- 本取組み背景
- 「心地よい睡眠住宅」のポイント
- 共同検証パートナー
企業活動や人々の健康増進に対して睡眠データの収集・検証、プロダクト開発における利活用、さらには睡眠の質診断・改善などを提供する「睡眠」を切り口としたビジネス支援事業を企業・自治体向けに展開しています。 オフィシャルサイト:https://www.ntt-east.co.jp/ スリープテック事業:https://business.ntt-east.co.jp/content/sleeptech/ 睡眠コミュニティ「ZAKONE」:https://zakone.jp/ <ご参考資料> Appendix 【心地よい睡眠住宅の実現のために】 本実験住戸では、お住まいの方への良質な睡眠環境の提供と、これによる日々のパフォーマンス向上を目的として、最新の睡眠医学の知見からブレインスリープがハードの側面の監修を行い、NTT東日本グループの睡眠計測APIを活用したアプリケーションと睡眠時の生体データと連携したスマートホームシステムによるソフトの側面の両面から、これまでにない新たな形をご提供します。 ① スリープテックを活用したサーカディアンリズムの最適化 ・良質な睡眠を生み出すためには、睡眠の周期や体温・自律神経・免疫系・ホルモン分泌などの調節を担うサーカディアンリズムの調整が効果的です。そのためには、「朝起きたら日の光を浴びる」ことと、「部屋の中の光を、自然の光に近くする」ことが重要です。サステナブランシェ本行徳の実験住戸では、スリープテックを活用し、睡眠に最適な居住環境へと自動的に制御するスマートホームシステムを構築しています。居住者の睡眠時の生体データを測定し、睡眠状態に合わせてエアコン・カーテン・照明・ディフューザー・オーディオが連動。居住者のライフスタイルに合わせて、良質な睡眠を促す環境を実現いたします。 ② 快適な温度・湿度・空気環境の構築 ・適切な寝室環境の目安とされている温度(夏:温度24~28℃、冬:温度16~20℃)・湿度(50~60%)を実現するため、内側壁の下地や天井への断熱材の充填、効率的な冷・暖房が可能となるよう、専有部の仕切りを調整しています。 ・長谷工が共同開発した、マンション専有部向け全館空調熱交換気システム「with airⓇ CUBE(ウィズエアーキューブ)」を採用しています。長谷工技術研究所内の住宅実験棟での実験にて、就寝時のCO2濃度を就寝環境として良好とされる1000ppm以下に保つ特長が確認されており、睡眠の質の向上が期待されています。 ③ 色や音によるリラックス効果 ・部屋の壁紙の色を、落ち着いて穏やかな気分を促す青や紫などにすることでリラックス効果を高めています。 ・寝室においてリラックス効果を高める音のレベルは40dB以下とされています。40dB以下の音レベルを実現するために、防音タイプの室内ドアを設置し、またサッシの遮音性能も等級2または3(住宅性能表示)としています。 ④ 木質によるリラックス効果 ・天井や床、壁またはドアなど、内装の45%を目標に木質化を推進しています。木を採用することで、木の香りや木に触れることによりリラックス効果を得られます。 ・無垢木材※を床材として用いることで下肢への負担軽減や、部屋を暖かく保つ効果も期待できます。 ※木材から切り出した自然の状態の木材。 【睡眠アプリAPI】 サステナブランシェ本行徳の実験住戸では、入眠を確認した後に家電の電源をOFFにしたり、空調を調節したりすることで、お住まいの方それぞれの睡眠リズムに合わせ、自動的に最適な睡眠状態を保つスマートホームシステムを構築しています。また、日々の睡眠のスコア化、睡眠改善コンテンツの提供により、最適な睡眠の実現・保持を促します。 【サステナブランシェ本行徳について】 サステナブランシェ本行徳は、国内で初めて、既存の企業社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを目指す長谷工が保有する賃貸マンション・プロジェクトです。このプロジェクトは、「防犯対策の充実」・「物流効率化への貢献」「その他(IoT 機器制御による照明・温湿度・映像による睡眠の質・疲労回復効果の検証)」の点から、国土交通省が実施する「令和4年度第2回サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」において、「スマートホームシステムを導入した 未来住宅創造に向けた居住型実験住宅」として、先導的な技術の普及啓発に寄与する「次世代住宅プロジェクト2022」に採択されています。
所在地 | 千葉県市川市本行徳5-16 |
交通 | 東京メトロ東西線 妙典駅 徒歩6分 |
敷地面積 | 1,651.83㎡(499.68坪) |
延床面積 | 3,079.20㎡(931.46坪) |
構造規模・戸数 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階建36戸 |
既存建物完成 | 1990年2月(築32年) |
改修竣工時期 | 2023年9月末(予定) |
事業主 | 株式会社長谷工コーポレーション |
設計・施工 | 株式会社長谷工リフォーム |