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布団は重いものがよい?重い布団のメリット・デメリットや最適な寝心地を実現する布団を紹介

睡眠コラム

布団は重いものがよい?重い布団のメリット・デメリットや最適な寝心地を実現する布団を紹介

快眠・安眠 掛け布団

「重い布団は疲れる」「断然重い布団のほうがいい!」と、賛否が分かれやすい重い布団。

重い布団は、厚みや重みがあることで保温性に優れ、寒い季節には体温を逃がさずに快適な睡眠環境を作り出します。一方で、寝返りが打ちづらくなり、血行不良を引き起こすこともあります。

この記事では、重い布団のメリットやデメリットを解説します。また、自分に合った快適な布団の選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

布団は重いものがよい?

無人の寝室

重い掛け布団と軽い掛け布団は、科学的な研究結果よりも、個人の好みや快適さが重要な判断基準となります。ある方にとって心地よい重さが、別の方にとっては不快に感じることがあるからです。

良質な睡眠をとるためには、自分の身体が心地よいと感じる重さを選ぶことがなにより大切です。

素材ごとの布団の重さ

掛け布団の重さは、サイズの大小や詰め物の量によって大きく変化します。また、羽毛(ダウン)や綿など素材の密度も重さに影響を与え、同じ量でも詰め物の種類によって総重量は異なるのが特徴です。

下記ではそれぞれ素材の重さや特徴をまとめました。

素材 重さ(目安) 特徴
羽毛 約1~3kg 水鳥の毛を使用(胸の部分)
羽根 約1~3kg 水鳥の毛を使用(胸以外の部位)
ポリエステル 2kg前後 ・耐久性がある
・洗濯後乾きやすい
真綿 約2~3kg ・蚕の繭から作られた繊維
・保湿性・通気性がある
木綿 4kg前後 ・吸湿性が高く重量がある
・掛け布団にすると重く感じる

重い布団のメリット

重い布団の利点は主に3つ挙げられます。

保温性が高い

重い布団のような厚みのある構造は、空気の層をしっかりと確保し、体温で温められた空気を閉じ込めることで、外気との熱交換を最小限に抑えます。

寝ているあいだも暖かい空気が逃げにくいため、一定の温度を保ちながら快適な睡眠環境を維持できます。重くて厚手の布団がもたらす適度な保温性は、寒い冬でも身体が冷えすぎない快適な温度バランスを実現し、質のよい睡眠が得られます。

安心感がある

重い布団がもたらす心地よい圧迫感は、多くの方に安心感を与えます。この感覚は、誰かに優しく抱きしめられているような温かな感覚に似ているのが特徴です。

適度な圧迫感は体内でオキシトシンの分泌を促すと考えられています。オキシトシンは「抱擁ホルモン」とも呼ばれ、安らぎや幸福感をもたらすホルモンです。重い布団では生理的な反応により、心身ともにリラックスした状態で眠りにつきやすくなります。

不眠症状を和らげる効果が期待できる

スウェーデンのカロリンスカ医科大学による研究では、重い毛布で眠ると不眠症の改善に効果的であることが示されました。さらに研究結果によると、重い毛布による適度な圧迫は、不眠だけでなく不安やうつ症状の軽減にも効果が期待できると報告されています。

特に胸部を圧迫することで、C線維(末梢神経)の活動が抑えられ、結果として交感神経の働きが低下することが示唆されています。

参考:米国政府の公式Webサイト|National Library of Medicine

重い布団のデメリット

重い布団がもたらすのはメリットだけではありません。ここでは3つの注意点を詳しく解説します。

持ち運びやお手入れが難しい

重い布団は睡眠効果が期待できますが、その重量ゆえに日常的な取り扱いに課題があります。 ベッドを使用していない場合、布団の持ち運びや押し入れへの収納作業は体力が必要です。

また重量により家庭での洗濯が困難です。布団を清潔に保つためには布団カバーの使用がおすすめです。カバーであれば取り外して洗濯でき、布団本体を衛生的に保てます。

蒸れやすい

重い布団は保温性が高いですが、夏場には逆効果となる可能性があります。布団の厚みが熱をこもりやすくし、就寝中に発汗することで蒸れや不快感を感じるかもしれません。

重い布団は保温性と通気性のバランスが技術的に難しいため、季節に応じた対策が必要です。 暑い時期には冷感素材を使用し、季節に合わせた寝具の使い分けをすることで、年間を通じて快適な睡眠環境を整えられるでしょう。

寝返りしにくい場合がある

寝返りの役割は体圧を分散させ、血行を促進させることです。しかし、重い布団の重量により寝返りがしづらくなると、同じ姿勢で長時間寝ることになり、特定の部位に圧力が集中して血行不良を起こす可能性があります。

結果的に肩や腰などの各部位に負担をかけ、起床時に筋肉の張りや関節の痛み、さらには身体の不調といった問題を引き起こしてしまうことも考えられます。

布団選びのポイント

布団選びでは、敷布団と掛け布団それぞれの役割に応じた選択基準を理解することが大切です。 敷布団は体重を支える土台です。通気性と保温性のバランスが取れた敷布団を選びましょう。一方、掛け布団は身体を暖める役割があるため、保温力の高いものを選ぶようにしてください。

また、下記の記事では布団の選び方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
毎日使う布団の選び方を知るだけで人生の1/3を制する!

布団以外で睡眠環境を整えるポイント

窓際で朝日を浴びて伸びをする女性

布団の重さも大切ですが、快眠を得たいなら睡眠環境も整えましょう。

温度と湿度

快適な睡眠を得るためには、寝床内の環境条件が重要です。理想的な寝床内の温度は32度から34度の範囲、湿度は45%から55%の範囲が望ましいとされています。

この環境条件を維持することで、体温調節がスムーズにおこなわれ、質の高い睡眠を得られやすくなります。

参考:e-ヘルスネット|快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係

スマートフォンやタブレットなどから発せられるブルーライトは、夜間に見ることで体内時計のリズムを狂わせる原因となります。

夜の光刺激は、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、眠りにつきにくい状態になってしまうのです。 良質な睡眠を得たい方は、就寝前にデバイスの使用を控えることで、自然な睡眠サイクルを促せるでしょう。

朝起きた際に感じる首や肩のこりは、枕の高さが原因かもしれません。枕の役割は、マットレスや敷き布団と頭部のあいだにできる空間を埋め、脊椎が自然な状態を保てるようにすることです。

後頭部から首にかけての空間の大きさは人によって異なるため、それに合わせた高さの枕を選ぶようにしましょう。自分の体型に合った高さと安定感のある枕を選ぶことで、正しい寝姿勢を保て、首や肩への負担を軽減できます。

下記では枕の選び方を解説しているので、併せてご覧ください。
枕の理想的な高さとは?睡眠の質を高める枕の選び方も解説

マットレス

人間の背骨は、後頭部から首、胸、腰にかけて2つのS字カーブを形成しています。自然な曲線のまま身体を支えることが、良質な睡眠に不可欠です。

立っているときには腰部のS字カーブに4〜6cmほどの隙間ができますが、就寝時には2〜3cmの隙間になります。

マットレスや敷き布団が必要以上にやわらかいと、腰部と胸部が沈み込み、S字カーブでできた隙間が広がり腰痛の原因になります。

反対にマットレスが硬すぎると骨への圧迫や血行不良を引き起こし、睡眠の質を低下させるため、注意が必要です。

S字カーブをバランスよく確保できる適度な硬さのマットレスや敷き布団を選ぶようにしてください。

また、下記ではマットレスの選び方を紹介しているので、ぜひご覧ください。
朝の目覚めが変わる!?QOLが上がるマットレスの上手な選び方

パジャマ

パジャマは、快適な眠りを得るための必須アイテムです。自分に合ったパジャマは、就寝中の汗や蒸れから身体を守ります。 身体を締め付けない着心地ならスムーズな寝返りができ、リラックスした状態で心地よく眠れるでしょう。

さらに、パジャマに着替えるという行為自体が、脳に「睡眠モードへ切り替えるよ」というシグナルとなり、自然に入眠できる体制が整います。

下記の記事ではパジャマの選び方をご紹介していますので、参考にしてみてください。
リカバリーウェアの上手な選び方!疲労回復のオススメな選定方法とは?

快適な睡眠をサポートするブレインスリープの掛け布団

ブレインスリープでは、睡眠でお悩みのあなたに快眠できる掛け布団を提供しています。

布団を見直して最適な寝心地を実現しよう

快適な睡眠のためには、自分に合った布団選びが重要です。寝床内の温度と湿度、体型に合った適度な硬さ、季節に応じた保温性など、様々な要素を考慮して布団を選ぶことで、質の高い睡眠環境を整えられます。

好みや体調に合わせて布団を見直し、理想的な寝心地を追求することで、よりよい睡眠を実現できるでしょう。

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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

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「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...