本プロジェクトの目標
ブレインスリープは日本人の睡眠課題解決を推進するため、今後睡眠専門医との連携を強化しており、その第一弾として全国でも有数のSASの症例数を誇る太田総合病院記念研究所 太田睡眠科学センター(以下「太田睡眠科学センター」)とAI画像診断による睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome、以下「SAS」)※のリスク判定のアルゴリズム構築に係る共同研究を開始。
本共同研究を通じて、SASリスク要因として「肥満」に加えて「骨格」に焦点をあて、スマホなどで撮影した顔写真によるAI画像診断を提案することで、SASの適切な治療につながる一助になることを目指している。SASは潜在患者数が多く健康リスクの高い障害の一方、十分に認知・治療が行われていないため、本取組を通じてSASの認知向上を図ることで、日本の睡眠課題解決につながっていくと考えている。
※睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す睡眠関連呼吸障害の一つです。1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上であることが診断基準の一つ
今後の展望
本研究の結果を活用し、ブラウザやアプリ上で自身で手軽にSASリスクを知ることが可能となり、最適な治療や予防を受けられるようにしていきたい。
「肥満」が主なリスク要因と考えられているSASだが、本共同研究を通じて「骨格」によるリスクを示すことにより、日本特有のリスクとして顎が小さいことにより痩せ型の人でもなり得る疾患であること、ひいては誰でもなり得る病気であることの認知拡大を図ることで、日本の睡眠課題解決を目指していきたいと考えている。