朝の目覚めが変わる!?QOLが上がるマットレスの上手な選び方

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朝の目覚めが変わる!?QOLが上がるマットレスの上手な選び方

マットレス 目覚め
自分に合わないマットレスを使うことで、翌朝体が痛い……という経験をしたことのある人は多いかと思います。「人生の1/3を占める」と言われている睡眠は、毎日の疲れを癒し、心も体も回復させる大切な時間。そこで、今回は人生の質が上がるマットレスの上手な選び方をご紹介します。

マットレスの役割とは?

ベッドの上に置いたり、直接床に置いたりして使うマットレスは、理想の寝姿勢を保って安定させるために必要なもの。ですが人の体には凹凸があり、眠る時に、頭や肩甲骨、腰、足の4か所に体重が強くかかります。人は、仰向けの時は、背骨がS字になっている状態、また横向きの時は、背骨がまっすぐに伸びているのが自然な寝姿勢なので、体圧を分散させて体への負担を減らすマットレスを選ぶことが大切です。

自分の体に適したマットレスを選ぶ必要性

マットレスは、素材や構造、硬さなどによって、寝心地が大きく異なります。体に合わないマットレスを使用し続けると、血流が悪くなり、腰痛や肩こりの原因に。そこで、自分に合ったマットレスを選ぶ必要性を3つご紹介します。

1:腰痛予防、緩和

マットレスの重要な役割のひとつとして、体圧を分散させ、体への負担を軽減させるというポイントがあります。自分に合ったマットレスを選ぶことで、頭や肩甲骨、腰、足など、人の体の凹凸をサポートし、腰痛を緩和することができます。

2:睡眠の質が上がる

硬さや反発性、安定感、通気性、丸洗いできて衛生的など、好みの機能性を持つマットレスを選ぶことで寝心地がよくなり、睡眠の質が上がります。特に暑い夏は、通気性が優れているマットレスだと涼しく快適に眠ることができます。

3:疲れが取れ、生活の質が向上

疲れを取るためには、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。体に合ったマットレスを使用することで、寝返りが打ちやすくなるので、日々の疲れが取れて生活の質が向上します。

体に合わないマットレスを使い続ける危険性

体に合わないマットレスを無理に使い続けることで、どんな症状が起こるのかも覚えておきましょう。

寝返りがしにくくなって睡眠の質が下がる

柔らかすぎるマットレスでは、体が沈み込んで安定せず、寝返りのたびに筋肉を使うこととなり、疲れが取れずに体力を消耗してしまいます。

体圧が部分的に集中し、腰痛、肩こり、背中の痛みの原因に

硬すぎるマットレスでは、体の凹凸部分が圧迫され、血行が悪くなることがあります。その結果、腰痛、肩こり、背中の痛みの原因になることも。

マットレスでよくある困りごと

体に合わないマットレスを使用し続けると、疲れが取れないどころか、体の凹凸部分に体圧が強くかかり、痛みを伴うことがあります。さらに、マットレスのトラブルとしては、体の不調だけではなく、お手入れの大変さに悩んでいる人も多いようです。

寝起きのだるさ、仕事への影響

しっかり睡眠時間をとったはずなのに、寝起きに疲れが取れておらず体がだるい人も。十分な睡眠が得られていないと、日中、急な睡魔に襲われたり、ボーッとしてしまったり、仕事に影響が出ることもあります。

洗いにくく、干しにくい

枕や掛け布団と違い、大きいサイズのマットレスを洗うのは難しいもの。もし洗えたとしても乾燥させることも難しく、ダニやカビの原因になってしまいます。

ダニ、ノミの発生

毎日長時間眠るマットレスには、寝汗がたっぷり染み込んでいます。それなのに洗うことが難しく、ダニやノミが発生して困っている人が多いようです。日光を当てても、マットレスには厚みがあるため、ダニやノミが内部に逃げてしまうので厄介です。

カビが生えていた

定期的に乾燥させるのが面倒なため、ベッドの上に置いたままの人が多いかと思います。そのため、寝汗や湿気がマットレスに溜まってしまい、カビの発生を引き起こすことがあります。

マットレスの基本構造と種類

自分に合ったマットレスを見つけるために、マットレスの基本構造と種類をチェックしましょう。ブランドや商品によって差はありますが、代表的な『コイルマットレス』『ウレタンマットレス』『ファイバーマットレス』『ラテックスマットレス』の特徴をご紹介します。

耐久性が高いコイルマットレス

マットレス内部の構造にコイルが使われているのが特徴。最も一般的なマットレスで、価格や種類が豊富にあり、耐久性と通気性に優れています。コイルの並び方や種類によって寝心地が変わり、コイルの数が多いほど、体圧分散に優れ、耐久性も高いとされています。 大きく分けて『ボンネルコイル』と『ポケットコイル』の2種類が存在します。

―ボンネルコイルマットレス ひとつひとつ、らせん状に巻いたコイルスプリングを並べた作りのマットレス。体全体をサポートしてくれ、寝返りを打ちやすいのが特徴。ですがコイル同士が連結されているので横揺れを感じやすく、寝返りの振動が隣の人に伝わりやすいという点もあります。

―ポケットコイルマットレス コイルスプリングをひとつひとつ円筒形の袋に入れて並べた作りのマットレス。独立したコイルが体をしっかり支えてくれるので、体の凹凸に合わせて体圧を分散してくれます。 ボンネルコイルマットレスと比較すると横揺れが小さく、耐久性が高いのが特徴。ボンネルコイルに比べると価格が高く設定されていることが多いです。 コイルスプリングを使用していないマットレスも数多くあります。その中でも人気の高い『ウレタン』『ファイバー』『ラテックス』のマットレスについてご紹介します。

コストパフォーマンスに優れるウレタンマットレス

スポンジや断熱材に使われる、ウレタンという素材で作られたマットレスで『高反発』と『低反発』の2種類があります。ウレタンの持つクッション性で体全体を支える構造で、高いフィット感が特徴。

―高反発ウレタンマットレス

名前のとおり高い反発力が特徴です。体が沈み込みすぎないので、正しい寝姿勢を維持しやすく、体圧分散にも優れています。耐久性もあり、通気性も良いといえます。

―低反発ウレタンマットレス

包み込まれるような寝心地で、横向きで眠っても体にフィットしやすいため圧迫感を感じません。一方で、寝返りが打ちにくく、同じ姿勢を長時間続けることで肩こりや腰痛の原因になってしまうことも。また、体にフィットするため、熱がこもりやすく、高反発ウレタンマットレスよりも通気性が劣ります。

清潔感を保ちやすいファイバーマットレス

ポリエチレンといわれる繊維を編んで作られるマットレスで、シャワーなどを使って簡単に丸洗いできるので衛生的。さらに通気性にも優れ、寝汗や湿気がこもらないので、ダニやカビ、汗の臭いに悩むことがありません。高反発ウレタンマットレスに似たやや硬めな寝心地で、体圧分散にも優れ、適切な睡眠姿勢を保つことができます。 寝返りも打ちやすいため、肩こりや腰痛で悩んでいる人におすすめです。

ゴム特有の柔らかさと弾力性を兼ね備えるラテックスマットレス

ゴムの木から採取された樹液を原材料に作られているマットレスで、体圧分散と耐久性に優れています。ですが、他素材と比較すると通気性が悪く、夏場は蒸れを感じることも。また、品質の良い天然ラテックスマットレスは比較的高価格な商品が多いです。

硬さで選ぶことが重要!

マットレスを選ぶ上で、最も重要なポイントは「硬さ」です。寝心地の好みはもちろん、寝姿勢や体格によっても変わります。

―しっかりした硬さの『ボンネルコイル』『ファイバー』

しっかりした硬さのマットレスは、うつぶせ寝の人におすすめです。また体重が重めの人でも、体をしっかり支えてくれるので寝返りがしやすいです。

―中程度の硬さの『高反発ウレタン』『ラテックス』

安定した寝心地と、きれいな寝姿勢を保ってくれるので、ストレスなく寝返りが打てます。体を包み込んでくれる柔らかさはありますが、沈み込むことはないため、仰向けで眠る人や標準的な体重の人におすすめです。

―沈み込むような柔らかさの『低反発ウレタン』『ポケットコイル』

体にフィットし、柔軟性があるので、柔らかく安心感のある寝心地です。横向きで眠る人や体重が軽めの人におすすめです。

マットレスの基本的な選び方

マットレスの重要性や基本情報をお伝えしましたが、実際にはどのようにして選んだらいいのか、選ぶ時のチェック項目を7つご紹介します。

1:厚み

マットレスは基本、ベッドや床の上に置いて使用するので、ある程度の厚みが必要です。厚みの違いによって特徴が変わるので、好みに合わせて選んでください。

―5cm未満

基本的に、マットレスの寝心地が悪い時に調整するためのサポート寝具で『マットレストッパー』と呼ばれています。単体での使用ではなく、お使いのマットレスと併用するのが一般的です。

―5-9cm以下

マットレスとの併用でも、単独でも使用できる厚さで、折り畳んで収納することもできます。ただし、体格にいい人の場合は、底付きが気になってくる可能性もあります。

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―10-14cm

折りたたんで収納することはできませんが、体格のいい人でも底付き感なく、快適に眠ることができます。ウレタン製マットレスでは標準的な厚さとなります。

―15cm以上

ボンネルコイルやポケットコイルなどのコイルスプリング製マットレスに最低限必要な厚みです。ウレタンマットレスでは厚めのものが、この厚さになります。耐久性や衛生面、寝心地の好みに合わせて選んでください。

―25cm以上

ベッドの上に置いて使用するのに人気の厚みです。耐久性に優れ、長期間、快適に使用したい人におすすめです。厚ければ厚いほど高価になる傾向があります。ただし、クッション材を詰めすぎたものや、豪華な見せかけだけのものもあるので、良質なマットレスを見極めましょう。

2:サイズ

サイズは、部屋の広さや一緒に眠る人数に合わせて選びましょう。

―セミシングル

約80-90cmの幅で、小柄な女性やお子様向けのサイズです。

―シングルサイズ

約100cmの幅で、大人1人が眠る用の一般的なサイズですが、体格のいい人は、寝返りを打つと少し窮屈に感じるかもしれません。

―セミダブルサイズ

約120cmの幅で、大人1人がゆったりと眠れるサイズ。大人2人で眠るには、窮屈に感じる人が多いです。

―ダブルサイズ

約140cmの幅で、大人2人が眠る用の一般的なサイズですが、寝返りを打つスペースに余裕がなく、実際には窮屈に感じる場合があります。

―クイーンサイズ

約160cmの幅で、大人2人がゆったりと眠れるサイズ。大人2人と幼児1人の組み合わせでも利用できるゆとりがあります。

―キングサイズ

約180cmの幅で、大人2人と幼児1人がゆったりと眠れるサイズ。手足を思いっきり伸ばして眠りたい人や、寝相が悪い人、寝返りが多い人でも安心です。

3:品質、耐久性

商品スペックの表示を見て、品質や耐久性を確認することも忘れないでください。

―スプリング型の場合

手で押さえた時に、スプリングコイルの感触が直に伝わる、もしくはギシギシと音がするマットレスは、耐久性や寝心地を期待できません。程よく沈み込むものを選びましょう。また、スプリング型でもクッション層にウレタンを使用している場合があるので、素材や密度を確認してください。

―ウレタンの場合

密度が高ければ高いほど耐久性が高くなりますが、値段も高くなります。使う頻度の少ない来客用には、密度の低いものを選んでも良いですが、毎日使うマットレスには、ある程度の密度(30D以上)がおすすめ。低反発の場合は、高反発より高い密度が必要と言われているので、購入前に確認しましょう。

4:価格

マットレスは、低価格のものから10万円以上する高価なものまで、ピンキリです。ここでは、シングルサイズの予算を5段階で解説します。

―1万円未満

低価格だと、約1万円から購入することができますが、マットレスの質が悪く、肩こりや腰痛の原因にもなる場合があるので、素材をしっかり確認しましょう。

―1~3万円未満

店舗でも3万円以内で購入できるマットレスが多数。小柄な人や、睡眠の質に悩んでいない人はこの価格帯もおすすめです。

―3~5万円未満

できる限り低価格で寝心地を追求するなら、3~5万円程度のマットレスがおすすめ。様々なタイプが販売されているので、自分の好みに合わせて探しましょう。

―5~10万円未満

肩こりや腰痛に悩んでいる人は、少し奮発したマットレスを。5万円以上の予算にすることで、睡眠の質を追求したい人でも満足できる寝心地のマットレスを購入できることが多いです。

―10万円以上

豊富な機能や寝心地にこだわった高級マットレスを購入できます。様々なマットレスを試した上で、さらに睡眠の質を追求したい人におすすめ。

5:用途

ベッドの上に置くのか、床の上に置くのか、また、どれくらいの広さの部屋に置いて、どんな体型の人が何人で使用するのか……など、使用用途に合わせて選ぶことが大切です。

6:寝姿勢

人それぞれ、寝姿勢の癖が異なります。仰向け、横向き、うつ伏せなど、自分の寝姿勢に合わせて選びましょう。

7:素材

素材によってそれぞれ特長が異なります。例えば、ファイバーはウレタンに比べて、通気性に優れています。しかし、ウレタンのもっちりと体を支える感覚が好きな人も多いと思います。また、ウレタンは面で体を支えるのに対し、ポケットコイルは点で体を支えるので、こちらも寝心地の好みが分かれます。自分の好みにあった素材を見つけることが重要です。

深い眠りにつくためのマットレスのポイント

体が安定し、スムーズな寝返りを打つことのできるマットレス選びのポイントを6つご紹介します。

1:体圧分散性

体には凹凸があり、寝姿勢では頭や肩甲骨、腰、足の4か所に体重が強くかかります。特に腰に圧がかかりやすいので、体圧が分散され、腰が落ちすぎない構造のマットレスを選びましょう。

2:反発性、弾力性

反発性や弾力性の高いものは、理想的な姿勢が維持しやすく、寝返りが打ちやすい傾向にあります。また、体格のいい人や腰痛や肩こりが気になる人も高反発のマットレスがおすすめ。もし、小柄な人で包み込まれるような寝心地が好みであれば、柔らかめを選んでも問題ありません。

3:洗いやすさ

きれい好きな人や、汚れやすい環境で使用する場合は、シャワーなどで洗えるマットレスがおすすめです。特にファイバーマットレスは洗いやすく、乾きやすいので衛生的。ウレタンマットレスは、洗う際にちぎれないように気をつけましょう。

4:放湿性、適温性

人は眠っている間に、たくさんの汗をかきます。マットレスの放湿性が悪いと湿気が溜まるので、発汗の循環がスムーズにいかず、深い眠りの妨げになることも。また、適温で眠ることで睡眠の質が上がります。

5:リラックスできるか

睡眠には、筋肉を休め、日中溜まった血液や老廃物を流して疲れを取り、リラックスする目的があります。また、足を上げて眠ることで血流循環が約150%高まり、疲労回復、むくみ軽減の効果が期待できます。

6:呼吸のしやすさ

マットレスの構造によって睡眠時の呼吸のしやすさが異なります。一般的に、中央から肩に向かって段階的に反発力が高いマットレスは、肩が内側に入り、呼吸がしやすくなると言われています。実際に横になって、自分に合っているかを確認しましょう。

店頭で試す際に見るポイント

店頭で試して、自分に合うマットレスを見つけるための、チェック項目を4つご紹介します。

1:横になった際の腰の沈み具合、圧迫感

まず実際に寝てみて、硬い、柔らかい、体が楽、体が痛い、腰が突っ張る、圧迫感がある、寝やすい、などの快適さを確認しましょう。

2:1分後の沈み方

横になった直後だけでなく、しばらく経っても体に負担がかからず、よく眠れそうかも大切です。特に腰の沈み具合や体への密着感を確認してください。

3:態勢を変えても沈み具合や圧迫感がないか

実際に寝返りを打ってみたり、横向きやうつ伏せの姿勢になったり、体の安定感や圧迫感も確認しましょう。マットレスの上でスマホを使用する機会の多い人は、その場でスマホを使用する時の姿勢も試してみましょう。

4:枕との相性

マットレスと枕の相性も大切です。マットレスを試す時に使った枕と、自分の枕の高さや形状、硬さなどの違いを踏まえた上で選んでください。また、マットレスを試した時に使った枕の寝心地が良ければ、一緒に購入するのもおすすめです。

マットレスが長持ちする使い方、お手入れ方法

自分に合ったお気に入りのマットレスを見つけたら、快適に長く使いたいもの。ちょっとしたケアで長持ちするので、試してみてください。

定期的に天日干して乾燥させる

2~3か月に一度を目安に、直射日光の当たる場所で定期的に干しましょう。 干すことで湿気やニオイを取り除くことができます。

頭部と足元を入れ替える

同じ向きで使用していると1か所だけが傷みやすいので、2~3か月を目安に、マットレスの上下を入れ替えてください。両面使用可能なマットレスの場合は、表裏の入れ替えも行うとさらに長持ちします。

ベッドパッドの活用

ベッドパッドには様々なタイプがありますが、硬めのマットレスやスプリングの寝心地を調整してくれるベッドパッドと、マットレスへの汗染みやニオイを防いでくれる汗取りパッドを合わせて使用するのがおすすめです。寝心地を調整するパッドは洗濯できないものが多いので、その上に、洗濯機で丸洗いできる汗取りパッドを敷くと衛生的です。

洗えるマットレスを使用する

ポリエチレンという素材を編み込んで作られたファイバーマットレスは、汗や湿気を吸いにくいだけでなく、自宅のシャワーで丸洗いすることができるので、とても衛生的。通気性もよく、ダニやカビが発生しにくいという特徴も。ハウスダストに悩んでいる人や、アレルギーを持っている人にもおすすめです。

マットレスの寿命は?

せっかくお気に入りのマットレスを見つけも、使っているうちに凹んでへたってしまい、体に合わなくなることも。寿命はあくまでも目安なので、使用感の変化を感じたら買い換えてください。

ボンネルコイルマットレス、ポケットコイルマットレス…10年

スプリング系のボンネルコイルやポケットコイルは寿命が約10年程度と耐久性が高い特徴があります。バネのへたりやきしみを感じ、クッション性がなくなってコイルが体に当たるようになったら交換しましょう。

高反発ウレタン…8年

高反発なものほど長持ちする傾向にあります。購入時よりも柔らかくなり、反発力を感じなくなったら交換時期です。

低反発ウレタン…5年

柔らかい寝心地のマットレスは、他の素材よりも寿命が短い場合が多いです。マットレスの凹みが気になったら買い換えましょう。

ファイバーマットレス…6~8年

マットレスの凹みや、購入時よりも硬さが気になるようになったら交換しましょう。

ラテックスマットレス…10年

購入時よりも弾力がなくなり、寝起きに体が痛くなるようになったら交換時期です。

マットレスの豆知識

様々なマットレスの特徴や選び方をご紹介しましたが、最後に、マットレスと布団の違いや、マットレスの処分方法についてご紹介します。

マットレスと布団の違い

そもそも、マットレスと布団のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

マットレスのメリットとデメリット

基本的には置いたままでいいので手間がかからず、高さがあるため床の冷えが伝わりにくく、ほこりを吸い込みにくい。また、足腰に負担をかけずに起き上がれるのがメリットです。部屋のスペースを有効活用できるように、折りたためるタイプのマットレスもあります。ですが、布団よりも価格が高いことが多く、処分が大変な面も。

布団のメリットとデメリット

持ち運びが簡単なので、好きなスペースで眠ることができ、使用しない時は収納可能。また、手軽に天日干しができるので、気持ちよく眠ることができます。ですが布団を収納するスペースが必要で、毎晩上げ下ろしするが大変という面も。さらに寝心地が硬いことが多く、低い位置で眠るので、ほこりを吸い込みやすいのがデメリットです。

マットレスの処分方法は?

不要になった古いマットレスを一般ゴミとして捨てることはできないので、自治体や民間の引き取り業者に依頼しましょう。自治体に依頼する場合は、引き取り用のチケットの購入や、指定された場所への運搬の必要があり、手間がかかります。民間の業者は自宅まで引き取りに来てくれますが、自治体に比べると料金が高くなるケースが多いです。

良質な睡眠のために、マットレス選びはしっかりこだわって!

「人生の1/3を占める」と言われている睡眠。質の高い睡眠を得ることで日々の疲れを取り、毎日を楽しく過ごすことができます。マットレスは頻繁に買い換えないからこそ、しっかりこだわって、より良い睡眠環境を整えてはいかがでしょうか。
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昨晩まではなんともなかったのに、翌朝起きたら首が痛い…という経験をすると、いままで寝具に対してそこまで興味がなかった方でも、自分に合う寝具を検討したくなります。 この記事では、首の痛みが気になり、その原因は「枕が合っていないせいかも?」と思っている方に、首が痛くなる原因やその解決方法を詳しく解説しています。 枕が合わないことで首が痛くなる原因 真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢)のとき、首の骨は通常、背骨から頭を真っ直ぐ支えるために緩やかなS字を描くようにカーブしています。睡眠時にも、その背骨のカーブを自然な状態に保つことで、体の圧力が均等に分散され、血液が循環しやすくなります。 そこで重要なのが枕です。 枕には、睡眠中の頭や首を支えて首のカーブをサポートしたり、睡眠中の姿勢を整える役割があります。ですが高さや硬さの合わない枕を使用すると、頭や首をうまく支えることができず、無理な姿勢を長時間続けることになるので、睡眠中に首や肩周りの筋肉に大きな負担がかかり、こりや痛みが起こります。 また、横幅が小さすぎる枕は、寝返りを打ったときに枕から頭が落ちやすいため、肩こりや寝違えにつながる可能性があります。 枕が合わないと出る症状 合わない枕を使用することで起こる症状の代表は以下の4つです。 肩・首・腰・頭の痛み いびき ストレートネック 睡眠の質低下 それぞれ詳細を見ていきましょう。 肩・首・腰・頭の痛み 高さや硬さの合わない枕で眠ると睡眠中の姿勢が不自然になり、頭から首、肩周りにかけての筋肉に負担がかかってしまうため、肩・首・腰・頭の痛みやこり、寝違えの原因となります。 例えば、高すぎる枕を使うと頭が持ち上がるため、首や肩に負担がかかり、使い続けることで頭痛や首こり、肩こりなどの原因になります。 反対に、低すぎる枕では首とマットレスの間に隙間ができ、首だけで頭を支えている状態になるため、肩こりや首の痛み、呼吸のしづらさなどの原因になります。 また、首と腰にかけて背骨で繋がっているため、首に負担がかかることで腰にも影響が及ぶ可能性があります。特に体を支える筋肉が少ない方は、枕が合わないことで腰痛が起きやすいと言われています。 いびき 高すぎる枕で眠ると、気道が圧迫されるので、いびきをかきやすくなります。 首の自然なカーブをつくれる枕の高さは人によって異なりますが、華奢な方であれば5cm程度、体格が標準の方は6cm程度、体格のよい方は8cm程度の高さを目安に調整しましょう。 ストレートネック ストレートネックとは、スマートフォンの使用やデスクワークなど、生活習慣のなかで前傾姿勢が長時間続くことで、首のカーブが伸び、ストレートになった状態のことです。 人は睡眠中、ストレートネックでダメージを受けた首の修復をはかろうとしていますが、高さや硬さが合わない枕を使用していると、ダメージや疲労を回復するどころか、悪化させてしまう可能性があります。 下記記事では、ストレートネックの症状や簡単な診断方法、症状緩和に有効なストレッチなどをまとめています。気になる方はぜひあわせてご覧ください。 >>ストレートネック(スマホ首)の見分け方を紹介! 症状や対策枕の選び方も解説 睡眠の質の低下 自分の体に合っていない枕は、寝返りがしにくかったり、寝心地が悪くて逆に寝返りをし過ぎてしまうので、睡眠の質が低下します。「十分な時間寝たのに翌朝疲労感がある」「夜中に目が覚めてしまう」という方は、枕を見直してみましょう。...

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...