理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

睡眠コラム

理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説

快眠・安眠

最近は“睡眠時間”の大切さだけでなく“睡眠の質”に注目が集まっており、良質な睡眠を得るために、“理想の寝姿勢”を考える人が増えています。そこで、寝姿勢の種類やそれぞれのメリット・デメリット、理想の寝姿勢などをご紹介します。自分に合った寝姿勢や適切な寝具を選んで、快眠を目指しましょう!

寝姿勢とは?

“寝姿勢”とは、寝ているときの姿勢のことで、主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。寝姿勢が崩れている場合、肩こりや腰痛、首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすことも。反対に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ると、効率的に疲労回復でき、背骨の歪みを整える効果が期待できます。

日中は、デスクワークの方も立ち仕事の方も、同じ姿勢を取り続けて身体に負担をかけていることが多いため、睡眠時には理想の寝姿勢で快眠を得て身体の不調を解消することが大切です。

また、睡眠には免疫力の向上や精神の安定、記憶の整理や定着などの効果もあるといわれており、快眠によって頭がクリアな状態にリセットされ、仕事や日常生活のパフォーマンス(生産性)向上が期待できます。

人生の3分の1を費やすといわれている睡眠。せっかくなら整った寝姿勢で睡眠の質を高め、効率よく疲労回復しましょう。

寝姿勢の種類とメリット&デメリット

寝姿勢は主に下記の3種類に分けられます。

  • 仰向け寝
  • 横向き寝
  • うつ伏せ寝

どの寝姿勢にもメリットとデメリットがあるため、入眠時は、ご自身が心地よく感じる寝姿勢で寝て問題ありません。

肝心なのは、熟睡している際の寝姿勢と寝返りの打ちやすさです。一般的に人は一晩で平均20~30回寝返りを打つといわれており、寝返りを打つことで体液循環や背骨の歪み調節など、身体をリセットしています。

それでは、各寝姿勢の概要とメリット・デメリットをそれぞれご説明します。

仰向けは、リラックスした状態の寝姿勢

仰向けは、日本人に多い“平たい体格の人”向き。背中全体で体重による圧力(体圧)を支えるので、身体への負担が少なく余分な力も入りません。また、手足を動かしやすく体液循環がよいことから、筋肉がこりにくいといわれており、猫背の改善や防止が期待できます。

「睡眠時に仰向け寝の時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしている」とされているほど、最も安定・リラックスできる寝姿勢です。

ただし、尾てい骨を圧迫しやすく、反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすいので、寝返りが打ちやすいマットレス選びが重要です。ほかにも、舌が重力で落ち込むため気道が塞がれやすく、横向き寝に比べるといびきにつながるといったリスクが挙げられます。

メリット

  • 体液循環が良くて筋肉がこりにくい
  • 体圧が均等に分散されて負担が少ない

デメリット

  • いびきにつながることがある
  • 反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい

横向きは、いびき予防に有効な寝姿勢

横向き寝は、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている方向きの寝姿勢です。舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいため、“いびきをかきにくく呼吸がしやすい”特徴があります。

また、腰の角度を自由に調整できるため、腰に負担がかかりにくいです。個人差はありますが、左側を下にすると消化系の臓器などに負担がかかりにくいともいわれています。

ただし、身体とマットレスの接する面積が小さく、体圧による血流の滞りが起きやすいため、長時間横向き寝の状態が続くと筋肉のこりや冷えの原因に。特に一方向で寝続けた場合は、身体の歪みや肩・骨盤の圧迫による痛みも生じやすいため、スムーズな寝返りをサポートしてくれる寝具を選ぶ必要があります。

メリット

  • 呼吸がしやすくいびきをかきにくい
  • 向きによって臓器に負担がかかりにくい

デメリット

  • 筋肉のこりや冷えの原因になりやすい
  • 同じ方向で寝ていると身体の歪みや痛みが生じやすい

うつ伏せは、精神的に落ち着く寝姿勢

背骨や首がねじれるため、身体の歪みの観点からはおすすめできませんが、身体の前面を下にして寝ることでお腹が温められ、リラックスしやすく、安心感を得られるという方もいます。横向き寝と同じく、舌が落ち込むことによる気道の妨げがないため、いびきをかきにくくなるほか、肺に心臓の重みがかからない寝姿勢なので、咳が出ているときは呼吸がしやすいとも言われています。

ですが、首を曲げて顔を枕に押し付ける形になるため、寝起き時の首の痛みやこり、輪郭や歯並びの歪み、顎関節症(がくかんせつしょう)のリスクが高まります。また、胸部を圧迫してリンパの流れを妨げる可能性があるため、むくみにつながることもあります。

うつ伏せ寝はデメリットが多い寝姿勢のため、入眠時などの短時間のみの場合はよいですが、長時間の寝姿勢としてはおすすめできません。

メリット

  • リラックスしやすい
  • いびきをかきにくい

デメリット

  • 筋首に負担がかかりやすい
  • 歯並びの歪みや顎関節症になるリスクがある
  • むくみの原因になる

理想的な寝姿勢はあるのか?

“理想の寝姿勢”とは、真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢) に近い背骨のラインを保つことです。寝姿勢によりそれぞれ理想となる状態があるため、ご紹介します。 理想の寝姿勢

仰向けで寝るときは背骨がなだらかなS字状にカーブ

仰向けの正しい寝姿勢は、背骨がなだらかなS字状カーブを保てている状態です。

人の背骨は、直立姿勢を楽にするためになだらかなS字状にカーブしています。寝姿勢でも背骨のカーブを自然な状態に保つことで、身体の圧力が均等に分散され、血液が循環しやすくなります。

背骨のカーブは、直立姿勢の場合は曲がり幅4〜6センチ、仰向け寝の場合は直立姿勢の約半分の2〜3センチが、身体への負担が最も少なく自然な状態です。

横向きで寝るときは背骨と床が真っ直ぐ平行

頭が適切な高さで支えられ、背骨が真っ直ぐになることで、首や肩にかかる負担を抑えることができます。 身体には凹凸があるので、寝具によっては、首や背骨が曲がってしまい、腰が沈んでしまいます。理想的な寝姿勢を作るためには、頭や身体の重みを分散し、適切なサポートをしてくれる適度な高さや弾力の寝具を選ぶことが大切です。

右向きと左向き、それぞれの特徴

横向きで寝る場合、臓器の位置が左右対象でないことからも、寝る向きによって身体に与える影響が異なるといわれています。 下記の表は、右向き寝・左向き寝の特徴をまとめたものです。

寝る向き 特徴
右向き 胃は右にカーブしており、胃のカーブの向きに沿っているため消化促進につながる。
左向き 消化器系の臓器への負担が軽減されるため、消化促進につながる。
便塊は、大腸にある結腸内を右から左に移動する。重力によって便塊が移動しやすくなるため、排便促進につながる。

また、上記とは別に、利き腕を上にした向きで寝ると脳が本能的に安心感を得られて睡眠の質が向上するともいわれています。

それぞれ諸説があり、個人差によっても異なるため、自分の好みや寝やすさを重視するといいでしょう。

お悩み別、寝姿勢のポイントを解説!

寝姿勢は、睡眠の質にとても深く関わります。普段は意識することがないかもしれませんが、腰痛や肩こり、いびきなどに悩みを持っている方は、楽な寝姿勢を試してみてください。

腰痛の悩みには、横向き寝

睡眠時の腰痛を和らげるためには、横向き寝の姿勢で、身体を少し丸めて脚の間に枕やクッションを挟むのがおすすめです。腰と脚の高さが水平になり、痛みが緩和され、楽に眠ることができます。

肩こりの悩みには、仰向け寝

仰向けに寝ることで肩周辺の筋肉がリラックスし、血流が良くなるので自然と筋肉のこりがほぐれやすくなります。また、肩こり解消には枕の高さが合っていることも大切です。頭を乗せたときに呼吸がしやすいかどうかや、首は枕に、肩と肩甲骨はマットレスにしっかりついているかどうかを確かめましょう。

いびきや呼吸の悩みには、横向き寝

いびきや睡眠時無呼吸症候群の心配がある方、呼吸がしにくい方は、横向き寝がおすすめです。横向きで寝ることで、舌が落ち込むことによる気道の妨げがないため、気道が確保しやすく、仰向けよりも楽に呼吸ができます。

どうしても仰向けで寝たいという方は、枕や大きめのクッションなどを使って頭の位置を上げ、膝を曲げることで呼吸がしやすくなります。

寝姿勢のまとめ

ここまで解説した寝姿勢の種類やメリット・デメリット、お悩み別のおすすめの寝姿勢を、下記の表にまとめました。

仰向け 横向き うつ伏せ
メリット ・体液循環が良くて筋肉がこりにくい ・体圧が均等に分散されて負担が少ない ・呼吸がしやすくいびきをかきにくい ・向きによって臓器に負担がかかりにくい ・リラックスしやすい ・いびきをかきにくい
デメリット ・いびきにつながることがある ・反り腰の方は腰への負担が大きくなりやすい ・筋肉のこりや冷えの原因になりやすい ・同じ方向で寝ていると身体の歪みや痛みが生じやすい ・筋首に負担がかかりやすい ・歯並びの歪みや顎関節症になるリスクがある ・むくみの原因になる
おすすめの方 ・肩こりに悩んでいる方 ・腰痛に悩んでいる方 ・いびきや睡眠時の呼吸に悩んでいる方

寝姿勢は主に「仰向け」「横向き」「うつ伏せ」の3種類に分かれ、それぞれメリットやデメリットが異なるため、身体の悩みに合わせて寝る姿勢を試してみるのもおすすめです。 自分の寝やすい姿勢をみつけたり、理想の寝姿勢をサポートする寝具に新調したりして、心地よく質の高い睡眠を目指しましょう。

理想の寝姿勢を作るポイントは寝具!?

正しい寝姿勢を保つことで身体全体の緊張が和らぎ、ストレスを軽減することができます。しかし、睡眠中に自身の姿勢を意識することは難しいので、理想の寝姿勢をサポートしてくれる寝具を選びましょう。

枕は首のS字カーブを整えてくれる高さのものを

枕は、理想的な首のS字カーブを整えてくれる高さのものがおすすめです。 枕の役割は、頭から首にかけてカーブを自然に保ち、マットレスまたは敷き布団とのすき間を埋めることです。すき間の高さには個人差があるため、人によって自分に合う枕の高さは異なります。

枕が高すぎると、頸椎(けいつい)が前屈することで気道が狭くなり、いびきの悪化や低酸素状態を生じやすくなります。反対に、枕が低すぎると、頸椎が後屈して関節に悪影響をおよぼし、寝つきが悪くなり、腕のしびれや痛みの原因になります。 自分の体型に合った枕の高さを知り、安定感のあるものを選ぶとよいでしょう。

マットレスは寝返りが打ちやすい弾力性があるものを

どの寝姿勢が睡眠の質を高めてくれるかは、自分の好みや寝やすさなど個人差があるため、大事になってくるのは「寝返り」になります。

そこで、マットレスは、体圧を分散でき、スムーズな寝返りをサポートしてくれる弾力性のあるものがおすすめです。

硬すぎると背中とお尻に圧力が集中することで血行不良が生じ、腰痛の原因になってしまうことも。反対にやわらかすぎると、胸と腰が深く沈み込んで背骨がカーブしすぎてしまったり、背中とお尻が沈み込んで腰への負担がかかってしまったりして寝返りが打ちにくくなります。

特に横向き寝など、身体とマットレスの接している面積が小さいほど、体圧による負担がかかるので、やわらすぎず硬すぎず、寝返りが打ちやすい敷き寝具を選ぶことが重要です。

理想の寝姿勢を叶えるなら!おすすめアイテムをチェック

ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。

快眠できる理想の寝姿勢を作ろう

身体のカーブは人それぞれ異なるため、最適な枕の高さや敷き寝具の硬さも異なります。仰向き寝、横向き寝のどちらでも理想的な寝姿勢を保てるように、自分の身体に合った寝具を選んで、質の高い睡眠を目指しましょう。

一覧に戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

PICK UP

RELATED ARTICLE

関連記事

PICKUP ARTICLE

編集部おすすめ

腰をさする女性

腰痛を軽減したい!改善に向けた寝方とおすすめの寝具について

寝具の選び方

腰痛は多くの方が抱える悩みです。実は、私たちが人生の約3分の1を過ごす睡眠時の姿勢や寝具選びが、腰痛改善の重要なカギを握っています。 この記事では、快適な眠りと健やかな目覚めのために、正しい寝方と適切な寝具選びをご紹介します。 寝ているときに腰痛が生じるのはなぜ? 朝起きたときに腰や背中が痛いと感じる方は、いくつかの要因によって寝ているあいだに腰痛が生じています。 下記ではそれぞれの原因を詳しく解説します。 寝姿勢が悪いから 身体に寝具が合っていないから 睡眠時間が長すぎるから 寝姿勢が悪いから 反り腰の方が仰向けで寝ると、背骨のカーブによって布団と腰のあいだに空間が生まれ、腰の支えが得られません。 また、腰椎はやわらかい内臓や筋肉に囲まれているため、これらの十分な支えがない状態で眠ると、腰椎が沈み込んで神経を圧迫し、腰痛の原因となります。 さらに、腰部脊柱管狭窄症の方は、仰向けで寝ることで腰が反り、もともと狭い脊柱管がさらに狭くなることで神経が圧迫されます。その結果、足や腰の痛み、しびれといった坐骨神経痛の症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 なお、下記では理想の寝姿勢に関して詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説 身体に寝具が合っていないから マットレスの硬さは腰痛に大きく影響します。マットレスがやわらかすぎると身体が深く沈み込み、寝返りが困難になるため、圧力分散や血液の循環が妨げられ、疲労物質の排出も滞ってしまいます。 一方、硬すぎると肩甲骨やお尻などの出っ張った部分に負担がかかり、背骨の自然なS字カーブが崩れてしまうのです。 厚生労働省の情報サイト「e-ヘルスネット」によれば、立位時4〜6cmある腰部のカーブを、寝姿勢では2〜3cmに保てるほどよい硬さのマットレスがおすすめとされています。 ブレインスリープのマットレスは、身体への負担が最も少ない姿勢を再現できる構造になっており、腰だけでなく肩や脚もしっかり支えられます。ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート 睡眠時間が長すぎるから 睡眠時間が長くなると、それだけ身体の動きが制限される時間も長くなります。この状態が続くと、腰の周辺部分に負荷がかかり続けることになります。 特に、脊椎の骨と骨のあいだにある椎間板は、長時間同じ姿勢による圧迫を受けることで腰への負担が増し、痛みが生じるのです。 なお、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、個人差はありますが、理想の睡眠時間は6時間以上とされています。理想の睡眠時間について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。理想の睡眠時間はどのくらい?最適な時間の見つけ方と確保の仕方 腰痛を改善・軽減する寝方とは? 睡眠時の腰痛を緩和させるための対策をご紹介します。 仰向け寝では膝を立てる 腰痛を和らげるために効果的なのが、膝下にクッションや座布団を入れることです。膝を立てた状態にすることで股関節が自然と曲がり、腰の反りが抑えられます。 これにより、腰への負担が軽減され、睡眠時の痛みを防げます。就寝中にクッションがずれてしまうことがあるため、敷き布団の下にクッションや座布団を入れるのがおすすめです。...

腰痛を軽減したい!改善に向けた寝方とおすすめの寝具について

寝具の選び方

腰痛は多くの方が抱える悩みです。実は、私たちが人生の約3分の1を過ごす睡眠時の姿勢や寝具選びが、腰痛改善の重要なカギを握っています。 この記事では、快適な眠りと健やかな目覚めのために、正しい寝方と適切な寝具選びをご紹介します。 寝ているときに腰痛が生じるのはなぜ? 朝起きたときに腰や背中が痛いと感じる方は、いくつかの要因によって寝ているあいだに腰痛が生じています。 下記ではそれぞれの原因を詳しく解説します。 寝姿勢が悪いから 身体に寝具が合っていないから 睡眠時間が長すぎるから 寝姿勢が悪いから 反り腰の方が仰向けで寝ると、背骨のカーブによって布団と腰のあいだに空間が生まれ、腰の支えが得られません。 また、腰椎はやわらかい内臓や筋肉に囲まれているため、これらの十分な支えがない状態で眠ると、腰椎が沈み込んで神経を圧迫し、腰痛の原因となります。 さらに、腰部脊柱管狭窄症の方は、仰向けで寝ることで腰が反り、もともと狭い脊柱管がさらに狭くなることで神経が圧迫されます。その結果、足や腰の痛み、しびれといった坐骨神経痛の症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 なお、下記では理想の寝姿勢に関して詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説 身体に寝具が合っていないから マットレスの硬さは腰痛に大きく影響します。マットレスがやわらかすぎると身体が深く沈み込み、寝返りが困難になるため、圧力分散や血液の循環が妨げられ、疲労物質の排出も滞ってしまいます。 一方、硬すぎると肩甲骨やお尻などの出っ張った部分に負担がかかり、背骨の自然なS字カーブが崩れてしまうのです。 厚生労働省の情報サイト「e-ヘルスネット」によれば、立位時4〜6cmある腰部のカーブを、寝姿勢では2〜3cmに保てるほどよい硬さのマットレスがおすすめとされています。 ブレインスリープのマットレスは、身体への負担が最も少ない姿勢を再現できる構造になっており、腰だけでなく肩や脚もしっかり支えられます。ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート 睡眠時間が長すぎるから 睡眠時間が長くなると、それだけ身体の動きが制限される時間も長くなります。この状態が続くと、腰の周辺部分に負荷がかかり続けることになります。 特に、脊椎の骨と骨のあいだにある椎間板は、長時間同じ姿勢による圧迫を受けることで腰への負担が増し、痛みが生じるのです。 なお、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、個人差はありますが、理想の睡眠時間は6時間以上とされています。理想の睡眠時間について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。理想の睡眠時間はどのくらい?最適な時間の見つけ方と確保の仕方 腰痛を改善・軽減する寝方とは? 睡眠時の腰痛を緩和させるための対策をご紹介します。 仰向け寝では膝を立てる 腰痛を和らげるために効果的なのが、膝下にクッションや座布団を入れることです。膝を立てた状態にすることで股関節が自然と曲がり、腰の反りが抑えられます。 これにより、腰への負担が軽減され、睡眠時の痛みを防げます。就寝中にクッションがずれてしまうことがあるため、敷き布団の下にクッションや座布団を入れるのがおすすめです。...

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

睡眠コラム

誰しも一度くらいは「朝起きるのが辛い」「もっと寝起きを良くしたい」と思ったことがあると思います。目覚めが悪いと、「1日中身体がだるい」「頭が働かない」など、仕事や生活のパフォーマンスも下がるもの。そこでこの記事では、朝スッキリ起きるための方法をご紹介します。 目覚めが悪いと感じる人の割合は?   ブレインスリープが、20歳〜69歳の男女252人を対象に「睡眠に関する悩み」のアンケートを実施しました。 252人中、「起きたときに疲れがとれない」と回答した方が70人と最も多く、次いで、54人が「起きたときに眠気がとれない」と回答。スッキリと起きられずに悩んでいる方が多いことがわかりました。 また、「何度も目覚めてしまう」「日中に眠くなる」と回答した方も多く、十分な時間眠っても疲れがとれず、睡眠の質が悪いと感じている方が多いことがわかります。 ペンシルベニア大学とワシントン大学がおこなった研究によると、「6時間睡眠が2週間続くと、脳のパフォーマンスは二晩徹夜したときと同程度になる」とされており、睡眠不足と日中のパフォーマンスには密接な関係があります。 参考:追加覚醒の累積コスト:慢性的な睡眠制限と完全な睡眠不足による神経行動機能と睡眠生理学への用量反応効果|PubMed かといって、忙しい現代人が毎日長時間の睡眠時間を確保するのは難しいものです。そのため、最近は睡眠時間だけでなく睡眠の質に注目が集まっています。 睡眠の質が高ければ、限られた睡眠時間内で効率的に身体や脳を休め、翌朝、頭がクリアな状態を維持できます。結果的に集中力アップ、イライラしない安定したメンタルなど、仕事のパフォーマンスにつながるでしょう。 朝スッキリ起きられない主な原因 現代社会における生活様式の変化にともない、不眠に悩む方が増加しています。特に日本では、成人の約20%(5人に1人)が睡眠に関する問題を抱えており、30〜40%がなんらかの不眠症状を経験しているとされます。 参考:不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省) なかでも慢性不眠症は成人の約10%に見られ、原因としてはストレスや不安、アルコールの影響や睡眠環境まで実に多様です。そこで、スッキリとした目覚めを妨害している原因を7つご紹介します。 過度のストレス 悩み、イライラ、緊張などの心理的ストレスは、脳を活性化させる交感神経を働かせます。そのため寝付けても眠りが浅く、熟眠できなくなります。ストレスを抱え込まないようにするのはもちろん、寝る直前はなるべく頭を使わないように意識しましょう。 多忙による不安感 やるべきことが多すぎて整理整頓できていない事案があると、眠る前に思い出して不安に感じ、眠れなくなってしまうこともあります。感情が不安定なまま夜を迎えないように、やるべきことや予定を可視化するなどして、頭のなかを整理しておきましょう。 過度の飲酒 アルコールは少量飲む分には、スムーズな入眠の手助けになると考えられていますが、過度な飲酒は眠りの質を下げるためおすすめできません。それが慢性的に続くと、常に不眠の状態となり、朝スッキリと起きられなくなります。 夜遅い食事 食後、胃腸の働きが落ち着くまで約2〜3時間はかかるといわれているため、夕食は寝る2〜3時間前までに済ませましょう。もし夕食が遅くなってしまう場合は、早い時間に間食をし、夜は消化のよいメニューにしてください。 いびきや睡眠時無呼吸症候群 日常的にいびきをかいている方は、睡眠時無呼吸過眠症候群(SAS)の可能性があります。この病気は、睡眠時に頻繁に無呼吸や低呼吸になり、脳も身体も酸欠状態に陥るため、眠りの質が悪くなってしまいます。 十分な時間眠ったのに疲れがとれない方や、日中強い眠気に襲われる場合は、SASの可能性も疑ってみるとよいかもしれません。 ノンレム睡眠の浅さ 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。個人差はありますが、一般的に入眠直後は、脳が深く眠っているノンレム睡眠の状態です。 そして入眠から約90分後に、脳が起きているレム睡眠に変わります。そのあとは約90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、明け方に近づくにつれ、ノンレム睡眠の間隔が短く、レム睡眠の間隔が長くなっていきます。...

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

睡眠コラム

誰しも一度くらいは「朝起きるのが辛い」「もっと寝起きを良くしたい」と思ったことがあると思います。目覚めが悪いと、「1日中身体がだるい」「頭が働かない」など、仕事や生活のパフォーマンスも下がるもの。そこでこの記事では、朝スッキリ起きるための方法をご紹介します。 目覚めが悪いと感じる人の割合は?   ブレインスリープが、20歳〜69歳の男女252人を対象に「睡眠に関する悩み」のアンケートを実施しました。 252人中、「起きたときに疲れがとれない」と回答した方が70人と最も多く、次いで、54人が「起きたときに眠気がとれない」と回答。スッキリと起きられずに悩んでいる方が多いことがわかりました。 また、「何度も目覚めてしまう」「日中に眠くなる」と回答した方も多く、十分な時間眠っても疲れがとれず、睡眠の質が悪いと感じている方が多いことがわかります。 ペンシルベニア大学とワシントン大学がおこなった研究によると、「6時間睡眠が2週間続くと、脳のパフォーマンスは二晩徹夜したときと同程度になる」とされており、睡眠不足と日中のパフォーマンスには密接な関係があります。 参考:追加覚醒の累積コスト:慢性的な睡眠制限と完全な睡眠不足による神経行動機能と睡眠生理学への用量反応効果|PubMed かといって、忙しい現代人が毎日長時間の睡眠時間を確保するのは難しいものです。そのため、最近は睡眠時間だけでなく睡眠の質に注目が集まっています。 睡眠の質が高ければ、限られた睡眠時間内で効率的に身体や脳を休め、翌朝、頭がクリアな状態を維持できます。結果的に集中力アップ、イライラしない安定したメンタルなど、仕事のパフォーマンスにつながるでしょう。 朝スッキリ起きられない主な原因 現代社会における生活様式の変化にともない、不眠に悩む方が増加しています。特に日本では、成人の約20%(5人に1人)が睡眠に関する問題を抱えており、30〜40%がなんらかの不眠症状を経験しているとされます。 参考:不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省) なかでも慢性不眠症は成人の約10%に見られ、原因としてはストレスや不安、アルコールの影響や睡眠環境まで実に多様です。そこで、スッキリとした目覚めを妨害している原因を7つご紹介します。 過度のストレス 悩み、イライラ、緊張などの心理的ストレスは、脳を活性化させる交感神経を働かせます。そのため寝付けても眠りが浅く、熟眠できなくなります。ストレスを抱え込まないようにするのはもちろん、寝る直前はなるべく頭を使わないように意識しましょう。 多忙による不安感 やるべきことが多すぎて整理整頓できていない事案があると、眠る前に思い出して不安に感じ、眠れなくなってしまうこともあります。感情が不安定なまま夜を迎えないように、やるべきことや予定を可視化するなどして、頭のなかを整理しておきましょう。 過度の飲酒 アルコールは少量飲む分には、スムーズな入眠の手助けになると考えられていますが、過度な飲酒は眠りの質を下げるためおすすめできません。それが慢性的に続くと、常に不眠の状態となり、朝スッキリと起きられなくなります。 夜遅い食事 食後、胃腸の働きが落ち着くまで約2〜3時間はかかるといわれているため、夕食は寝る2〜3時間前までに済ませましょう。もし夕食が遅くなってしまう場合は、早い時間に間食をし、夜は消化のよいメニューにしてください。 いびきや睡眠時無呼吸症候群 日常的にいびきをかいている方は、睡眠時無呼吸過眠症候群(SAS)の可能性があります。この病気は、睡眠時に頻繁に無呼吸や低呼吸になり、脳も身体も酸欠状態に陥るため、眠りの質が悪くなってしまいます。 十分な時間眠ったのに疲れがとれない方や、日中強い眠気に襲われる場合は、SASの可能性も疑ってみるとよいかもしれません。 ノンレム睡眠の浅さ 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。個人差はありますが、一般的に入眠直後は、脳が深く眠っているノンレム睡眠の状態です。 そして入眠から約90分後に、脳が起きているレム睡眠に変わります。そのあとは約90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、明け方に近づくにつれ、ノンレム睡眠の間隔が短く、レム睡眠の間隔が長くなっていきます。...

白い羽毛

羽毛布団の正しい洗濯方法とは?頻度や干し方、丸洗いできる布団について

羽毛布団は自宅やコインランドリーでも洗濯可能ですが、適切な方法で洗わないと羽毛を傷める恐れがあります。そのため、洗濯機や手洗いの正しい手順を守り、洗剤の選び方や水温にも気をつけることが重要です。 この記事では、羽毛布団の洗濯方法を「洗濯機」「手洗い」に分けて解説します。また、羽毛布団を干すコツや頻度も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 羽毛布団を洗う前に確認すること 羽毛布団を長持ちさせるには、洗う前の確認が必要です。ここではどのようなポイントに注意すべきか詳しく解説します。 天候 季節によって異なりますが、洗った羽毛布団を完全に乾燥させるには、最大3日程度かかることがあります。そのため、洗濯を計画する前に、数日先までの天気予報をチェックすることをおすすめします。特に湿度の低い、カラッとした晴れの日が続く時期を選ぶようにしましょう。 これにより、羽毛が湿気を含んだまま長時間放置されることを防ぎ、カビや悪臭の発生リスクを軽減できます。また、十分な乾燥時間を確保することで、羽毛のふんわり感を維持し、布団の寿命を延ばせます。 ただし、直射日光は布団のなかが高温になってしまい、羽毛が傷んでしまうため陰干しがおすすめです。 洗濯表示マーク 洗濯する際は、洗濯表示マークを必ず確認してください。マークには注意事項が記載されていますが、特に液温(洗濯時の水温)の上限を守ることが大切です。 なお2016年に洗濯表示マークが変更されたため、詳細な注意書きが記載されている場合もあります。2016年以前の表示マークは「洗濯機」、それ以降は「たらい」のイラストになっています。 もし表記を確認して、たらいのマークにバツがついている場合は、自宅での水洗いができないため、専門のクリーニング店に依頼してください。洗濯表示マークを正しく理解して守ることで、羽毛布団をきちんとケアでき、長く清潔に保つことにつながります。 キルティング加工の有無 キルティング加工のされていない羽毛布団を洗濯すると、中の羽毛が偏りやすく、結果として布団の形が大きく崩れてしまうことがあります。 キルティング加工とは、ダウンジャケットのように布地を重ね合わせてマス目をつける技法のことです。羽毛布団では中わたの移動を防ぎ、形状を保つために施されます。羽毛が偏ってしまうと、布団の保温性や快適性が低下し、もとの状態に戻すのは困難です。 そのため、キルティング加工のない羽毛布団を洗濯する際は、優しく均一に力をかけて洗うよう心がけ、脱水時も羽毛の偏りを最小限に抑えるよう注意しながら扱う必要があります。キルティング加工がされている場合は、できるだけクリーニングに出すのがおすすめです。 洗濯機のコース 洗濯機を使用する場合は「大物洗いコース」または「ふとん丸洗いコース」を選択します。もし大物洗いコースがない場合は「ドライコース」もしくは「毛布コース」など、デリケート素材向けのコースを選んでください。 また、使用前に必ず洗濯機の取扱説明書を読んで、羽毛布団が洗えるかを確認することが大切です。説明書には、各コースの詳細や推奨される洗濯物の種類、注意事項が記載されています。 加えて、布団のサイズごとに必要な洗濯機のサイズは異なるため、ご自宅の洗濯機のサイズで洗えるのか事前に確認しておく必要があります。無理に洗濯機に詰め込むと、洗濯機の故障につながるため、形状や機種により洗濯機に入らない場合は、手洗いか大型コインランドリーでの洗濯をおこなうようにしましょう。 羽毛布団を洗濯機で洗う正しい方法 ここからは羽毛布団を洗濯機を使い、きれいに仕上げる方法を紹介します。それぞれ順番に見ていきましょう。 目立つ汚れを落とす 洗濯ネットに入れる コースを選択する 洗濯機で洗う 干す 1:目立つ汚れを落とす まず羽毛布団の表面についているホコリを軽く払い落としましょう。汗ジミのような目立つ汚れがある場合は、おしゃれ着用の中性洗剤を水で薄め、その部分になじませておきます。洗剤の量はボトルの裏に表記されているため、確認してから使用してください。 2:洗濯ネットに入れる...

羽毛布団の正しい洗濯方法とは?頻度や干し方、丸洗いできる布団について

羽毛布団は自宅やコインランドリーでも洗濯可能ですが、適切な方法で洗わないと羽毛を傷める恐れがあります。そのため、洗濯機や手洗いの正しい手順を守り、洗剤の選び方や水温にも気をつけることが重要です。 この記事では、羽毛布団の洗濯方法を「洗濯機」「手洗い」に分けて解説します。また、羽毛布団を干すコツや頻度も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 羽毛布団を洗う前に確認すること 羽毛布団を長持ちさせるには、洗う前の確認が必要です。ここではどのようなポイントに注意すべきか詳しく解説します。 天候 季節によって異なりますが、洗った羽毛布団を完全に乾燥させるには、最大3日程度かかることがあります。そのため、洗濯を計画する前に、数日先までの天気予報をチェックすることをおすすめします。特に湿度の低い、カラッとした晴れの日が続く時期を選ぶようにしましょう。 これにより、羽毛が湿気を含んだまま長時間放置されることを防ぎ、カビや悪臭の発生リスクを軽減できます。また、十分な乾燥時間を確保することで、羽毛のふんわり感を維持し、布団の寿命を延ばせます。 ただし、直射日光は布団のなかが高温になってしまい、羽毛が傷んでしまうため陰干しがおすすめです。 洗濯表示マーク 洗濯する際は、洗濯表示マークを必ず確認してください。マークには注意事項が記載されていますが、特に液温(洗濯時の水温)の上限を守ることが大切です。 なお2016年に洗濯表示マークが変更されたため、詳細な注意書きが記載されている場合もあります。2016年以前の表示マークは「洗濯機」、それ以降は「たらい」のイラストになっています。 もし表記を確認して、たらいのマークにバツがついている場合は、自宅での水洗いができないため、専門のクリーニング店に依頼してください。洗濯表示マークを正しく理解して守ることで、羽毛布団をきちんとケアでき、長く清潔に保つことにつながります。 キルティング加工の有無 キルティング加工のされていない羽毛布団を洗濯すると、中の羽毛が偏りやすく、結果として布団の形が大きく崩れてしまうことがあります。 キルティング加工とは、ダウンジャケットのように布地を重ね合わせてマス目をつける技法のことです。羽毛布団では中わたの移動を防ぎ、形状を保つために施されます。羽毛が偏ってしまうと、布団の保温性や快適性が低下し、もとの状態に戻すのは困難です。 そのため、キルティング加工のない羽毛布団を洗濯する際は、優しく均一に力をかけて洗うよう心がけ、脱水時も羽毛の偏りを最小限に抑えるよう注意しながら扱う必要があります。キルティング加工がされている場合は、できるだけクリーニングに出すのがおすすめです。 洗濯機のコース 洗濯機を使用する場合は「大物洗いコース」または「ふとん丸洗いコース」を選択します。もし大物洗いコースがない場合は「ドライコース」もしくは「毛布コース」など、デリケート素材向けのコースを選んでください。 また、使用前に必ず洗濯機の取扱説明書を読んで、羽毛布団が洗えるかを確認することが大切です。説明書には、各コースの詳細や推奨される洗濯物の種類、注意事項が記載されています。 加えて、布団のサイズごとに必要な洗濯機のサイズは異なるため、ご自宅の洗濯機のサイズで洗えるのか事前に確認しておく必要があります。無理に洗濯機に詰め込むと、洗濯機の故障につながるため、形状や機種により洗濯機に入らない場合は、手洗いか大型コインランドリーでの洗濯をおこなうようにしましょう。 羽毛布団を洗濯機で洗う正しい方法 ここからは羽毛布団を洗濯機を使い、きれいに仕上げる方法を紹介します。それぞれ順番に見ていきましょう。 目立つ汚れを落とす 洗濯ネットに入れる コースを選択する 洗濯機で洗う 干す 1:目立つ汚れを落とす まず羽毛布団の表面についているホコリを軽く払い落としましょう。汗ジミのような目立つ汚れがある場合は、おしゃれ着用の中性洗剤を水で薄め、その部分になじませておきます。洗剤の量はボトルの裏に表記されているため、確認してから使用してください。 2:洗濯ネットに入れる...

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

睡眠コラム

「寝すぎて起きたら頭痛がした。」という経験はありませんか? 睡眠には疲労回復の効果がありますが、実は必要以上の睡眠時間をとるいわゆる「寝すぎ」はかえって体に負担となり、身体の不調の原因となることがあります。 そこでこの記事では、寝すぎで起こる頭痛の種類や原因を解説し、さらにその治し方や予防策をまとめました。 寝すぎたときの頭痛のタイプと原因 寝すぎで起こる頭痛には主に、片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の2種類があります。 片頭痛の原因は完全には解明されていないものの、長時間睡眠による血管の拡張が原因で起こると考えられています。 それに対して緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢で寝ることによる筋肉の緊張が主な原因です。 片頭痛 片頭痛は、目の奥から側頭部、もしくは頭全体にズキズキと脈打つような痛みが主な症状です。他にも、頭を前後左右に動かすと痛みが強くなる、光・音・においに過敏になりやすいなどの特徴があり、人によっては吐き気を催す場合もあります。 眠っているあいだは、自律神経のうち回復や修復をつかさどる副交感神経が優位になり、脳内の血管が拡張します。寝すぎによる片頭痛は、長時間睡眠により脳内血管が必要以上に拡張し、その周辺の神経が引っ張られるためだと考えられています。 緊張型頭痛 緊張型頭痛は、後頭部や頭部全体が締め付けられるような痛みが主な症状です。時間の経過とともに痛みが増す傾向にあり、首や肩のこり、軽いめまいを併発することもあります。 緊張型頭痛の原因は、筋肉の緊張による血行不良です。 同じ姿勢で長時間寝たり、寝相が悪いまま寝てしまったりすると、筋肉が緊張して血流が悪化。筋肉の血管が収縮して神経が刺激され、締め付けられるような痛みが発生します。 寝すぎたときの頭痛に対する治し方 寝すぎによる頭痛の原因は、片頭痛が血管の拡張、緊張型頭痛が筋肉の緊張による血行不良であり、その治し方も異なります。ここからはそれぞれの対処方法を確認していきましょう。 片頭痛は「冷やす」 血管の拡張によって起こる片頭痛を和らげるには、冷やすのが効果的です。 体温が上昇して血流が良くなると痛みが強くなるため、ズキズキと痛む部分や首の後ろを冷やしましょう。特に、うなじの中央のくぼんだ部分である「盆の窪」を、保冷剤や冷却シートなどで冷やすとよいでしょう。 誘発因子である光や音に過敏になっている場合は、暗く静かな場所で安静にするようにしましょう。 また、カフェインには血管収縮作用があるため、起床時にコーヒーや紅茶などを飲むと痛みを軽減できる可能性があります。ただし、飲みすぎは逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。 緊張型頭痛は「温める」 血行不良によって起こる緊張型頭痛を和らげるには、体を温めて血流を良くすることが効果的です。目や肩、首などを温めるほか、お風呂に入って全身を温めることもよいでしょう。また、軽い運動やストレッチ、マッサージで筋肉をほぐすと、痛みが和らぎます。 なお、慢性的な姿勢の悪さは血流を悪化させるため、普段から正しい姿勢を心がけるようにすることも意識しましょう。 そもそも寝すぎてしまう原因とは 睡眠が足りていない状態を「睡眠負債」と呼びます。睡眠負債が溜まっていると、不足している睡眠を補おうとして週末などに長く寝てしまいがちです。睡眠負債には睡眠の長さだけでなく質も関係しているため、普段から質のよい睡眠を十分にとることが大切です。 【医師監修】寝すぎてしまうのは病気やストレスが原因?改善・対策方法について 寝すぎの頭痛を予防する方法 睡眠負債を解消し、寝すぎによる頭痛を予防するには主に以下の3つの方法があります。 規則正しい生活リズムを心がける...

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

睡眠コラム

「寝すぎて起きたら頭痛がした。」という経験はありませんか? 睡眠には疲労回復の効果がありますが、実は必要以上の睡眠時間をとるいわゆる「寝すぎ」はかえって体に負担となり、身体の不調の原因となることがあります。 そこでこの記事では、寝すぎで起こる頭痛の種類や原因を解説し、さらにその治し方や予防策をまとめました。 寝すぎたときの頭痛のタイプと原因 寝すぎで起こる頭痛には主に、片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の2種類があります。 片頭痛の原因は完全には解明されていないものの、長時間睡眠による血管の拡張が原因で起こると考えられています。 それに対して緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢で寝ることによる筋肉の緊張が主な原因です。 片頭痛 片頭痛は、目の奥から側頭部、もしくは頭全体にズキズキと脈打つような痛みが主な症状です。他にも、頭を前後左右に動かすと痛みが強くなる、光・音・においに過敏になりやすいなどの特徴があり、人によっては吐き気を催す場合もあります。 眠っているあいだは、自律神経のうち回復や修復をつかさどる副交感神経が優位になり、脳内の血管が拡張します。寝すぎによる片頭痛は、長時間睡眠により脳内血管が必要以上に拡張し、その周辺の神経が引っ張られるためだと考えられています。 緊張型頭痛 緊張型頭痛は、後頭部や頭部全体が締め付けられるような痛みが主な症状です。時間の経過とともに痛みが増す傾向にあり、首や肩のこり、軽いめまいを併発することもあります。 緊張型頭痛の原因は、筋肉の緊張による血行不良です。 同じ姿勢で長時間寝たり、寝相が悪いまま寝てしまったりすると、筋肉が緊張して血流が悪化。筋肉の血管が収縮して神経が刺激され、締め付けられるような痛みが発生します。 寝すぎたときの頭痛に対する治し方 寝すぎによる頭痛の原因は、片頭痛が血管の拡張、緊張型頭痛が筋肉の緊張による血行不良であり、その治し方も異なります。ここからはそれぞれの対処方法を確認していきましょう。 片頭痛は「冷やす」 血管の拡張によって起こる片頭痛を和らげるには、冷やすのが効果的です。 体温が上昇して血流が良くなると痛みが強くなるため、ズキズキと痛む部分や首の後ろを冷やしましょう。特に、うなじの中央のくぼんだ部分である「盆の窪」を、保冷剤や冷却シートなどで冷やすとよいでしょう。 誘発因子である光や音に過敏になっている場合は、暗く静かな場所で安静にするようにしましょう。 また、カフェインには血管収縮作用があるため、起床時にコーヒーや紅茶などを飲むと痛みを軽減できる可能性があります。ただし、飲みすぎは逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。 緊張型頭痛は「温める」 血行不良によって起こる緊張型頭痛を和らげるには、体を温めて血流を良くすることが効果的です。目や肩、首などを温めるほか、お風呂に入って全身を温めることもよいでしょう。また、軽い運動やストレッチ、マッサージで筋肉をほぐすと、痛みが和らぎます。 なお、慢性的な姿勢の悪さは血流を悪化させるため、普段から正しい姿勢を心がけるようにすることも意識しましょう。 そもそも寝すぎてしまう原因とは 睡眠が足りていない状態を「睡眠負債」と呼びます。睡眠負債が溜まっていると、不足している睡眠を補おうとして週末などに長く寝てしまいがちです。睡眠負債には睡眠の長さだけでなく質も関係しているため、普段から質のよい睡眠を十分にとることが大切です。 【医師監修】寝すぎてしまうのは病気やストレスが原因?改善・対策方法について 寝すぎの頭痛を予防する方法 睡眠負債を解消し、寝すぎによる頭痛を予防するには主に以下の3つの方法があります。 規則正しい生活リズムを心がける...