クラシックミュージックが睡眠にいい影響があるかもしれないということは、昔から言われています。科学的根拠は今だ少ない分野にはなりますが、主観的な要素が強い睡眠においては取り入れる価値のある習慣なのかもしれません。
しかし、クラシック音楽には様々な種類があるため、どのような曲調を選べばいいのか悩んでいる人は多いです。そんな方のために、今回はおすすめの曲を紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、心地よい眠りに最適のクラシックの曲を知ることができますよ!
1.睡眠時にクラシックを聴くとリラックスできる
寝る前に、クラシックを聴いて気分をリラックスさせようとすることは、一部の方には睡眠にいい影響を与えるとされています。これはカモミールティーを飲んだり、ラベンダーの香りを嗅いだりすることと同様です。
とはいえ、クラシックには沢山の楽器で演奏され、壮大で華やかなものから、ピアノやバイオリンのみで演奏される緩やかなメロディーなものまで幅広いですよね。
クラッシック好きの方であれば「1/fゆらぎ」というものを聞かれたことがあるかもしれません。「1/f」は大自然のリズムと言われ、自然界のほとんどのものにあるとされています(※1)。
ビーチに打ち寄せる波、山にいって聞こえてくる風の音、川を流れる水の音も「1/f」を含んでいるとされているのです。実はクラシック音楽も「1/f」を含んでいると言われています。
2.睡眠時に聴くべきおすすめのクラシック7選

せっかく寝るのであれば、1日の疲れを翌日に少しでも持ち越したくないですよね。
夜寝る前の過ごし方を変えるだけで朝の寝起きのだるさがなくなったり、ぐっすり眠った感覚で朝を迎えることができるかもしれません。
その1つの方法として、ここでは睡眠時に聴くべきおすすめのクラシックの名曲を7つ厳選してご紹介していきます。バッハやモーツァルトをはじめとした名匠の曲と一緒に、心身ともにリラックスできる音楽を寝る前に聞き体を癒したり、ストレスを解消したりしましょう。
2-1.ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》~第2楽章
1893年にドヴォルザークにより作曲された「交響曲第9番(新世界より)」はアメリカのクラシックの代表曲です。日本では学校の帰宅時や閉店時に使用されるているため、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
静かな序奏が懐かしい感情や夕日が落ちる夕焼け模様を想像させ、心を落ち着かせてくれる名曲です。
2-2.バッハ/グノー:メディテーション(アヴェ・マリア)
結婚式場やリラクゼーション空間で耳にすることの多い、グノーとバッハによる2つの「アヴェ・マリア(特にカトリックにおける聖母マリアへの祈祷のこと)」として有名です。バイオリンとピアノが作り出す二重奏曲は快適な眠りへと誘導していきます。
メディテーション(瞑想)としても活用されているため、1日頑張って働いてくれた脳にも休息効果を与えてくれますよ!
2-3.バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 ~第2曲: エール
バッハの代表作「エール」を聴くのもおすすめです。すっきりと目覚める想像ができ、朝起きたときに満足感を得られるでしょう。心地よいメロディーは眠気を良質な睡眠へと運び、結果的にリラックスモードで寝つけますよ!
2-4.ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 ~第2楽章
ピアノの詩人と称されるポーランドの天才ピアニスト・ショパンによる穏やかなピアノメロディーは、子供から大人までに愛される癒しのクラシックです。
眠れない夜やぐっすりと眠りたい夜のお供に聴きたい音楽は音を小さくして聞き流すようにしてみてくださいね。
2-5.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13《悲愴》~第2楽
ベートーヴェンが作曲したピアノ・ソナタの「悲愴」は、ゆったりとしたテンポで流れる序奏から体を自然に寝かし付けてくれるクラシックピアノです。
途中アップダウンある曲ですが、聴いていると1日の疲れや明日も1日頑張ろうかなと前向きになれる曲になっています。
2-6.チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 第2楽章
「白鳥の湖」や「弦楽のセレナーデ」と日本のTVシーンで使われることの多いロシアの作曲家チャイコフスキーの中でおすすめなのは、弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 第2楽章です。
ユニークな曲調が身体全身をリセットさせ、明日を元気に迎えられるように導いてくれる低音で心地よい響きが渡るクラシックです。
2-7.モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 ~第2楽章
音楽史に残る天才音楽家モーツァルトはクラシックの聖地オーストリア・ウィーンでその歴史や伝説の基盤を作りました。
睡眠だけでなく知能効果をあげる「モーツァルト効果」など過去に研究されたこともあります。
今回はピアノ協奏曲の定番「タンタラタン〜」と鼻歌を交えながら眠りにつける誰もが聞けば癒される曲になっていますよ!
3.クラシック以外にも!睡眠の質を上げるためのポイント

クラシックを聴くだけでも、睡眠の質を上げるのには効果的ですが、それをさらに上げるには日常生活や入眠前の食生活もポイントになります。
今回は6つにポイントを絞ってをお伝えしますね。
3-1.寝る直前に過度なトレーニング、ストレッチをしない
就寝前に過度な筋トレなどで体を動かすと交感神経が働き、寝つきが悪くなります。
目が冴えないような程よい負荷であれば、血流が良くなり、冷え性が改善されるなどして寝つきが良くなるので、強度は考えましょう。じんわり温かくなるくらいがおすすめです。
3-2.就寝の2、3時間前に夕食をとるように心がける
食べ物の消化活動は睡眠に影響を与えてしまうので、食後すぐに眠らないことも大切です。
消化活動が続いている状態で眠りに入ることになり、脳も身体も休ませるノンレム睡眠に入れなくなってしまいます。また、胃液の逆流も引き起こし眠りを妨げるので注意しましょう。
3-3.寝る前に飲むものを考える

寝る前に飲むものにも気を遣ってみてください。
ただ、コーヒーやホットココアなどのカフェイン濃度の高い飲料は、眠りを阻害する可能性が高いので寝る前は控えた方がいいかもしれません。ホットミルクや白湯、カモミールティーなどがおすすめです。
3-4.イヤホンよりもスピーカーで聴く
音楽はイヤホンよりスピーカーで聞くことをおすすめします。寝る際にスピーカーで音楽を聴くことに抵抗がある人もいるかもしれません。近隣への迷惑も考えると当然かもしれませんね。
しかし、寝る前の音量は小さくて大丈夫です。イヤホンの場合、耳につけることで眠たくなった時に外すという作業が生じるので、そこで睡眠の妨げになってしまいます。音量を大きくしすぎることで、逆に脳が冴えてしまう可能性もあるでしょう。夜に限らず適切な音量で聴くようにしてくださいね。
3-5.停止時間を設定して聴き続けるのを避ける

歌詞のない穏やかなメロディーを聴きながら深い眠りにつくことができたにも関わらず、音楽を流したまま途中で起きてしまう経験は誰でも一度はあるのではないでしょうか。
就寝前に自動的に音楽停止するようにタイマーをセット、スリープモードを使用し、睡眠の質を高めるようにしましょう。音楽の再生と合わせてタイマーをセットして深い眠りをとれることを心がけてみてください。
3-6.テンポが速い曲や歌詞がある音楽は避ける
高揚感を高めるような音楽や好きすぎる曲、歌詞がある曲は寝る前の曲としては避けるようにしましょう。曲によっては気分があがってしまったり、いろいろ考えてしまって眠気が飛んでいってしまうかもしれません。
クラシックの曲で言うならば、ショパンの「軍隊ポロネーズ」やクレメンティの「ソナチネ」などは避けてください。
クラシックの曲によっては沢山の楽器の音が聞こえて華やかなものや、明るく、テンポの良い曲もあります。そのような曲はモチベーションを上げたい時やシャキッとしたい時、気持ちを乗せたいと時には効果を発揮するのですが、就寝前は基本的には落ち着いて聞けて気分がなごむような曲を選ぶようにしてください。
4.睡眠の質は高まる?睡眠×クラシックのQ&A
クラシックを聴くにあたって、よくあるQ&Aをここでは紹介します。
4-1.[Q]どんな曲調のクラシックを選ぶべき?
睡眠前に選ぶべき曲調は前述したように、歌詞が入っていない曲や自然と合わさったクラシックを選びましょう。
逆にアップテンポの曲調は睡眠の質の低下に繋がる可能性がありますので、以下の点に気をつけて選曲するとより快適な時間を得られます。
脳を刺激しない曲調
良質な睡眠を実現するためには脳を刺激するような音楽を選ばないようにすることが大切です。アップテンポのクラシックは高揚感を高めてしまうため、緩やかなメロディーを奏でるダウンテンポ系の音楽を選びましょう。
静かな曲調
静かなメロディーは脳波のリラックス状態を得られるa波に切り替えてくれます。その後眠たくなるにつれ、θ(シータ)波、熟睡状態のδ(デルタ)波に変化します。睡眠時に気にならないものを選びましょう。
自然を連想させる曲調
川のせせらぎを聴いている「1/fゆらぎ」効果が発生し、心を落ち着かせてくれる効果が働きます。自然の音とクラシックが合わさったものを選ぶと回転することができるでしょう。
オルゴールのクラシック
睡眠ソングの定番の曲調のひとつとしてオルゴールの音色があります。赤ちゃんを寝かしつけたりするときに使われるオルゴールは年齢問わず快適へ導きます。この音色には自律神経を整えてくれる効果だけでなく、脳幹へホルモンを分泌する作用を持ち、病気の改善へと繋がると言われています。
4-2.[Q]寝ている間はずっとクラシックを聴いていた方がいい?
基本的に寝ている間は音楽を聴かない方が良いです。
音楽の効果は寝入る前から癒し熟睡状態になるまでの期間。そのため、眠りに入る前には音楽は止めるか、スリープ機能で止まるようにして、睡眠自体の質を高めることができるようにしましょう。
クラシックはあくまでも、睡眠前に副交感神経有意に切り替えて、睡眠の質を上げる目的だと考えておいてください。
まとめ:睡眠時にはクラシックを聴いてリラックス
睡眠とクラシックミュージックは心と体の疲れを癒し、リラックスモードに導いてくれることをご理解いただけたと思います。
最後に今回のポイントをまとめておきます。
- 睡眠に役立つおすすめのクラシックががある
- クラシック音楽には睡眠に時に効果的な曲と覚醒に効果的な曲がある
- クラシック以外で睡眠の質を上げることもポイント
本記事では睡眠に音楽を活用したテクニック紹介してきました。これを機にぐっすりと安眠ができる音楽を選曲して、睡眠の質を改善していきましょう。
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ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。
ブレインスリープ ピロー
ブレインスリープの看板商品『ブレインスリープ ピロー』は、ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』の理論を基に、脳と睡眠研究によって開発されました。睡眠の質を左右する「黄金の90分」に注目し、脳を冷やすことで睡眠の質を高める枕です。
特徴1:オーダーメイドのようなフィット感で、首や肩が痛くならない
独自の3層構造が特徴。1番上のふんわりとした層が、自分の頭の大きさや重さに合わせて変化するため、オーダーメイドを超えるフィット感を感じることができます。
また、中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている“9つのグラデーション構造”になっているため、仰向け・横向き・うつ伏せなど、どのような寝方にもフィットします。さらに横幅60cmと幅広設計なので寝返りしやすく、睡眠の質が高まります。
特徴2:脳を冷やして早く、深く眠れる
脳を冷やすと、眠り始めの90分の睡眠が深くなり、眠りの質が良くなります。この90分の質が悪いと、その後何時間寝ても睡眠の質が悪いとまで言われているほど。ポリエチレンを編み込んで作られる『ブレインスリープ ピロー』は、枕に使用されることの多いウレタンやフェザーなどの他素材と比べて、長時間眠っていても高い放熱量を維持することができるので、頭部の温度を低く保つことが可能。熱や湿気が睡眠を邪魔することなく、快適に睡眠できます。
特徴3:自宅で丸洗いできるからいつでも清潔
ポリエチレンを編み込んでできているため、汚れが素材にしみ込んで取れないということも起こりにくく、シャワーで簡単に汚れを落とすことができます。3か月に1回程度のお手入れがおすすめですが、自宅で手洗いできるので、汚れや臭いが気になった時に丸洗いし、いつでも清潔な状態をキープ。また、枕カバーは洗濯機で洗うことができます。
さらにダニやカビが発生しにくい素材なので、ハウスダストやアレルギーをお持ちの方や、お子様と一緒に寝ている方が安心して使用できるのも嬉しいポイントです。
ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート
「ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート」は、9層構造が多方向から身体をしっかり支えることによる超・体圧分散と、NASAが提唱する究極のリラックス姿勢の再現により、身体の負荷を軽減するマットレスです。
特徴1:新感覚の弾力。9層構造のハイブリット反発で身体の負荷を軽減
一方向だけではなく、無数の繊維があらゆる方向から立体的に身体を支えるハイブリッド反発が、部位によって異なる重さや面積に最適に反応。さらに独自の9層構造が重力を吸収してその力を反発力に変換。しっかりと身体を支えて正しい寝姿勢を保ちます。
特徴2:NASAが提唱する中立姿勢を再現。究極のリラックスへ
宇宙空間で身体を預けると、自然と肩が内側に入り、脚が上がった体勢になります。これは、身体に最も負担の少ない姿勢だとされています。本製品は独自の三次元構造体によって、浮遊するかのような反発と肩・腰・脚に合わせた最適な硬さを形成し、重力から解放された究極のリラックス姿勢へと促します。
特徴3:脚をあげることで巡りを高める。
脚部が胸元より4cm高く設計されており、血流が胸元に循環しやすくなります。
特徴4:30年間相当使用できる優れた耐久性
毎日使うマットレスで気になるのはその耐久性。本製品はJIS規格の基準80,000回の3倍の圧縮でも高い耐久性を実証。長期間の使用でも安定した寝心地が続きます。 ※使用方法により、耐久年数は前後します。
特徴5:シャワーで水洗いできて清潔。
カバーは取り外して洗濯機で洗えることはもちろん、マットレスの中材も全て洗えます。中材はシャワーで汚れを洗い流せて、シャワー後は日陰干しをするだけで簡単です。
ウレタンやコイルのマットレスは、通気性が悪く湿気や熱が溜まりやすいためマットレスの中でダニやカビが発生しやすいです。ブレインスリープのマットレスは通気性がいいのでダニやカビが発生しにくいうえに、ハウスダストやほこりが気になったらいつでも洗えるので清潔な状態を維持できます。
ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト ウォーム EX
「ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト ウォーム EX」は、羽毛も毛布もいらない、これ1枚で冬の睡眠が快適になる究極に暖かい掛け布団です。
特徴1:羽毛を遥かに超える究極の暖かさ
その秘密は、熱を逃がさない9層魔法瓶構造。冷気を遮断するアルミプロテクター・驚異の吸湿発熱力を誇るカポックヒートEX・希少なレアメタルにより体温を反射するリカバリーインサレーションなど、先進テクノロジー素材をレイヤード。9層構造が熱を保温し、暖かい熱を逃しません。羽毛布団の中でも高品質と言われるグースダウン羽毛布団と比較して、約120%の保温性を実現しています。
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カシミヤに極限まで近づけた特殊繊維構造の毛布生地で、まさにカシミヤの様な柔らかで滑らかな風合い。さらに、独自開発した肌面の毛布生地は、極上の気持良さ・ムレにくさ・吸湿発熱性機能を兼ね備えて、入った瞬間からの暖かさを実現します。
特徴3:自宅の洗濯機で丸洗い可能
丸ごと洗えて、清潔加工。オフシーズンにはコンパクト収納も可能。抗菌よりも強い制菌性で、ふとん内部の菌の増殖を抑制し、汗の嫌な臭いも消臭。しかも、抗ウィルス機能で究極の清潔さを保ちます。
特徴4:さらにわた埃の発生を約96%軽減。ハウスダストの心配も不要
ふとんから発生するわた埃を最小限に抑えることにより、毎日安心して睡眠できます。
ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ
『ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ』は、宇宙服のために開発された革新的な調温技術を採用。独自のマイクロカプセルが温度変化に応じて個体と液体に変化し、吸熱、蓄熱、放熱を繰り返します。
特徴1:暑い時は涼しく、寒い時は暖かい
暑い時は余分な熱を吸収し、寒い時は貯蓄した熱を放出するので、寝床内の快適温度(33℃±1℃)をキープ。さらに、接触冷感と暖かい起毛素材のリバーシブル構造なので、夏は涼しく、冬はインナーケットとして、一年を通して使用することができます。
特徴2:リバーシブル構造で365日手放せない
季節に合わせて生地の表裏を使い分けることができます。 暖かい季節はさらっとした接触冷感生地を肌側に、寒い季節は柔らかくてなめらかなピーチスキン生地でやさしく包み込みます。
特徴3:イージーウォッシュで毎日清潔に
家庭用洗濯機で丸洗いができるので、いつでも気軽に洗えて清潔です。
【参考文献】
※1 情報産業労働組合連合会
・スタンフォード式 最高の睡眠(サンマーク出版)
・睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する(角川新書)

<Writer>
ブレインスリープ編集部