症状―体内時計も老化する?
夜中に目が覚めることが増えた。朝起きても疲れやだるさが残っている。最近「熟睡」といえる状態がないなど、質の良い睡眠がとれなくなってきたら、睡眠ホルモン「メラトニン」が減ってきている可能性があります。原因―眠りを誘うホルモン「メラトニン」

しかし、10歳前後をピークにメラトニンの分泌量は減少し始めます。10歳のころ約10時間ある平均睡眠時間は、50歳以上では6時間以下に減少し、熟睡とよばれる深い眠りも得られにくくなると言われています。最近早起きになった、夜中に何度も目が覚めるようになった、という人は、メラトニンの分泌が減って深い眠りにつけないでいるのかもしれません。

放っておくと…
放っておいても問題なし!
メラトニンの減少が正常な範囲であれば、健康に大きな影響を与える事は少ないので放っておいても問題はありません。しかし、慢性的な寝不足状態で脳が十分に休息できず、常に疲労感を感じるようなら、睡眠改善のためのケアをしてあげましょう。
対策―朝起きたら太陽の光を浴びよう
夜なかなか眠たくならないという人は、朝起きたらすぐに太陽の光を浴びるようにしましょう。人間の体は、太陽光の様な強い光を浴びるとメラトニンが作られ始めて、夜の睡眠の準備をします。朝布団からでたら、まずカーテンを開けて外の景色を眺める。そんな習慣を身につければ、子供の頃のような「熟睡」も夢じゃないかも。就寝90分前の入浴が効果的!

さらに、もっと深い眠りにつくためのコツは、就寝90分前に体を温めておくことです。私たちの体は、眠りにつく時に体温が下がります。その際、体が温まっている状態からいっきに体温が下がる程、眠りにつくスピードも速く、深い眠りに入る事ができるのです。
深部体温を上げる最適の方法は、温かいお風呂。38度~41度のぬるめのお湯につかりましょう。その際、ラベンダーのアロマオイルを1~2滴バスタブに滴下してあげるとさらに効果的。ただし、42度以上の熱いお湯だと、反対に目が覚めてしまうので要注意です。