朝までぐっすり!理想の正しい枕に出会う選定基準やポイントを解説

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寝具の選び方

朝までぐっすり!理想の正しい枕に出会う選定基準やポイントを解説

枕は、布団と同じくらい睡眠の質を決める重要な寝具です。朝、起きたときに肩こりがする、首が痛いなど体に不具合を覚える場合は、枕が体に合っていないかもしれません。 しかし、枕はさまざまな形や素材があります。「自分にとって理想の枕とは何か?」と悩んでしまう人もいるでしょう。 そこで今回は、理想の枕の定義や理想の枕の選び方などを解説します。理想の枕の定義がある程度分かれば、枕を選びやすくもなりますよ! 枕が身体に合っていない気がする、理想の枕を探しているという方は、この記事を読んで枕を見直したり理想の枕の目星を付けたりしてみませんか?

1.理想の枕とはどういう枕?

枕は、眠る際に頭から脊柱の負担を軽減し、理想の形に保つ寝具です。私たちは立っているとき、首の骨はまっすぐになって頭を支えています。しかし、枕なしに仰向けに寝ると、首と布団の間に隙間ができてしまうのです。 この隙間を埋めて頭を支えるのが枕の役目。頭は重いので、1日支え続けた首は疲れています。枕でサポートしてあげることで、筋肉や関節がリラックスできるのです。 つまり、頭から首、肩までしっかりと支えてあげることができる枕が理想ということですね。お気に入りの枕があっても、朝起きた時に肩こりや首のこり、痛みを感じるようでは理想の枕とは言えません。一度自分の枕の状態を確認してみましょう!

1-1.人によって理想の枕は違ってくる

人の頭の形や大きさ、首の長さや太さ、肩のラインは違います。そのため、理想の枕も人によって異なるのです。さまざまなメーカーが「理想の枕」と名のつく商品を販売していますが、人によっては合わないこともあるでしょう。 たとえば、高めの枕は男性や体格がしっかりした方、さらに日常的に運動をして筋肉が多めについている方におすすめと言われています。一方、低めの枕は女性や体格の細い方、子供に向いている形です。 また、寝る向きも重要。仰向け寝の方は頸椎が緩やかなS字を描くような高さ、横向け寝の方は頸椎がまっすぐになる高さの枕が理想だと言われています。 スタンダードな長方形の枕には基本形、小さめ、大きめの3種類の大きさが用意されていることが多いです。 大きさは小さめ(約35×50cm)・基本(約63×43cm)・大きめ(約50×70㎝)となっており、小柄な方は小さめ、寝返りをよくうつ方や大柄な方は大きめがおすすめ。枕からすぐに頭がはみ出るという方は枕が小さい可能性があります。

1-2.理想の枕は首元との隙間がない枕

理想の枕は、枕なしで仰向けに寝た際に、布団と首筋の間にできる隙間を埋めてくれる枕です。ただし、単に隙間が埋まればいいというわけではありません。 枕が高すぎても低すぎても頸椎に負担がかかり、肩こりや首のこりに繋がります。つまり、理想の枕は高さだけでなく柔らかさや硬さも重要だということ。一般的に理想の枕は仰向けに寝た際に首が約5度ほど上がり、顔がやや斜め前になります。 これ以上高いと首がつまって不具合が出やすくなるのです。逆に、枕に頭が沈み込みすぎても首が逆くの字に曲がって肩こりなどになりやすくなるので注意してください。

2.他人の理想の枕が自分にも良い枕とは限らない

前述したように、頭の形や首の長さ、太さなどは人によって異なります。 ある人にとって理想の枕でも、自分にとって良い枕とは限りません。さらに、年齢が上がるにつれて体型も変化します。 そのため、時間と共に理想の枕が変化していくことも多いです。 たとえば、「長年同じ枕を使ってきたが、最近肩が凝るようになった」という場合は、枕の高さが合ってないかもしれません。 また、枕の寿命は長くて5年と言われています。5年以上同じ枕を使っている場合は、一度自分の枕の状態を確認してみてください。 特に、羽毛やウレタンを使っている枕は「へたり」が出ます。そば殻やパイプはへたりが出にくいですが、体型の変化で使いにくくなる可能性もあることは覚えておきましょう。

3.理想の枕に出会うために基準を明確にしよう

理想の枕とは、寝ても立っているときと同じ姿勢が取れるように頭から頸椎、肩を支えてくれる枕です。もう少し具体的に説明すると、枕に頭を預けたとき、うなじと布団の間に隙間がない状態となります。 ただし、枕が高すぎると首がくの字に曲がり、負担が大きくなるので注意が必要。逆に、枕が柔らかすぎたり低すぎたりすると、首が反り返ってやはり首に負担がかかります。 首は立ったときと同じようにまっすぐになる状態で、うなじと布団の間に隙間ができないのものを選びましょう。 そのためにあらかじめ基準を明確にしておくと、枕選びも楽になりますよ!

3-1.自分にとって良い枕はどんなものなのか振り返る

自分にとってお気に入りの枕があるという人は、その理由を考えてみるのがおすすめです。 高さ・硬さ・形・素材など枕を形作る要素はいろいろあります。そして、どうしても譲れないという1点を抜き出してみて、それを備え、かつ体に合った高さの枕を探してみましょう。そうすれば、「身体にとっては理想だけれど、使いにくく気に入らない」といったことを防げます。 旅行などで初めて使った枕が良かったのであれば、メモしておくのも非常に有効的です。

3-2.高さや素材などを明確にすると良い枕に出会いやすくなる

枕はスタンダートな長方形の他に、Uの字枕、ドーナツ枕などさまざまな形があります。 また、素材も羽毛・そば殻・ウレタン・パイプなどがあり、それぞれ好き、嫌いがあるはずです。 素材によって高めの枕が作れたり低めの枕になったりするので、自分にとって好きな素材や形を明確にしておきましょう。 理想の枕がその形や素材で作られているか確かめてみてくださいね。

4.今使っている枕を理想の枕に近づける方法

気に入っている枕が自分にとって理想の枕とは限りません。 しかし、今使っている枕がとても気に入っていたり、買い替えたばかりだった場合は今使っている枕を調整して理想の枕に近づけたいと思う方もいるでしょう。 そこで、この項では、既存の枕を調整する方法を紹介します。

4-1.独立素材の枕は中身を調整して良い枕にする

枕の中身が調節できる独立素材の場合は、中身を増やしたり減らしたりして高さや柔らかさを調節しましょう。たったこれだけでも、寝心地は大きく違い、理想の枕に近づけます。 また、枕の中心部だけ凹ますことで、理想の枕に近くなることもあります。細かい調整が必要ですが、大きな費用をかけることなくできるので試してみてくださいね。 もし可能ならば、枕のオーダーメイドが可能な店などに相談しながら中身を調節しましょう。

4-2.ウレタン枕などはタオルで簡単に調整!

ウレタン枕など、中身が調節できない場合は、タオルを首筋と布団の間などに置くなどして高さを調節しましょう。また、柔らかすぎる枕の場合は、枕の下にボードなどを置いて頭の沈みすぎを防ぐなどの方法を取るのがおすすめです。 この際、寝ている間にタオルがずれたりしないようにしてください。せっかく理想に近い高さや形ができても寝ている間にずれてしまっては効果がありません。

4-3.どうしても違和感がある場合は買い替えを検討

気に入っている枕だけれど、寝ている間に肩こりや首の痛みを覚える場合や眠りが浅くなるという場合は、買い替えを検討しましょう。気に入っている枕が体に合った理想の枕とは限りません。 改めて理想の枕の具体的な基準を洗い出し、理想の枕選びをしましょう。 合わない枕を無理に使っていると、眠りが浅くなるだけでなく首や肩の凝り、腰痛などの不具合が出ることもあります。

5.完璧な理想の枕はオーダーメイドで手に入る

体に完璧にあった枕は既製品ではなかなか見つかりません。 今まで何度も枕を買い替えたけれど、どうしてもぴったりくる枕が見つからないという場合は、オーダーメイドを検討しましょう。 オーダーメイド枕の作成を依頼できる業者は複数あります。値段は1万円代後半~5万円までが相場です。そこまで高い枕は予算的に無理という場合は、枕の高さを細かく調整できるセミオーダーの枕などがあります。これは、1万円前後で購入できるので比較的購入しやすいですね。 オーダーメイドの枕を作ってくれるショップは、「じぶんまくら」や「西川」などが有名です。 最近はオンラインショップでも枕をオーダーできるところが増えました。可能ならばショップのスタッフと相談しながら測定して枕を作るのがおすすめですが、時間がないという方はオンラインも試してみましょう。 なお、とことん寝具にこだわりたい場合は、枕と一緒にマットレスもオーダーする方法があります。これならば、より自分に合った寝具を作れるでしょう。

まとめ:理想の枕を手に入れて今より快適な睡眠を

今回は、理想的な枕の定義や選び方を紹介しました。 毎日使う枕をなんとなく選んでいたという方も多いのではないでしょうか。そんな方は一度、枕を見直してみると質の良い睡眠をとれるようになるかもしれません。 最後に今回の記事をまとめておきます。
  • 理想の枕は仰向けになったとき首の位置が立ったときと同じになる
  • 頸椎と布団の隙間をしっかりと埋めてくれる高さが理想の枕
  • 首がくの字に曲がったり頭が沈み込んだりする枕は負担がかかる
  • 使いやすい枕が理想の枕とは限らない
  • 完璧な理想の枕を目指すのであればオーダーメイドで作るのも有効
市販の枕でも高さをタオルなどで調節すれば理想の枕に近い状態を作ることができます。 しかし、目が覚めたときに肩こりがする、首が痛いという場合は枕の買い換えを検討してみてくださいね。
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寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

睡眠コラム

「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...

寝ても寝ても眠いのはなぜ?一日中眠くなってしまう原因と対策を解説

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「いくら寝ても頭がスッキリしない」「日中に眠くなるので仕事に影響が出てしまう」などの症状を誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。十分な睡眠時間をとっているにも関わらず、日中眠くなるのにはいくつかの原因があります。 この記事では寝ても寝ても眠いと感じる方のために、原因や対処方法を紹介します。病気や疾患が隠されている可能性があるので、早めに対策を取りましょう。 寝ても寝ても眠い原因とは? 寝ても寝ても眠気が取れない原因は、睡眠時間や質の低下、精神的・身体的ストレス、アルコールの影響、潜在的な疾患など様々な要因が関係していますが、大きく以下の4つに分類できます。 日常生活の問題 病気・疾患の問題 女性ホルモンによる影響 季節の変化 いくら寝ても日中に眠くなる症状は単なる睡眠不足だけでなく、うつ病や甲状腺機能低下症など、基礎疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 ここからは、それぞれの分類について詳しくご紹介していきます。 日常生活の問題による影響 睡眠不足や環境による睡眠の質の低下により、日中に強い眠気を感じることがあり、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。さらに精神的・身体的ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠障害を引き起こすこともあるかもしれません。 具体的な要因についていくつか見ていきましょう。 日常的な睡眠不足 日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短い水準にあり、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多い傾向で約53.7%、次いで「6時間未満」が約37.9%となります。 しかし、個人差はありますが一般的に適切な睡眠時間は、成人で6〜9時間が推奨されており、睡眠不足とされる方が多くいるのが現状です。さらに睡眠不足が続くと、「睡眠負債(睡眠の借金)」と呼ばれる状態となり、目覚めが悪い、日中の眠気が強い、体調不良、イライラするなどの症状が現れます。 参考:良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない 睡眠のこと - e-健康づくりネット(厚生労働省) 睡眠不足による睡眠負債が続いた場合、日中に眠くなるのが当たり前のようになることも懸念点として挙げられます。 睡眠負債はまとめて一日たっぷり眠っただけでは解消できず、長期的な取り組みが必要です。睡眠負債は心身に悪影響を及ぼすため、早期に対策を立てるようにしましょう。 睡眠の質の低下 寝室の温度や湿度、照明、生活音などが適切でないと、質のよい睡眠を取れなくなります。例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠リズムが作れず眠りにくくなります。また、明るい照明や外部からの騒音も、脳が刺激されて安定した睡眠を妨げる要因になるため要注意です。 さらに、寝具の状態が悪いと、体が十分に休めず朝起きても疲れが取れないため、日中に眠くなってしまう可能性があります。このように、睡眠環境は質のよい睡眠を得るために重要な要素となります。 心理的なストレス 心理的なストレスとは、生活上の出来事や環境の変化などによって引き起こされる心理的な緊張、不安、焦りなどの心の状態のことです。 心理的ストレスは自律神経系に大きな影響を及ぼし、睡眠不足の原因となることがあります。通常、夜間は副交感神経が優位になり、リラックスした状態で入眠しやすくなりますが、ストレスが続くと交感神経が優位になります。 交感神経系が優位になると、脳の疲労回復に重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減少するため、十分な休息が得られず翌日の眠気や集中力の低下につながってしまうのです。...