オーダーメイド枕のメリットとデメリットをご紹介!

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寝具の選び方

オーダーメイド枕のメリットとデメリットをご紹介!

快眠・安眠
オーダーメイド枕に興味はあるが、市販の枕よりも値段が高いため、メリット以外のデメリットも知りたいと思っている……。この記事では、そんなオーダーメイド枕選びに失敗したくない方に向けて、オーダーメイド枕のメリット・デメリットを紹介しています。

市販の枕とオーダーメイド枕の違い

市販の枕は自分の体に合わせて作られているわけではないので、高さや硬さが合っていないことがあり、寝つきが悪くなったり、首や肩のコリ、首や腰の痛みなど、様々なトラブルの原因となる可能性があります。

一方、オーダーメイド枕は自分の体や首のカーブを測定し、その測定結果に合わせて作るため、自分の体に合った枕になります。後頭部や首の形に合わせるだけでなく、スムーズな寝返りが打てるように側頭部や肩の形も考慮して、枕の高さや形を調整することができます。

オーダーメイド枕のメリット

オーダーメイド枕を作ることで感じられるメリットを3つご紹介します。

1:自分の体型に合った枕が作れる

自分の頭や首、肩幅などを測定して作るため、頭や首にフィットするので寝心地が良くなります。頭をのせると包み込まれるような感覚があり、体圧が分散するので、快適な睡眠を得ることができます。また、横向きで寝る場合でも首が曲がらず、理想的な寝姿勢を保つことができます。 オーダーメイド枕は、仰向け寝でも、横向け寝でも快適に眠れるように、中心部分が仰向け用、両サイドが横向き用の高さに設定されていることが多く、スムーズな寝返りを促すことができるので、睡眠の質が高まります。

2:長く使用できる

オーダーメイド枕は、枕の高さや中材の調節などのメンテナンスができる製品が多いのが特徴です。 「枕がヘタってきた」、「体型が変わって枕が合わなくなった」、「マットレスを変えて枕が合わなくなった」など、枕の高さがフィットしなくなった場合にも安心です。またメンテナンス保証を付けているメーカーも多いため、使用してみて違和感があったと時も再度調整をしてくれます。 メーカーによって高さ調整の期限が数年〜永久無料など異なるほか、クリーニング(UVを用いた殺菌、消臭処理)を行ってくれるケースもあるので、購入前に確認しましょう。

3:素材や生地をカスタムできる

オーダーメイド枕は、メーカーによってカスタマイズできる範囲が異なるため、使いたい素材がある場合は事前に確認しておきましょう。 枕の素材 枕の素材は、ポリエチレンやウレタン、フェザー、ビーズ、そば殻など種類が豊富です。 例えば、『ポリエチレン』は通気性がよく、頭の深部の温度が下がって入眠しやすいのが特徴。さらに水洗いできるものが多いので衛生的です。『フェザー』は羽根と綿毛(ダウン)の比率でふわふわ感が変わるので、理想の柔らかを実現しやすいですが、水洗いできないものが多いです。『マイクロビーズ』は細かいビーズが頭を包み込んでくれるので、フィット感が抜群。ただし、一定の深さから硬くなるため寝返りがしにくいと感じる人もいます。 寝心地の好みや反発の有無、硬さ、手入れのしやすさなど、自分に合った素材を選びましょう。 枕の生地 生地によって、ふわふわ、なめらか、サラッと、ひんやりなど、肌に触れた時の感覚や機能性が異なります。 例えば、『タオル地(パイル地)』はふんわりと柔らかい肌触りです。吸水性に優れるので、寝汗対策に最適。『コットン(綿)』は洗濯機や漂白剤が使えてお手入れが簡単です。『シルク』は、吸放湿性・保温性・通気性が高く一年中快適で、美容面での効果を期待できます。 汗っかきの方は吸水性が優れたものを、肌荒れが気になる方は美容効果が期待できるもの、アレルギー体質の方は衛生的に使用できるものなど、体質や好みに合わせて選びましょう。

オーダーメイド枕のデメリット

オーダーメイド枕を作る際のデメリットを2つご紹介します。

1:市販の枕よりも高価になる

メーカーや製品によりますが、オーダーメイド枕の相場はおよそ2万円前後です。高いものだと3〜10万円程度と、一般的な市販の枕と比較すると高価な製品が多いです。 ですが何度も調節ができるため、長期的に考えると、安い枕を何度も購入するよりもコスパが良い場合があります。“値段が高い=自分に合う枕”というわけではないので、店舗選びが重要です。また、購入後のアフターフォローは店舗によって内容が大きく異なるので、自分に合っているかを確認する必要もあります。 理想の枕の高さは、家で使用しているマットレスや布団の硬さや沈み込み方によって変わるので、自宅で使用している製品を写真で撮ったり、調べるなどして、店員に伝えられるようにしておきましょう。

2:手元に届くまでに時間がかかる場合がある

体の各部位を計測してから作るため、計測した日に受け取れるとは限りません。即日、枕を使用したい方にとってはデメリットとなります。 人気の店舗では、購入時の計測やメンテナンスの予約がすぐに取れない場合もあります。また、メンテナンスの際には店舗まで現物を持っていく必要があるため、煩わしいと感じる可能性もあります。

3:採寸時のマットレスによって寝心地が変わる場合がある

オーダーメイドの枕を作る際の採寸は店舗で行われることが大半です。そのため普段から寝ている自宅のマットレスとは硬さや弾力性も異なるため、実際に自宅で使用した際は採寸時の寝心地と異なる場合があるので注意が必要です。

睡眠の質を高めるならオーダーメイド枕はおすすめ!

睡眠の質を高めるためには、自分に合ったフィット感の高い枕を使うことが大切です。

「人生の3分の1を占める」と言われる“睡眠”の質にこだわりましょう!

睡眠は「人生の3分の1を占める」と言われているほど長い時間を費やします。合わない枕を使用していると体に不調が出たり、うまく疲労回復できない可能性があるので、自分にフィットする枕を使って、睡眠の質を高めましょう。
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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...