枕の臭いは大丈夫?夏も冬もひどい寝汗をかく原因とは

枕の臭いは大丈夫?夏も冬もひどい寝汗をかく原因とは

睡眠コラム

枕の臭いは大丈夫?夏も冬もひどい寝汗をかく原因とは

「朝起きたら寝汗でびっしょりだったけどなんでだろう?」 「冬でも布団の中が蒸れている気がする」 誰しもこんなことを感じたことがあるはずです。 確かに、寝ていて運動もしていないのに汗をかいているなんて不思議ですよね。 しかし、寝汗は全員が知らぬ間にかいているもので、なんらおかしいことではありません。 では、人はどのくらいの寝汗をかくのでしょうか。今回は夏や冬にひどい寝汗をかいてしまう理由を解説していきます。 この記事を読めば、寝汗のさまざまな疑問が解決できますよ!

1.夏も冬も関係なく寝汗はみんなかいている!?

寝汗は誰しもかくものです。季節や年齢、睡眠環境によって寝汗をかく量こそ変わりますが、一定数の寝汗はかくようになっています。 夏なんかは気温や湿度も高く、寝汗をかいていることを実感しやすいですが、冬の寝汗はかいているのか判断がしづらいですよね。 では人は、どのくらいの量の寝汗をかいているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

1-1.寝汗の量はコップ一杯!寝汗には夏も冬も関係なかった

寝汗をかく量は、個人差はあるもののコップ一杯程度だと言われています。 コップ一杯程度は約200mlだと考えましょう。一年間、毎日一定ではありませんが、目安としてこのくらいなんだなと覚えておくといいですね。 夏の気温が高い時期になると、寝汗の量は500~600mlになります。500mlというとペットボトル1本分にもなるので、かなりの量だということが分かるでしょう。 このことから、ひどい寝汗だと感じるの夏が多くなる分けです。 ちなみに1時間の通勤中には約200mlの汗を、1時間の運動中には1,400mlの汗をかくとされているので、意外と寝汗の量が多いことが分かります。

1-2.年齢や性別によって寝汗の量は変わる

季節によって寝汗の量は変わりますが、年齢や性別によっても寝汗の量は変わります。 冬なのに寝汗の量がひどくなったと感じる場合には、年齢などが関係しているかもしれません。 年齢を重ねるごとに寝汗の量がひどくなったと感じるのは、体に備えられているシステムが加齢により機能しなくなった可能性があります。 しかし、一概に加齢が原因とは言えないので、あくまでも原因のひとつとして考えましょう。 性別で見ると、男性の方が女性よりも寝汗をかきやすい傾向にあります。これは基礎体温が男性の方が高いためです。 その分女性よりも寝汗をかきやすくなってしまうというわけですね。 寝汗をかく部位は男性、女性共に背中が多い傾向にあります。

1-3.シャンプーや制汗剤などで知らぬ間に寝汗をコントロールしていることも

近年では、シャンプーや制汗剤の機能性が上がってきており、寝汗にもアプローチできるようになってきました。 これらは寝汗の量そのものというよりも、寝汗をかいても不快感を覚えないように作られています。そのため、本来かいている寝汗の量は変わらずとも、不快に感じにくくなっているのです。 寝汗を普段あまりかいていないと感じる方は知らぬ間に、シャンプーや制汗剤などでコントロールしていたとも言えます。 寝汗をどのくらいかいているかも重要ですが、快適な睡眠時間を過ごしたいのであれば、こういった製品を活用するのもいいですね。

2.夏でも冬でも寝汗をかいてしまう原因は一体なに?

寝汗をかいてしまう原因はいくつかありますが、この項では代表的な原因をピックアップし解説していきます。
  • 体の構造上のこと
  • 睡眠環境の外部的な原因
  • 自律神経の問題
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 病気の可能性
以上が今回ピックアップした原因です。この他にも、ストレスが関係していたり、アルコールが関係していたりします。 それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.睡眠時には寝汗で体温を下げる

睡眠時には体の体温はどんどん下がっていきます。 この際に熱が放出されるのが手や足の末端です。そのため、寝るときには靴下を履かない方がいいとされています。 体温を下げるには熱を放出することが大切にありますが、そこで寝汗も活躍してくれるのです。 原理は運動中に汗をかくのと同じで、汗をかくことにより水分を出して体を冷やそうとしてくれています。 夏でも冬でも関係なく寝汗をかくのは、自然なことだったというわけですね。

2-2.そもそもの睡眠環境が適切でない

自然に寝汗をかいているのであれば、なんら問題はありませんが、睡眠環境が適切でないために寝汗をかいているのであれば改善が必要です。 夏の暑い時期にクーラーを使用せずに寝るというのが代表的な例ですね。最近ではクーラーをつけて寝た方がいいという情報が知れ渡ってきましたが、一昔前まではクーラーは消してから寝た方がいいという情報が出回っていました。 室温が高い分、寝汗をかく量は増え、体温を下げるのが追いつかないと熱中症にも繋がるので無理せず快適な環境で眠ることを心がけましょう。 逆に冬の寝汗は電気毛布をつけて寝てしまったり、厚着をしすぎたりすることで量が増えます。 電気毛布ではなく湯たんぽにしたり、布団で調整したりして睡眠環境を整えてみてくださいね。

2-3.自律神経の乱れで体温調節ができていない

ストレスなどにより、自律神経が乱れているのもひどい寝汗の原因のひとつです。 自律神経は自分の意識ではコントロールすることができないため、意識しにくいですが、寝汗に大きく関係しています。 通常、睡眠時には副交感神経が優位になり、リラックスした状態へと体が移行するのが普通です。 しかし、自律神経が乱れていると交感神経が優位になってしまうことがあり、汗腺の働きを活発にしてしまいます。 ストレスや緊張、不安によるものが多いので、ナイトルーティンなどでリラックスすることを心がけましょう。

2-4.ホルモンバランスが崩れている

ホルモンバランスの崩れも寝汗に関係しています。 前述した加齢による寝汗の増加もホルモンバランスの乱れによる部分も大きいでしょう。いわゆる更年期障害です。 その他に、女性であれば生理前にも寝汗が多くなる傾向にあります。ホルモンの分泌は脳の視床下部で調整されていますが、前述した交感神経も同時に調整されているのです。 そのため、ホルモンバランスが乱れることで交感神経のバランスも崩れてしまうことが分かっています。 さらに生理前であれば、基礎体温も0.5度ほど上昇しますね。これらが重なり夏でも冬でも寝汗の量が増えるというわけですね。

2-5.ひどい寝汗の場合は病気の可能性も

夏も冬も関係なくひどい寝汗をかいてしまうのであれば、病気の可能性も出てきます。 考えられるの病気は多汗症です。局所性多汗症と全身性多汗症によっても異なりますが、一度病院へ行くことをおすすめします。 多汗症になれば当然、寝汗の量が増えますよね。 他にも、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や糖尿病も関係してくるので、長くひどい寝汗が続くのであれば専門医に相談しましょう。

3.ひどい寝汗をかくと眠れなくなり睡眠の質が悪くなる

ひどい寝汗をかくことで睡眠の質は悪くなります。通常の量の寝汗であれば、睡眠の質を上げてくれるのですが、大量の寝汗になると話は別です。 寝汗によって夜中に目が覚めてしまう、寝苦しさによって睡眠が浅くなるといったように睡眠の質は低下します。 1日だけであれば、さほど影響はないかもしれませんが、これが続くと慢性的な寝不足になってしまうでしょう。 寝不足でイライラしやすくなったり、仕事や勉強が上手くいかなくなったりすれば、それがストレスとなりさらに睡眠の質を低下させていきます。負のスパイラルに入ってしまうので、寝汗は早めに解決したいものですね。

4.寝汗をかくから枕や布団にはニオイが付きやすい

睡眠の質が低下する他にもニオイの部分で困ることもあります。寝汗をかいているのに枕や布団はあまり手入れをすることがありません。 1日に200mlもの汗をかいて、毎日のように使っているのでニオイも付きやすくなるのです。 運動着なんかはその日のうちに洗いますが、枕や布団は週に1回程度、あるいはそれ以上の周期でしか洗ったり、干したりしないですよね。 当然ニオイの成分はその分溜まっていくので、こまめに手入れをすることを忘れないようにしましょう。 日常的にも寝汗の嫌なニオイがついていってしまいますよ!

5.誰でも簡単!快適に眠るための寝汗対策7選

ひどい寝汗を改善したい方もいますよね。そこで夏でも冬でも使える寝汗の対策方法をスリーペディア編集部の方で7つに絞りました。 簡単にできるものをピックアップしたので、今日の夜から試してみましょう。 これだけでも寝汗の量を抑えることができるかもしれませんよ!

5-1.寝る前のシャンプーで頭皮のニオイ発生の予防をする

寝汗対策をしても、全く寝汗をかかないようにするのは難しいものです。 しかし、朝起きたとき、寝汗によって頭皮が臭うのは避けたいですよね。 実は寝る前のお風呂の時間を使って、あらかじめ頭皮のニオイ発生を予防することもできます。 頭皮のニオイの原因にアプローチするシャンプーも活用してみましょう! 詳しくはコチラ

5-2.生活リズムを見直して整える

生活のリズムを整えることで、自律神経の働きを正常に保つことができるようになります。 そのために、寝る時間や起きる時間を固定することから始めるのがおすすめです。体内時計を正確にして、朝なども時間に余裕を持たせることでストレスも溜まりにくい日常を作り出すことができます。 他にも朝は朝日を浴びる、食生活にも気を遣うなどせれば、自然と生活リズムが整ってきますよ!

5-3.寝る前にコップ一杯の水を飲む

寝る前に水を一杯飲むということも効果的です。 睡眠前に水分を摂っておくことで、汗をサラサラなものにしてくれる効果が期待できます。ベタつく汗は不快感を覚えやすく、睡眠を阻害する原因にもなるのです。 サラサラの汗で蒸発しやすいようにしてあげれば、そんな悩みからも解放されるでしょう。 また、寝汗をかくということはミネラルも少なからず失われることになります。水でも効果的ですが、薄いスポーツドリンクなどでミネラルを補うのも有効ですね。 ミネラルを補うことで、熱中症や足のつりなどの対策にもなりますよ!

5-4.就寝前はできるだけリラックスをする

就寝前にはリラックスすることを心がけましょう。副交感神経を優位にして眠りにつくことで、スムーズに入眠できます。 ゆったりとした音楽を聴く、アロマを焚いてみる、ストレッチをするなどなんでも構いません。 自分がリラックスできるなと思うことを実行するだけです。ナイトルーティンとして組み込むことも有効なので、少しずつ毎晩の行動をルーティン化してみてください。 すぐに効果は現れないかもしれませんが、続けることで効果を実感できますよ!

5-5.頭はできるだけ涼しくなるように意識する

睡眠時に頭をできるだけ涼しくしておくことで、深い眠りにつきやすくなります。また、頭が涼しい状態になっていることで、体温も下がりやすくなりひどい寝汗を防ぐことが可能です。 布団をかぶらないようにするなどは当然ですが、枕にも気を遣ってみると効果を感じやすいです。 通気性の良い枕を使用してみる、水枕などひんやりした枕を使ってみるなど工夫をしてみてください。

5-6.寝室・寝具を見直して快適な睡眠環境を整える

寝室や寝具を見直すことで、寝汗をかなり抑えられます。 まずはクーラーや暖房を見直してみましょう。快適な室温にすることで、寝汗は劇的にかきにくくなります。 他にも熱がこもらないような布団にするなども大切です。冬の寝汗がひどい場合には、毛布の掛け方を意識してみるのもいいでしょう。 また、前述したように枕も寝汗に大きく関係する重要なアイテムです。一度、寝室や寝具を見直してみると、改善できることろは多いと思います。

5-7.食生活を見直して寝汗の嫌な成分をなくす

食生活を変えることで寝汗をかきにくくなるだけでなく、嫌な成分も変えることができます。 具体的にはジャンクフードなどの摂取を抑えることで、汗の成分が変わりニオイも少なくなるというわけです。 夜に辛い物を食べることが多い場合は、そちらも控えましょう。唐辛子などに含まれるカプサイシンは発汗作用を持ち合わせています。 寝る前に食べると寝ている最中にも効果が及ぶ可能性があるため、なるべく控えるようにしてくださいね。

まとめ:夏も冬も関係なく寝汗と上手く付き合おう!

夏も冬も関係なく寝汗はかいてしまいます。通常の寝汗であれば心配する必要はありませんが、ひどい寝汗だと気になるものですよね。 最後に今回の記事をまとめておきましょう。
  • 夏も冬も関係なく寝汗は一年中かくもので量はコップ一杯程度(夏は500ml程度)
  • 寝汗は年齢や性別によってもかく量が変わる
  • ひどい寝汗の原因はホルモンバランスや自律神経が関係している
  • ひどい寝汗は睡眠不足を招き、ニオイの原因にもなる
  • 寝る前に水を飲むなど、すぐにできるひどい寝汗の対策は多くある
寝汗を大量にかいているかどうかは判断が難しい部分ではありますが、今までと明らかに違うと感じた場合には、専門医への相談をしてみましょう。 何もなければ、それで問題はありませんが、病気などが関係している場合もあります。 日常的にどのくらい寝汗をかいているのかなど、これを機に振り返ってみてくださいね。
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理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

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最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう! 寝姿勢とは? “寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。 日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。 また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。 人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。 寝姿勢の種類とメリット&デメリット 寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。 仰向け寝 横向き寝 うつ伏せ寝 どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。 肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。 それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。 仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢 仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。 「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。 ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。 メリット 体液循環が良くて筋肉がこりにくい 体圧が均等に分散されて負担が少ない デメリット いびきにつながることがある 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい 横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢 横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。 また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。 ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。 メリット 呼吸がしやすくいびきをかきにくい...

欠伸をする女性

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...