マットレスにカビが生えてしまうのは、多くの方が直面する悩みの一つです。毎日使用するマットレスは、湿気や汗を吸収しやすく、カビの温床となりやすいのですが、適切な方法でケアすれば、カビの発生を防ぎ、清潔な環境を保てます。
そこでこの記事では、すでに発生してしまったカビの除去方法から、カビを予防するための日常的なお手入れ方法まで詳しくご紹介します。
さらに、マットレスの選び方も解説しますので、快適な睡眠環境づくりにお役立てください。
マットレスに生えるカビの主な種類

カビは真菌の一種で、酵母やキノコと同じ仲間に属する微生物です。菌糸から栄養や水分を吸収して成長し、成熟すると様々な形の胞子を作り出します。
これまでに約10万種のカビが確認されており、身体に有益なものから有害なものまで、その種類は多岐にわたります。
ここではマットレスに発生しやすい黒カビと青カビを詳しく解説します。
黒カビ
マットレスに発生するカビのなかで最も多いのが黒カビです。この黒カビは、湿度が高く通気の悪い環境を好んで繁殖する特徴があります。
マットレスでは主に黒カビ・赤カビ・青カビの3種類が確認されていますが、特に注意が必要なのが黒カビです。
その理由は、黒カビから放出される胞子を長期間吸入し続けると、健康に害が生じる場合があるからです。
参考:黒カビの全知識:健康への影響から安全な除去法まで|一般社団法人 微生物対策協会
マットレスに目視できるほどのカビが発生している場合、複数のカビが同時に繁殖している可能性が高く、早めの対処が必要となります。
青カビ
ウレタン素材のマットレスには、特に青カビが発生しやすい傾向にあります。青カビはチーズの製造で活用されることで知られていますが、マットレスに発生した場合は対処が必要です。
また、ベッドフレームには白カビが発生しやすいのが特徴です。これらのカビは種類によって見た目は異なります。
しかし、対策としては個別のカビに焦点を当てるのではなく、すべてのカビの繁殖を防ぐための総合的な予防策をおこないましょう。
マットレスにカビが生えるのはなぜ?

人間は睡眠中にコップ1杯分の寝汗をかくといわれています。寝汗がマットレスに染み込んで湿気となり、その湿気が十分に乾かないまま溜まっていくと、カビの繁殖を促す環境が整ってしまいます。
以下ではカビが繁殖する主な原因を、温度・湿度・栄養の観点から解説します。
温度が25~28度あるから
文部科学省の「カビ対策マニュアル 基礎編」によると、カビが繁殖しやすい温度は25〜28度とされています。特に25度前後の温度帯では、カビの活動が最も活発になることが知られています。
そのため、気温が上昇しやすい春から夏にかけては、注意が必要です。カビの発生を防ぐためには、冷房を効果的に活用し、室温を25度以下に保つよう心がけることが重要です。
湿度が70〜95%あるから
カビの繁殖には湿度が大きく関係しており、湿度70〜95%の環境下で最も活発に増殖することがわかっています。
カビの発生を防ぐためには、部屋の窓を定期的に開けて換気し、寝汗が染み込んだマットレスに乾燥機を使用するなど、湿気を除去することが大切です。
特に注意が必要なのは押し入れの収納です。押し入れは通気性が悪く、湿度が高くなりやすい環境であるため、マットレスを長期保管する場所としては適していません。
栄養になるゴミや汚れがあるから
カビはとても順応性の高い微生物で、人間の分泌物やタンパク質など、様々な物質を栄養源としています。日常生活で生じる汚れは、そのほとんどがカビの栄養源となりえるのです。
特にマットレスに付着する皮脂やフケなどの物質は、カビにとって格好の栄養となります。
マットレスのカビで起こる悪影響
カビの胞子を吸入したり、直接接触したりすることで、以下のような症状が現れることがあります。
病名 | 主な症状 |
アレルギー性鼻炎 | 鼻水、鼻づまり、くしゃみなどが起こる |
アレルギー性皮膚炎 | 皮膚に炎症、湿疹を起こす |
気管支喘息 | 呼吸困難、咳、ゼーゼーいう呼吸が発作的に起こる |
皮膚カンジダ症 | 強い赤みが出る |
このように、マットレスのカビ対策は、快適な睡眠を得るだけではなく、健康を管理するためにも重要です。
マットレスのカビの取り方
ここからはマットレスに発生してしまったカビの対処法を5つご紹介します。
- カビ取りスプレーを使用する
- 消毒用エタノールでカビを除去する
- 重曹水とエタノールを活用する
- 酸素系漂白剤でカビを除去する
- クリーニング業者に依頼する
カビ取りスプレーを使用する
カビ取りスプレーは一般的に浴室や壁面の掃除に使われますが、マットレス専用のタイプも市販されています。
使い方は簡単で、以下の2ステップのみです。
- カビが発生している箇所にスプレーを吹きかける
- しばらく時間を置く
さらにカビ予防のスプレーも販売されているため、ぜひ活用してみてください。
消毒用エタノールでカビを除去する
消毒用エタノールを使ってカビを取り除く手順は以下の通りです。
- キッチンペーパーを使ってカビを拭き取る
- 消毒用エタノールをカビの発生箇所に直接スプレーする
- 1時間程度放置する
- 時間が経過したら、湿らせたタオルで丁寧に拭き取る
最後にマットレスをしっかりと乾燥させて完了です。この方法は家庭でも手軽に実践できる効果的なカビ取り方法です。
なお、文部科学省の「カビ対策マニュアル 基礎編」によると、カビは80度以上の熱を30分ほど処理することで死滅すると言われているため、乾かす際は高温のドライヤーを当てるのもおすすめです。
重曹水とエタノールを活用する
頑固なカビの除去には、重曹水とエタノールを利用した方法が効果的です。
- 重曹水をカビの生えている箇所に吹きかけ、数分間待つ
- 軽く擦り、汚れが浮き出てきたら丁寧に拭き取る
- 同じ場所に消毒用エタノールを吹きかけて数分間放置する
- ティッシュで拭き取る
二段階で落とすことにより、カビをしっかり除去できます。
酸素系漂白剤でカビを除去する
黒カビの除去には酸素系漂白剤を使うのが効果的です。手順は以下の通りです。
- お湯に酸素系漂白剤を溶かしてスプレーボトルに入れる
- 黒カビが発生している部分に直接吹きかける
- お湯で軽く湿らせたタオルで丁寧に拭き取る
完了したらドライヤーでしっかり乾かすのがポイントです。
クリーニング業者に依頼する
プロのクリーニング業者に依頼する場合、カビの除去だけでなく、ダニの駆除や気になる臭いの除去など、トータルでのケアサービスを提供していることが多くあります。
また、マットレスを長く快適に使用するためには、日々のお手入れのしやすさも重要なポイントです。簡単にケアができるマットレス商品を選ぶことで、カビの予防や清潔な寝具の維持が無理なく続けられます。
ブレインスリープでは、洗濯できるマットレスを複数取り扱っています。気になる方はぜひチェックしてください。
マットレスのカビ取りでやってはいけないこと
マットレスのカビを除去する際の注意点を4つまとめました。
- 塩素系漂白剤を使用する
- カビ取り剤と酸性洗剤を混ぜる
- 掃除機を使用する
- 雨の日に作業する
塩素系漂白剤を使用する
塩素系漂白剤であるキッチンハイターやカビキラーは、強力な除菌作用がありますが、マットレスのカビ取りには適していません。
これらの製品は刺激がとても強く、皮膚や粘膜に接触すると炎症やただれを引き起こす危険性があり、寝具類への使用は避けてください。
寝具は直接肌に触れる機会が多いため、安全性を考慮した製品を選びましょう。
カビ取り剤と酸性洗剤を混ぜる
カビ取り剤と酸性洗剤を混ぜることは大変危険です。これらを組み合わせると有毒な塩素ガスが発生し、身体に大きな影響を及ぼすおそれがあります。
そのため、カビの除去作業をおこなう際は、絶対に異なる種類の洗剤を混ぜ合わせないようにしてください。
掃除機を使用する
カビ取りの際は、掃除機をかけないようにするのがポイントです。掃除機をかけると、カビの胞子やホコリが空気中に飛散し、部屋に広がってしまう危険性があります。
マットレスの他の部分で新たなカビが発生したり、胞子を吸い込んでしまったりする可能性があるため、別の方法を選択しましょう。
雨の日に作業する
雨天時は湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい環境となってしまうため、カビ取りには適していません。
効果的にカビ取りをおこなうためには、湿度が低く晴れた日を選んで実施することをおすすめします。好条件の日であれば、カビの除去後の乾燥も十分に可能です。
マットレスのカビの予防方法
ここからは、マットレスにカビを発生させないために、5つの予防法をご紹介します。
週1回はシーツ類を洗濯する
シーツ類は寝汗や皮脂を日々吸収しています。シーツを洗濯せずに長期間使用し続けると、吸収しきれなかった汗や皮脂がマットレスに染み込んでしまい、カビが発生する原因となります。
そのため、シーツ類は週に1回のペースで洗濯機に入れてこまめに洗濯してください。
定期的に部屋を換気する
カビの除去作業をおこなったあとも、適切な湿度管理が重要です。せっかくカビを取り除いても、湿度が高い状態が続くと、再びカビが発生してしまうことがあります。
そのため、部屋の窓を普段から定期的に開けて換気し、室内の湿った空気を外に逃がすことが大切です。
また、建物の構造や気候などの理由で窓を開けて換気するのが難しい環境では、除湿機を活用することで湿度をコントロールできます。
定期的にマットレスを干す
マットレスのカビ予防には、定期的な日干しが効果的です。マットレスを日光に当てることで、内部に蓄積された湿気を除去できます。
大きなマットレスで屋外に移動して干すのが難しい場合は、自宅内の壁に立てかけて換気する方法もおすすめです。
その際、扇風機を使用してマットレスに風を当てることで、より効率的に湿気を取り除けます。
除湿シートやベッドパッドを敷く
カビ予防をするためには、除湿シートやベッドパッドを敷きましょう。
ベッドパッドは、マットレスとベッドシーツのあいだに敷く寝具アイテムで、寝汗がマットレスに直接染み込むのを防ぐ役割があります。
これによって、マットレス内部の湿気を抑え、カビの繁殖を予防できます。
マットレスを壁から10cm以上離す
マットレスを壁につけて設置すると、壁とのあいだに空気の流れが生まれず、湿気がこもりやすい環境となってしまいます。
そのため、マットレスは壁から10cm以上離して設置することが重要です。また、床との接地面でも同様に湿気が溜まりやすいため、すのこを活用してマットレスと床のあいだに適度な空間を確保すると、通気性をアップさせられます。
このように上下左右の通気性に配慮すれば、湿気を防ぎ、カビの発生を抑えられるでしょう。
カビが取れない場合は処分も検討しよう
マットレスの寿命は一般的に5年から10年と言われています。しかし、カビが広範囲に発生している場合や、傷みが激しい状態になった場合は、年数に関わらず新しいマットレスへの買い替えを検討する時期かもしれません。
特に頑固なカビが取れない場合は、健康面を考え、処分を決めることも賢明な選択です。
具体的には、自治体の規定にしたがって粗大ごみとして引き取りに来てもらうか、マットレスを解体してそのまま燃えるごみとして処分する方法があります。
各自治体によって異なるため、事前に確認してください。
簡単なお手入れで清潔を保てる!ブレインスリープのマットレス
ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート
「ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート」は、9層構造が多方向から身体をしっかり支えることによる超・体圧分散と、NASAが提唱する究極のリラックス姿勢の再現により、身体の負荷を軽減するマットレスです。
特徴1:新感覚の弾力。9層構造のハイブリット反発で身体の負荷を軽減
一方向だけではなく、無数の繊維があらゆる方向から立体的に身体を支えるハイブリッド反発が、部位によって異なる重さや面積に最適に反応。さらに独自の9層構造が重力を吸収してその力を反発力に変換。しっかりと身体を支えて正しい寝姿勢を保ちます。
特徴2:NASAが提唱する中立姿勢を再現。究極のリラックスへ
宇宙空間で身体を預けると、自然と肩が内側に入り、脚が上がった体勢になります。これは、身体に最も負担の少ない姿勢だとされています。本製品は独自の三次元構造体によって、浮遊するかのような反発と肩・腰・脚に合わせた最適な硬さを形成し、重力から解放された究極のリラックス姿勢へと促します。
特徴3:脚をあげることで巡りを高める。
脚部が胸元より4cm高く設計されており、血流が胸元に循環しやすくなります。
特徴4:30年間相当使用できる優れた耐久性
毎日使うマットレスで気になるのはその耐久性。本製品はJIS規格の基準80,000回の3倍の圧縮でも高い耐久性を実証。長期間の使用でも安定した寝心地が続きます。 ※使用方法により、耐久年数は前後します。
特徴5:シャワーで水洗いできて清潔。
カバーは取り外して洗濯機で洗えることはもちろん、マットレスの中材も全て洗えます。中材はシャワーで汚れを洗い流せて、シャワー後は日陰干しをするだけで簡単です。
ウレタンやコイルのマットレスは、通気性が悪く湿気や熱が溜まりやすいためマットレスの中でダニやカビが発生しやすいです。ブレインスリープのマットレスは通気性がいいのでダニやカビが発生しにくいうえに、ハウスダストやほこりが気になったらいつでも洗えるので清潔な状態を維持できます。
ブレインスリープ マットレス プラス フロート
『ブレインスリープ マットレス プラス フロート』は、理想の寝姿勢×超体圧分散で、目覚めが変わるマットレスです。
特徴1:理想の寝姿勢をつくる、 無重力テクノロジー
睡眠中の身体にかかる負荷を最小限まで分散し、快適性を追求した無重力テクノロジーが「理想の寝姿勢」x「超・体圧分散」の究極の睡眠を叶えます。
特徴2:抜群の通気性で熱がこもらず快適
独自開発のファイバー繊維を立体的に編み込むことで抜群の通気性を実現。寝返りのたびに寝床内にたまった熱や湿気を放出します。
特徴3:いつでも清潔&優れた耐久性
一般的なマットレスは洗う事ができず、たまった湿気がカビやダニの繁殖につながります。その結果、早期に買い替えを余儀なくされることも。ブレインスリープのマットレスは洗えるだけではなく、素材自体が湿気をためず、ダニが繁殖しにくいのでいつでも清潔に使えます。
ブレインスリープ マットレス フロート
『ブレインスリープ マットレス フロート』は、特許申請中の最新技術“フロートテクノロジー”で、血流や体温を調整する、医療発想のメディカルマットレスです。
特徴1:“5つのグラデーション構造”で寝返りしやすい
医療や介護の現場で用いられる弾力性に優れたチューブ状の繊維が様々な方向に三次元に絡み合っているため、あらゆる方向から体を支え、体圧が均一に分散。中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている“5つのグラデーション構造”で、適度な反発性と沈み込みすぎない弾力感があり、寝返りしやすいのが特徴です。
特徴2:肩、腰、脚部分のこだわり設計で、究極のリラックス姿勢
人が無重力空間で自然にとる中立姿勢から発想された、“呼吸をサポートしてくれる肩の部分”、“3層の高い弾圧素材で支えるようにフィットする腰元”、“腰元よりも4cm高く設計されている脚の部分”の3点で支えてくれるので、横になるだけで無意識に究極のリラックス姿勢をとることができます。
この姿勢は、日中溜まっていた血液や老廃物が循環しやすくなり、疲労やむくみなどの軽減効果も高まると考えられています。全身の緊張を和らげてストレス軽減につながると同時に、呼吸が深くなり酸素を多く取り込むことで、朝スッキリとした目覚めに。
また、90%以上が空気層でできているので、睡眠時に発生する熱や湿気がこもらず、快適な睡眠環境を作ります。
特徴3:マットレス本体をシャワーで丸洗いできる
枕と同様に、シャワーで簡単に洗うことができます。汗や皮脂を吸収しやすいマットレスを定期的に丸洗いすることで、ダニやカビの発生を抑制。
また、ブレインスリープの調査によると、低反発素材やコイル内蔵のマットレスに比べて、ポリエチレン素材の『ブレインスリープ マットレス』の方が、通気性、体圧分散性、寝返り、清潔さ、持ち運び、耐久性に優れることがわかりました。さらにウレタン素材や羽毛敷布団に比べ、体の沈み込み量が低いこともわかっています。そのため、体への負担が少なく、心地よい睡眠を実感できます。

マットレスのカビに注意!清潔で快適な睡眠を実現しよう
マットレスのカビは、健康に影響を及ぼす可能性がある大きな問題です。
カビの発生を防ぐためには、湿度管理やこまめな換気、清潔なシーツの維持など、日々のケアが欠かせません。
また、すでにカビが発生してしまった場合も、正しく対処すれば自分でも除去ができますが、カビが落ちないときは思い切ってマットレスを捨てる勇気も必要です。
寝室を快適に保ち、カビによる健康被害を予防しましょう。