%以上のものを羽毛枕、フェザーが50%以上のものを羽根枕と呼びます。

羽毛枕と羽根枕の寿命(耐用年数)は、中材のダウンとフェザーの比率によって異なりますが、1〜3年程度が一般的です。 弾力性やボリューム感が失われて枕が低くなったと感じたり、フェザーの芯が生地を突き破って出てしまう場合は、買い替えを検討しましょう。

ウレタンフォーム

低反発枕に使われるウレタンフォーム素材の寿命(耐用年数)は、1〜3年程度です。ウレタン素材の質が高ければ高いほど長持ちします。

ウレタンフォームは、スポンジと一緒で一度へたるともとに戻らないため、ボリュームがなくなってきたり、へこみがもとに戻らなくなってきたら買い替えのサインです。

ウレタンフォームは水分や紫外線で劣化するため、こまめな陰干しと枕カバーの洗い替えで湿気や汚れから保護しましょう。

ポリエステルわた

ポリエステル繊維を加工したポリエステルわたを使用した枕の寿命(耐用年数)は、1〜3年程度です。

長期間使用していると、最初のふんわりとしたやわらかさが徐々になくなっていきます。枕のボリュームがなくなった、寝心地が硬くなったと感じたら買い替えのサインです。

洗濯する際は中綿が絡まってダマにならないよう、しっかりほぐしてから天日干しで乾かしましょう。

ビーズ

極小サイズの発泡ビーズを使用した枕の寿命(耐用年数)は、2〜3年程度です。 ビーズは潰れにくく耐久性に優れているため、枕の生地のほうが先に伸びたり、破れるなどして寿命を迎える場合もあります。

枕のボリュームがなくなった、低くなった、ビーズが潰れてきたと感じたら買い替えのサインです。

パイプ

ストローをカットしたような形状のパイプ素材を使用した枕の寿命(耐用年数)は、3〜5年程度です。基本的にパイプはプラスチックでできており、耐久性に優れているため、ビーズと同様に枕の生地のほうが先に寿命を迎えるケースも多くなっています。

パイプが潰れてボリューム感がなくなってきた、低くなった、感触が変わったと感じたときが買い替えのサインです。 生地に問題がなければ、パイプを詰め替えや補充をおこなうことで長く使用できます。

枕の買い替えのタイミング

枕の寿命(耐用年数)は、使用している材料によって様々です。 しかし、以下の変化が現れた場合はどの素材の枕でも共通して買い替えるべきタイミングだといえます。
  • ボリュームがなくなった
  • 寝心地が悪くなった
  • 素材や生地が劣化した
  • ニオイがとれなくなった

いつ買った枕かわからない、使い始めてどのくらい経つかわからないという場合は上記を目安に買い替えを検討するとよいでしょう。

ボリュームがなくなった

枕はへたってきたら買い替えのサインといわれます。「枕がへたる」とは、枕の中身に使われている材料が劣化したり、潰れたりしてボリュームがなくなることです。

頭は成人で体重の約10%と、とても重い部位です。枕の生地や素材は、長時間・長期間その重みを受け続けることにくわえて、汗や皮脂が蓄積することで徐々に劣化し、へたっていきます。

寝心地が悪くなった

ボリュームの減少だけでなく、「なんとなく寝心地が悪くなった」と感じる場合も枕がへたってきたサインです。 枕がへたると高さが合わなくなるため、睡眠の質の低下を引き起こします。見た目に問題がなければ、5年、10年と同じ枕を使い続ける方も珍しくないでしょう。

しかし、自分の身体に合わない枕を使い続けると、姿勢の歪みや身体の痛み、睡眠不足など心身の不調を引き起こす可能性があります。身体の不調が顕在化する前に買い替えを検討しましょう。

素材や生地が劣化した

そば殻やパイプ、ビーズなど、中身が取り出せる枕の場合、中身を出して素材の状態を確認するのも一つの手段です。素材が潰れたり、変形したりしている場合は買い替えのサインといえるでしょう。

また、枕の生地が伸びたり破れたりしている場合も、中身が飛び出すおそれがあるため買い替えを検討すべきです。

ニオイが取れなくなった

枕から不快なニオイがし、つけおき洗いや消臭スプレーをしてもニオイがとれなくなってきた場合も買い替えのサインです。 枕のニオイの主な原因は、汗や皮脂、肌表面の常在菌です。

また、細菌やウイルスは高温多湿を好むため、枕の内部に湿気がこもると雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイが発生しやすくなります。

寿命を過ぎた枕を使うデメリット

ベッド横に置いてある目覚まし時計

「見た目に問題がないから」「特にいま困っていないから」などの理由で寿命が過ぎた枕を使い続けることには、以下のようなデメリットがあります。

  • 衛生的でない
  • 肌トラブルが起きる
  • 睡眠の質が低下する

衛生的でない

寝ているときの汗や皮脂、よだれなどの表面的な汚れは洗濯で落とすことが可能です。しかし、長期間使用している枕は汚れが繊維の奥に蓄積し、ダニやホコリの発生源となります。

実際にブレインスリープの調査で羽毛枕のダニを検出したところ、枕表面にはダニが見られないものの、枕内部で2万匹以上のダニが見られました。(検証期間:2020年6月15日〜29日)

参考:実はこんなに汚れている!正しい枕の洗い方!

また、枕内部では使用年数が長いほどカビの繁殖が多くなります。実際に同調査では、5年以上使用した枕で10万個を超えるカビが検出されました。

このように寿命を過ぎた枕を使い続けると、不衛生になるというデメリットがあります。

肌トラブルが起こる

枕は肌や髪に直接触れるものです。

このため不衛生な枕を使用し続けていると、ダニの死骸や排泄物、カビなどのアレルゲンによりかゆみや発疹、ニキビなどの肌トラブルが発生します。

また、フケや頭部のかゆみなど頭皮の健康にも悪影響を与える可能性があります。

睡眠の質が低下する

枕がへたると高さが身体に合わなくなるため、寝心地が悪くなります。

加えて不衛生な環境は肌や頭皮に良くないため、寿命が過ぎた枕で眠ることは睡眠の質の低下につながります。

睡眠の質が低下すると、同じ睡眠時間でも睡眠不足となるため注意が必要です。翌日の生活に影響が出るだけでなく、睡眠不足の状態が長期間続くと糖尿病や高血圧などの生活習慣病やうつ病、認知症など様々な病気のリスクになると考えられています。

清潔さと睡眠の質を両立するブレインスリープ ピロー

ブレインスリープ ピロー 毎日良質な睡眠を得るためには、清潔でなおかつ自分の身体に合った枕を使用することが大切です。ブレインスリープ ピローは、そのように清潔さと睡眠の質の両方を両立する、ブレインスリープの看板商品です。

シャワーで丸洗いできる

ブレインスリープ ピローはシャワーで丸洗いできます。すぐ乾くからお手入れしやすいだけでなく、湿気をためない構造で普段から清潔を保ちやすいです。

実際に、ウレタンやフェザーなど他の素材と比較してもカビの発生量が圧倒的に低いことがわかっています。

40〜45度のシャワーで洗えばふっくら感も取り戻せるため、身体に合った形状で長く衛生的にご使用いただけます。

脳を冷やして速く深く眠れる

室内の温度や湿度が高いと、発汗による放熱がおこなわれにくいことから、スムーズに寝付けない原因になります。その点、ブレインスリープ ピローは90%以上が空気層でできているため、睡眠時に発生する熱や湿気が枕にこもりません。

睡眠では、寝始めの90分間である「黄金の90分」が睡眠の質を大きく左右するといわれています。ブレインスリープ ピローは独自構造による抜群の通気性で、一般的な機能性枕よりも深い眠りをこの黄金の90分で実現。快適な睡眠環境を整え、睡眠の質向上をサポートします。

特許技術でパーソナルフィットを叶える

ブレインスリープピローは、特許技術で再現した3層9グラデーションの構造で、持ち主の身体に合わせたパーソナルフィットを実現しました。

眠るたびに頭の大きさや形に合わせて徐々にフィットしていく独自構造で、頭や首の負荷を軽減し、横向きやうつ伏せなどどのような寝姿勢でも快適な睡眠をサポートします。

リサイクルすると特別価格で買い替えできる

状態のよい枕を清潔に使用し続けるために、ブレインスリープ ピローを購入した方が利用できる「エコサイクルプログラム」というサービスがあります。

エコサイクルプログラムとは、ブレインスリープで購入した枕やマットレスのリサイクルに協力することで、特別価格で新しい製品への買い替えができるサービスです。 お財布にも環境にも優しい取り組みで、状態のよい枕を清潔に使用し続けられるというメリットがあります。

ECO CYCLE PROGRAM – BRAIN SLEEP OFFICIAL SITE

枕の寿命を知って正しいタイミングで買い替えよう

枕の寿命は、使用されている素材によって1〜2年程度から3〜5年程度まで幅があります。しかし、主な素材は1〜2年程度が目安のため、寿命(耐用年数)に関わらず、1〜2年で枕の状態をチェックするとよいでしょう。

また、見た目には問題がないように見えても、「ボリュームがなくなった」「寝心地が悪くなった」と感じたら買い替えのサインです。

特に5年、10年と同じ枕を使い続けている場合は、形状の変化や衛生環境の悪化によって、姿勢の歪みや睡眠不足、肌トラブルなど様々な不調を引き起こす可能性があります。

そのため、枕の寿命を知って、定期的に正しいタイミングで買い替えることが重要です。清潔な枕を取り入れて、快適かつ健康的な毎日を過ごしましょう。

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理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...