【開発ストーリー】ブレインスリープ ピロー

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【開発ストーリー】ブレインスリープ ピロー

開発ストーリー
こんにちは。開発担当です。 「ブレインスリープ ピロー」は、脳と睡眠研究によって生まれた枕で、『スタンフォード式 最高の睡眠』のメソッドを集約した唯一無二の枕として、ブレインスリープの看板商品となっています。 今回は「ブレインスリープ ピロー」ができるまでのストーリーをお話させてください。

「世界最高峰」と言われるスタンフォード大学の睡眠研究

ブレインスリープ創業者兼、最高研究顧問である、西野精治(にしの・せいじ)先生は、睡眠研究において「世界最高峰」と言われるスタンフォード大学の医学部教授であり、同大学睡眠生体リズム研究所(SNCL)所長でもあります。 西野先生との出会いから「ブレインスリープ ピロー」の開発は始まります。

黄金の90分の重要性

睡眠には、“ノンレム睡眠(脳も体も熟睡している状態)”と“レム睡眠(体は休んでいるが、脳は起きている状態)”の2種類があります。

このような“ノンレム睡眠”と“レム睡眠”が、一晩に4~5回繰り返され、睡眠の前半3時間は深いノンレム睡眠が多く、明け方に近づくにつれ、レム睡眠が多くなっていきます。

その中でも入眠直後の眠りはじめの90分間に訪れるノンレム睡眠が深くなることで、眠気をより開放するだけでなく代謝ホルモンが促進されることがわかっており、すっきりした朝を迎えられる良質な睡眠に繋がります。この入眠直後の眠りはじめの90分間を、西野先生は「黄金の90分」と呼んでいます。

また、黄金の90分の睡眠の質を高めるには、身体内部の深部体温をコントロールすることも重要で、人には「皮膚温度」(皮膚など体の表面の温度)と「深部体温」(脳や臓器など体の内部の温度)があり、皮膚温度と深部体温の差が縮まると眠くなります。 起きている間は、深部体温が上がって皮膚温度との差が開いている状態ですが、入眠する時は手足からの放熱によって深部体温が下がり、皮膚温度との差が縮まることで、入眠モードに切り替わります。

その放熱をスムーズにするため、枕においては脳を冷やすことが有効であることもわかっています。 そして、先生があるときに仰ったこの言葉から「ブレインスリープ ピロー」の開発は始まります。 「日本には、理に叶った枕がない」

睡眠の質を高める「通気性・フィット感」

こうして始まった「眠りはじめの90分にこだわった、脳を冷やす枕」の開発プロジェクトですが、様々な寝具メーカー様が日々開発を行ってらっしゃる中でも日本には無いというくらいですから、開発も一筋縄ではいきません。

そもそも脳を冷やすには、どんな素材を使えば良いのか。 そんな時に出会ったのが、『エコ・ワールド』の特許取得の編成樹脂と技術です。

特許取得技術を持つ『エコ・ワールド』との出会い

とあるご縁から、大分県にある『エコ・ワールド』の特殊グレードポリエチレン樹脂と、その樹脂を糸状に溶かし、編み込みながらスプリング状にしていく特許技術「編成樹脂網状構造体(へんせいじゅしあみじょうこうぞうたい)」と出会いました。

黄金の90分の質を高める通気性

この構造は20年以上前から『エコ・ワールド』が研究開発し続け、通気性・耐久性に優れた職人技の技術です。

この時「この素材と技術なら、眠りはじめの90分にこだわった、脳を冷やす枕を実現できる」と思ったのです。 黄金の90分の質を高めるために必要不可欠な脳の温度を下げる通気性に関しては、ポリエチレン樹脂を編み込むことで、90%以上が空気層となり、抜群の通気性を確保することができました。

しかし、枕として満足いくものにするには課題がありました。

試作品は100種類以上

早速最初の試作品を製作しましたが、試作品を試した時の感想は「反発が強すぎて寝返りが打てない!」、「トランポリンみたいに頭が跳ねる!」といったものでした。一番最初の試作品は、快適に眠れるような枕ではありませんでした。 次の課題は「フィット感」です。

通気性はもちろんですが、睡眠の質を高めるには、フィット感もとても重要です。 ここから関係者全員が納得してお客様に提供できる枕ができるまでに、実に100種類くらいの試作品を作ることになります。

密度の異なる多層グラデーション構造で、最高のフィット感と寝心地を確保

試作を重ねる中でたどり着いたのが、糸状の樹脂の細さや編み方によって密度を調整することで生まれる多層グラデーション構造です。

下の写真がイメージになりますが、上下の3層構造により最高のフィット感を出しつつ、左右に硬さのグラデーションをつけることで寝返りの打ちやすさも担保できます。

<初期型ブレインスリープ ピローの構造> しかし、言うのは簡単ですが実現するのは非常に難しい構造です。大きく2つの課題があります。

1つ目は技術的な製造の難しさです。

樹脂で枕を作るためには、樹脂を一度溶かし、糸状にして編み込みながら固めて製作しますが、その日の気温や湿度によっても適切な樹脂の温度が変わり、少しでも温度が違えばフィット感は損なわれてしまいます。そのため、毎日の徹底した温度管理が必要となります。

2つ目はフィット感と耐久性のバランスです。

柔らかくすればフィット感は増しますが、柔らかすぎては耐久性が足りなくなります。頭を乗せた瞬間は良いと思っていても、「朝まで眠るとどうなのか?」、「数日間使ってもフィット感が損なわれないのか?」など、非常に細かい微調整が必要となります。

いずれも、『エコ・ワールド』の皆さんにも多大なるご協力をいただき、お互いに意見をぶつけ合いながら、納得いく使用感になるまで試作を重ねます。作っては寝て、作っては寝て。この2つの課題は、決して近道などなく、地道に微調整を重ねて克服しました。

そして、ようやく「ブレインスリープ ピローの初期型」が完成しました。

ようやく完成した「ブレインスリープ ピローの初期型」

最初にクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で販売しましたが、その当時の構造は「3層×5グラデーション」というものでした。

おかげさまで想定以上の反響がありましたが、それと同時に使用してくださったお客様から様々なご意見をいただき、新たな気づきもたくさんありました。

お客様からのご意見をもとに『エコ・ワールド』の皆さんと再度話し合い、改良し、その後『ブレインスリープ ピロー』は7グラデーションへ、さらに改良を加え9グラデーションへと進化し、現在に至ります。

そして完成した現在の「ブレインスリープ ピロー」

見た目はシンプルですが、ここまでご紹介してきた様々な人との出会いや、試行錯誤の末に完成した枕です。

こだわり抜いた3層の構造設計

上から、頭の大きさや重さにフィットする“ふんわり層”、頭や首をしっかり支える“サポート層”、枕を支えつつ下からも空気が抜ける“ベース層”と、3種の厚みが異なる樹脂が重なった複雑な構造になっています。

1番下の“ベース層”はもっとも固く、上下の層の間に挟まれている“サポート層”は、程よい柔らかさでバランスを保ってくれるので、沈み込みすぎず、手で押し返されているようなホールド感を実感することができます。

1番下の“ベース層”の首元には密度を上げた芯のような部分があり、真ん中の“サポート層”と凹凸にすることで、寝心地の良さはそのままに、首をしっかり支えて体への負担を軽減。さらに、耐久性を高めることができました。

「ブレインスリープ ピロー」は程よい反発と柔らかさを感じることができるため、頭が浮いているような無重力感覚に。また通気性がいいので、睡眠中の頭の体温を下げ、睡眠の質を高めてくれます。

中心から外側に向かって弾力が強くなる9グラデーション構造

均一に見える枕ですが、現在の「ブレインスロープ ピロー」は、中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている9グラデーション構造になっています。

仰向けの姿勢では頭を柔らかく包み込み、横向きの姿勢では頭が沈み込まないように支えてくれるので、どのような寝方でも心地よくフィットします。睡眠中は適度に寝返りを打つことで体にかかる負担が軽減され、睡眠の質が高まると言われています。

「ブレインスリープ ピロー」の9グラデーション構造は、スムーズな寝返りをサポートしてくれるので、睡眠の邪魔をすることなく、翌朝まで心地よく過ごすことができます。

最後に

たくさんのこだわりと愛情が詰まった「ブレインスリープ ピロー」は、累計販売個数も20万個を突破し、多くのお客様にお使いいただけて、とてもうれしいです。 睡眠の質を高めるために、ぜひ一度、試してみてください。

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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

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「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...