月のイラスト

朝の目覚めが変わるナイトルーティンのコツ【熟睡対策】

睡眠コラム

朝の目覚めが変わるナイトルーティンのコツ【熟睡対策】

「最近寝ても疲れが取れない」 「なかなか寝付くことができない」 そんな悩みを抱えていませんか?寝たいのに寝れないというのは誰にでもあることですよね。「毎回スッと眠りにつけたらいいのに...」 そう思っている方!今回の記事は必見です。

この記事では、スムーズに睡眠に入るために重要なナイトルーティンについてご紹介していきます。どんなナイトルーティンがいいのか、ポイントはどこなのかも解説していきますね。この記事を読めば、あなたもスムーズに睡眠に入ることができますよ!

1.寝る前のナイトルーティンとは

そもそもナイトルーティンとはどんな意味を持っているのでしょうか。そのまま訳すと「ナイト=夜」「ルーティン=決まった手順、お決まりの所作、日課」というような意味になります。つまり、毎晩同じことを繰り返すということです。

例えば、帰ってきてまずはお風呂に入る→テレビをつける→ご飯を食べるというのもルーティンと言えますね。例はちょっとざっくりとしていますが、ご飯の前にお風呂に毎日入るのであれば、それはルーティンとなります。

もう少し就寝前に時間を近づけると、パックをする→お水を一杯飲む→電気を消して布団に入るというのもルーティンですね。 ルーティンにすることで、身体や脳が何かをする準備に入りやすくなったり、スイッチを入れやすくなったりします。野球選手で毎朝カレーを食べているというのもルーティンと言えるでしょう。

このように実際にルーティンを取り入れている人は多いです。今回は就寝前にどんなルーティンをしたらいいのか、おすすめを紹介していきます。特に入浴時から就寝直前までに着目していきましょう。

2.ナイトルーティンに欠かせない「入眠儀式」=眠りに入るための行動

寝てる女性

ナイトルーティンの一部で就寝前のものを入眠儀式と言います。入眠儀式は簡単に言うと、寝るためのスイッチになり、眠りに入るための行動です。子どもがいれば、育児書なんかで読んだことのある方も多いかもしれませんね。

「眠りにつくまでに時間がかかる」「ぐっすり寝ることができない」なんて場合には特に有効で、入眠儀式をすることで入眠しやすくなります。毎晩同じことを繰り返すことで、身体と脳がそろそろ寝るんだなと準備に入るのです。

大切なのは、しっかりと毎日続けること。少しづつ慣らしていくことで効果を感じやすくなります。では、入眠儀式にはどんなものがあるのでしょうか。

2-1.入眠儀式にはアロマやストレッチなど様々

カラフルなアロマの写真

一般的に入眠儀式としてやっている人が多いのは、アロマを楽しんだり、ストレッチをしたりすることです。アロマでリラックスできるような香りを嗅ぎ、入眠しやすくします。アロマと同様にお香やボディークリームの香りなんかも、リラックスしやすくなりますね。

ストレッチは、激しいものではなくゆっくりとすることが多く、血行を良くする効果があります。筋肉を緩めることで、身体がほぐれるのでこちらもおすすめです。 血管や筋肉が集まっている場所を緩めることで一旦上がった深部体温が、スムーズに下がっていき、入眠しやすくなりますよ!

2-2.実は約9割の人が入眠儀式を行っている

アロマやストレッチと聞くと、ちょっとハードルが高いと感じてしまう方もいるかもしれませんね。しかし、案外気付いていないだけで、あなたも入眠儀式をしています。

というのも、寝る前の歯磨きやトイレに行くのも入眠儀式に入るのです。「なんだ、当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、その感覚が重要になってきます。言い方を変えれば、当たり前のことになるくらいに習慣化されているということ。同じようなタイミングで行うことで、身体や脳は睡眠をとるための準備に入っているのです。こう考えると習慣化してしまえば、入眠儀式も難しくないですね。

3.ナイトルーティンは質の良い睡眠をとるために行う

ベッドの横のライト

ナイトルーティンは総じて、質の良い睡眠をとるために行われます。ナイトルーティンの一部である、入眠儀式も同様です。

誰しも最終的には寝ますよね。 そこを目指し、少しでも質を上げるようにするのが目的となります。そのため、入眠儀式にはそれぞれ意味があることが多いです。先述したように、アロマであればリラックス効果、ストレッチには深部体温を調整する効果があります。

特に深部体温は重要で、ストレッチをするとしないとで入眠のしやすさが大きく変わりますよ!

3-1.質の良い睡眠に大切なのは深部体温

子供が寝てる写真

深部体温とは体の内部の温度を指します。人が活動する日中は朝から夕方に向けて体温が高くなっていき、その後は夜から朝にかけて下っていくというリズムが一般的です。つまり眠りにつく時には、深部体温を下げる必要があるということですね。

逆に深部体温が高いと覚醒してしまい、なかなか眠りにつけなくなってしまいます。眠くなると手が温かくなった経験はないですか?赤ちゃんなんかは顕著ですが、これは熱を逃がして深部体温を下げるための現象です。こうすることで、自然と寝る準備に入っているというわけですね。

3-2.眠くなると皮膚温度が高くなる理由

寝る前には手だけではなく、あらゆる場所からの皮膚温度が高くなります。これは深部体温を下げるために、外に熱を放出することで皮膚温度が上昇しているため。 眠りのサインだと考えてもらうと分かりやすいですね。特に手や足の末端は分かりやすいので、ぜひ参考にしてください。

冷え症の人が不眠になりやすいと言われる理由は、手足から熱が放出されにくく、深部体温が下がらないためです。そのくらい深部体温は重要ということになります。

4.編集部おすすめのナイトルーティン

流れ星のイラスト

さて、いよいよ本題です。編集部がおすすめするナイトルーティンをご紹介しますね。 深部体温にも目を向けて、どんなナイトルーティンが良いのか見ていきましょう。ナイトルーティンをサポートしてくれるアイテムも紹介していきますよ!

入浴時:15分の入浴で深部体温を上昇!

まずは入浴時。入浴はシャワーだけでなく、お風呂に浸かることが重要です。

浸かる目安は15分程度で問題ありません。このときに注意したいのは熱すぎるお湯は避けること。熱いお湯に入ると、必要以上に深部体温が上がってしまい逆に眠りにくくなってしまいます。42℃くらいのお湯を目安にすると良いでしょう。

お風呂から上がって90分後には深部体温が入浴前よりも低下します。そのタイミングが入眠しやすいベストタイミングなので、逆算できると尚良いです。また、通常のお湯よりも体温が上がりやすくなる入浴剤を使うのもおすすめ。

入浴後:脳に刺激を与えずリラックスを心がける

入浴後にはとにかくリラックスすることを心がけましょう。好きな音楽を聴いたり、リラックスできる香りを楽しんだりできると良いですね。照明はやや暗くしておくと、入眠しやすくなります。余計な刺激はできるだけ避けることが重要です。

寝る直前:深部体温を下げることを意識したパジャマや環境を

寝る直前は深部体温を下げることを意識しましょう。

とはいっても、扇風機にあたったりする必要はなく、身体の熱を上手く放出することを心がければ大丈夫です。靴下を履いて布団に入る方も多いですが、それはNG。

先述したように、熱は手や足の末端から放出されます。靴下を履いてしまうと、その放出が上手くされません。パジャマなんかも熱を放出しやすいようなものが理想的ですね。

また、頭部も涼しくしておくことも大切。眠れないときは、大脳の温度が高い傾向にあります。脳は他の部位と違い、周囲に筋肉や脂肪分が少なく、外気温に直接影響を受けやすいです。 枕なんかを使って上手く調整しましょう。

5.ナイトルーティンのポイントを押さえよう

夜空のイラスト

「よし!早速ナイトルーティンを始めよう!」と思うものの、何から始めたらいいのか分からないですよね。そんな方は、ナイトルーティンのポイントを押さえておけば安心です。ポイントを知ることで、より良いナイトルーティンになります。また、どんなことをしたらいいのかも見えてくるでしょう。 ぜひ参考にしてくださいね。

5-1.とにかくリラックスすることを意識する

ナイトルーティンで一番重要なのは、リラックスすることです。他の人がリラックスできるものが、必ずしもリラックスできるとは限りません。音楽や香りは自分の好みのものを選ぶようにしましょう。実際に試してみて、違うなと感じたら変えてもいいのです。 試していく中で本当にリラックスできるものを探してみてくださいね。ストレッチなんかも無理せず、気持ちいいと感じるところで止めてきましょう。

5-2.明日の不安は早めに解消しておく

ノートにメモしてる写真

ナイトルーティンに明日の準備をするというのも加えると、不安や焦りがなくなり入眠しやすくなります。 朝に準備しているものを夜のうちに準備しておくことで、余裕が生まれるというわけです。

次の日の洋服を用意しておく、仕事を少しだけ片付けておくなどなんでも構いません。 不安に思っていることを先取りすることを心がけてみてください。ナイトルーティンに加えることで、朝のバタつきもなくなりますよ!

まとめ:ナイトルーティンで快適な夜を過ごそう

睡眠は毎日とるもの。そのためにナイトルーティンは重要な役割を果たします。少しでも眠りやすくなるように、睡眠の質が上がるようにできるのがベストです。 最後に今回の記事をまとめておきましょう。

  • 入眠儀式はナイトルーティンの一部で入眠のスイッチ
  • 質の良い睡眠に大切なのは深部体温
  • おすすめのナイトルーティンは15分の入浴→入浴後はリラックスを心がける→深部体温を下げることを意識した環境を整える
  • 睡眠アイテムを使って効率アップ

ナイトルーティンは続けなければ意味がありません。取り入れてすぐに効果がでるというわけでもないので、2週間は続けるようにしましょう。 最初の方は億劫に感じてしまうかもしれませんが、ルーティンになれば自然とできるようになってきます。今まで意識していなかったのであれば、これを機にルーティンを作っていってみてくださいね。

一覧に戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

PICK UP

RELATED ARTICLE

関連記事

PICKUP ARTICLE

編集部おすすめ

腰をさする女性

腰痛を軽減したい!改善に向けた寝方とおすすめの寝具について

寝具の選び方

腰痛は多くの方が抱える悩みです。実は、私たちが人生の約3分の1を過ごす睡眠時の姿勢や寝具選びが、腰痛改善の重要なカギを握っています。 この記事では、快適な眠りと健やかな目覚めのために、正しい寝方と適切な寝具選びをご紹介します。 寝ているときに腰痛が生じるのはなぜ? 朝起きたときに腰や背中が痛いと感じる方は、いくつかの要因によって寝ているあいだに腰痛が生じています。 下記ではそれぞれの原因を詳しく解説します。 寝姿勢が悪いから 身体に寝具が合っていないから 睡眠時間が長すぎるから 寝姿勢が悪いから 反り腰の方が仰向けで寝ると、背骨のカーブによって布団と腰のあいだに空間が生まれ、腰の支えが得られません。 また、腰椎はやわらかい内臓や筋肉に囲まれているため、これらの十分な支えがない状態で眠ると、腰椎が沈み込んで神経を圧迫し、腰痛の原因となります。 さらに、腰部脊柱管狭窄症の方は、仰向けで寝ることで腰が反り、もともと狭い脊柱管がさらに狭くなることで神経が圧迫されます。その結果、足や腰の痛み、しびれといった坐骨神経痛の症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 なお、下記では理想の寝姿勢に関して詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説 身体に寝具が合っていないから マットレスの硬さは腰痛に大きく影響します。マットレスがやわらかすぎると身体が深く沈み込み、寝返りが困難になるため、圧力分散や血液の循環が妨げられ、疲労物質の排出も滞ってしまいます。 一方、硬すぎると肩甲骨やお尻などの出っ張った部分に負担がかかり、背骨の自然なS字カーブが崩れてしまうのです。 厚生労働省の情報サイト「e-ヘルスネット」によれば、立位時4〜6cmある腰部のカーブを、寝姿勢では2〜3cmに保てるほどよい硬さのマットレスがおすすめとされています。 ブレインスリープのマットレスは、身体への負担が最も少ない姿勢を再現できる構造になっており、腰だけでなく肩や脚もしっかり支えられます。ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート 睡眠時間が長すぎるから 睡眠時間が長くなると、それだけ身体の動きが制限される時間も長くなります。この状態が続くと、腰の周辺部分に負荷がかかり続けることになります。 特に、脊椎の骨と骨のあいだにある椎間板は、長時間同じ姿勢による圧迫を受けることで腰への負担が増し、痛みが生じるのです。 なお、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、個人差はありますが、理想の睡眠時間は6時間以上とされています。理想の睡眠時間について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。理想の睡眠時間はどのくらい?最適な時間の見つけ方と確保の仕方 腰痛を改善・軽減する寝方とは? 睡眠時の腰痛を緩和させるための対策をご紹介します。 仰向け寝では膝を立てる 腰痛を和らげるために効果的なのが、膝下にクッションや座布団を入れることです。膝を立てた状態にすることで股関節が自然と曲がり、腰の反りが抑えられます。 これにより、腰への負担が軽減され、睡眠時の痛みを防げます。就寝中にクッションがずれてしまうことがあるため、敷き布団の下にクッションや座布団を入れるのがおすすめです。...

腰痛を軽減したい!改善に向けた寝方とおすすめの寝具について

寝具の選び方

腰痛は多くの方が抱える悩みです。実は、私たちが人生の約3分の1を過ごす睡眠時の姿勢や寝具選びが、腰痛改善の重要なカギを握っています。 この記事では、快適な眠りと健やかな目覚めのために、正しい寝方と適切な寝具選びをご紹介します。 寝ているときに腰痛が生じるのはなぜ? 朝起きたときに腰や背中が痛いと感じる方は、いくつかの要因によって寝ているあいだに腰痛が生じています。 下記ではそれぞれの原因を詳しく解説します。 寝姿勢が悪いから 身体に寝具が合っていないから 睡眠時間が長すぎるから 寝姿勢が悪いから 反り腰の方が仰向けで寝ると、背骨のカーブによって布団と腰のあいだに空間が生まれ、腰の支えが得られません。 また、腰椎はやわらかい内臓や筋肉に囲まれているため、これらの十分な支えがない状態で眠ると、腰椎が沈み込んで神経を圧迫し、腰痛の原因となります。 さらに、腰部脊柱管狭窄症の方は、仰向けで寝ることで腰が反り、もともと狭い脊柱管がさらに狭くなることで神経が圧迫されます。その結果、足や腰の痛み、しびれといった坐骨神経痛の症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 なお、下記では理想の寝姿勢に関して詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。理想の寝姿勢とは?仰向け、横向き、うつ伏せ寝のポイントを徹底解説 身体に寝具が合っていないから マットレスの硬さは腰痛に大きく影響します。マットレスがやわらかすぎると身体が深く沈み込み、寝返りが困難になるため、圧力分散や血液の循環が妨げられ、疲労物質の排出も滞ってしまいます。 一方、硬すぎると肩甲骨やお尻などの出っ張った部分に負担がかかり、背骨の自然なS字カーブが崩れてしまうのです。 厚生労働省の情報サイト「e-ヘルスネット」によれば、立位時4〜6cmある腰部のカーブを、寝姿勢では2〜3cmに保てるほどよい硬さのマットレスがおすすめとされています。 ブレインスリープのマットレスは、身体への負担が最も少ない姿勢を再現できる構造になっており、腰だけでなく肩や脚もしっかり支えられます。ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート 睡眠時間が長すぎるから 睡眠時間が長くなると、それだけ身体の動きが制限される時間も長くなります。この状態が続くと、腰の周辺部分に負荷がかかり続けることになります。 特に、脊椎の骨と骨のあいだにある椎間板は、長時間同じ姿勢による圧迫を受けることで腰への負担が増し、痛みが生じるのです。 なお、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、個人差はありますが、理想の睡眠時間は6時間以上とされています。理想の睡眠時間について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。理想の睡眠時間はどのくらい?最適な時間の見つけ方と確保の仕方 腰痛を改善・軽減する寝方とは? 睡眠時の腰痛を緩和させるための対策をご紹介します。 仰向け寝では膝を立てる 腰痛を和らげるために効果的なのが、膝下にクッションや座布団を入れることです。膝を立てた状態にすることで股関節が自然と曲がり、腰の反りが抑えられます。 これにより、腰への負担が軽減され、睡眠時の痛みを防げます。就寝中にクッションがずれてしまうことがあるため、敷き布団の下にクッションや座布団を入れるのがおすすめです。...

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

睡眠コラム

誰しも一度くらいは「朝起きるのが辛い」「もっと寝起きを良くしたい」と思ったことがあると思います。目覚めが悪いと、「1日中身体がだるい」「頭が働かない」など、仕事や生活のパフォーマンスも下がるもの。そこでこの記事では、朝スッキリ起きるための方法をご紹介します。 目覚めが悪いと感じる人の割合は?   ブレインスリープが、20歳〜69歳の男女252人を対象に「睡眠に関する悩み」のアンケートを実施しました。 252人中、「起きたときに疲れがとれない」と回答した方が70人と最も多く、次いで、54人が「起きたときに眠気がとれない」と回答。スッキリと起きられずに悩んでいる方が多いことがわかりました。 また、「何度も目覚めてしまう」「日中に眠くなる」と回答した方も多く、十分な時間眠っても疲れがとれず、睡眠の質が悪いと感じている方が多いことがわかります。 ペンシルベニア大学とワシントン大学がおこなった研究によると、「6時間睡眠が2週間続くと、脳のパフォーマンスは二晩徹夜したときと同程度になる」とされており、睡眠不足と日中のパフォーマンスには密接な関係があります。 参考:追加覚醒の累積コスト:慢性的な睡眠制限と完全な睡眠不足による神経行動機能と睡眠生理学への用量反応効果|PubMed かといって、忙しい現代人が毎日長時間の睡眠時間を確保するのは難しいものです。そのため、最近は睡眠時間だけでなく睡眠の質に注目が集まっています。 睡眠の質が高ければ、限られた睡眠時間内で効率的に身体や脳を休め、翌朝、頭がクリアな状態を維持できます。結果的に集中力アップ、イライラしない安定したメンタルなど、仕事のパフォーマンスにつながるでしょう。 朝スッキリ起きられない主な原因 現代社会における生活様式の変化にともない、不眠に悩む方が増加しています。特に日本では、成人の約20%(5人に1人)が睡眠に関する問題を抱えており、30〜40%がなんらかの不眠症状を経験しているとされます。 参考:不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省) なかでも慢性不眠症は成人の約10%に見られ、原因としてはストレスや不安、アルコールの影響や睡眠環境まで実に多様です。そこで、スッキリとした目覚めを妨害している原因を7つご紹介します。 過度のストレス 悩み、イライラ、緊張などの心理的ストレスは、脳を活性化させる交感神経を働かせます。そのため寝付けても眠りが浅く、熟眠できなくなります。ストレスを抱え込まないようにするのはもちろん、寝る直前はなるべく頭を使わないように意識しましょう。 多忙による不安感 やるべきことが多すぎて整理整頓できていない事案があると、眠る前に思い出して不安に感じ、眠れなくなってしまうこともあります。感情が不安定なまま夜を迎えないように、やるべきことや予定を可視化するなどして、頭のなかを整理しておきましょう。 過度の飲酒 アルコールは少量飲む分には、スムーズな入眠の手助けになると考えられていますが、過度な飲酒は眠りの質を下げるためおすすめできません。それが慢性的に続くと、常に不眠の状態となり、朝スッキリと起きられなくなります。 夜遅い食事 食後、胃腸の働きが落ち着くまで約2〜3時間はかかるといわれているため、夕食は寝る2〜3時間前までに済ませましょう。もし夕食が遅くなってしまう場合は、早い時間に間食をし、夜は消化のよいメニューにしてください。 いびきや睡眠時無呼吸症候群 日常的にいびきをかいている方は、睡眠時無呼吸過眠症候群(SAS)の可能性があります。この病気は、睡眠時に頻繁に無呼吸や低呼吸になり、脳も身体も酸欠状態に陥るため、眠りの質が悪くなってしまいます。 十分な時間眠ったのに疲れがとれない方や、日中強い眠気に襲われる場合は、SASの可能性も疑ってみるとよいかもしれません。 ノンレム睡眠の浅さ 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。個人差はありますが、一般的に入眠直後は、脳が深く眠っているノンレム睡眠の状態です。 そして入眠から約90分後に、脳が起きているレム睡眠に変わります。そのあとは約90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、明け方に近づくにつれ、ノンレム睡眠の間隔が短く、レム睡眠の間隔が長くなっていきます。...

朝スッキリ起きる方法12選!「眠くて辛い」を卒業しよう

睡眠コラム

誰しも一度くらいは「朝起きるのが辛い」「もっと寝起きを良くしたい」と思ったことがあると思います。目覚めが悪いと、「1日中身体がだるい」「頭が働かない」など、仕事や生活のパフォーマンスも下がるもの。そこでこの記事では、朝スッキリ起きるための方法をご紹介します。 目覚めが悪いと感じる人の割合は?   ブレインスリープが、20歳〜69歳の男女252人を対象に「睡眠に関する悩み」のアンケートを実施しました。 252人中、「起きたときに疲れがとれない」と回答した方が70人と最も多く、次いで、54人が「起きたときに眠気がとれない」と回答。スッキリと起きられずに悩んでいる方が多いことがわかりました。 また、「何度も目覚めてしまう」「日中に眠くなる」と回答した方も多く、十分な時間眠っても疲れがとれず、睡眠の質が悪いと感じている方が多いことがわかります。 ペンシルベニア大学とワシントン大学がおこなった研究によると、「6時間睡眠が2週間続くと、脳のパフォーマンスは二晩徹夜したときと同程度になる」とされており、睡眠不足と日中のパフォーマンスには密接な関係があります。 参考:追加覚醒の累積コスト:慢性的な睡眠制限と完全な睡眠不足による神経行動機能と睡眠生理学への用量反応効果|PubMed かといって、忙しい現代人が毎日長時間の睡眠時間を確保するのは難しいものです。そのため、最近は睡眠時間だけでなく睡眠の質に注目が集まっています。 睡眠の質が高ければ、限られた睡眠時間内で効率的に身体や脳を休め、翌朝、頭がクリアな状態を維持できます。結果的に集中力アップ、イライラしない安定したメンタルなど、仕事のパフォーマンスにつながるでしょう。 朝スッキリ起きられない主な原因 現代社会における生活様式の変化にともない、不眠に悩む方が増加しています。特に日本では、成人の約20%(5人に1人)が睡眠に関する問題を抱えており、30〜40%がなんらかの不眠症状を経験しているとされます。 参考:不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省) なかでも慢性不眠症は成人の約10%に見られ、原因としてはストレスや不安、アルコールの影響や睡眠環境まで実に多様です。そこで、スッキリとした目覚めを妨害している原因を7つご紹介します。 過度のストレス 悩み、イライラ、緊張などの心理的ストレスは、脳を活性化させる交感神経を働かせます。そのため寝付けても眠りが浅く、熟眠できなくなります。ストレスを抱え込まないようにするのはもちろん、寝る直前はなるべく頭を使わないように意識しましょう。 多忙による不安感 やるべきことが多すぎて整理整頓できていない事案があると、眠る前に思い出して不安に感じ、眠れなくなってしまうこともあります。感情が不安定なまま夜を迎えないように、やるべきことや予定を可視化するなどして、頭のなかを整理しておきましょう。 過度の飲酒 アルコールは少量飲む分には、スムーズな入眠の手助けになると考えられていますが、過度な飲酒は眠りの質を下げるためおすすめできません。それが慢性的に続くと、常に不眠の状態となり、朝スッキリと起きられなくなります。 夜遅い食事 食後、胃腸の働きが落ち着くまで約2〜3時間はかかるといわれているため、夕食は寝る2〜3時間前までに済ませましょう。もし夕食が遅くなってしまう場合は、早い時間に間食をし、夜は消化のよいメニューにしてください。 いびきや睡眠時無呼吸症候群 日常的にいびきをかいている方は、睡眠時無呼吸過眠症候群(SAS)の可能性があります。この病気は、睡眠時に頻繁に無呼吸や低呼吸になり、脳も身体も酸欠状態に陥るため、眠りの質が悪くなってしまいます。 十分な時間眠ったのに疲れがとれない方や、日中強い眠気に襲われる場合は、SASの可能性も疑ってみるとよいかもしれません。 ノンレム睡眠の浅さ 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。個人差はありますが、一般的に入眠直後は、脳が深く眠っているノンレム睡眠の状態です。 そして入眠から約90分後に、脳が起きているレム睡眠に変わります。そのあとは約90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、明け方に近づくにつれ、ノンレム睡眠の間隔が短く、レム睡眠の間隔が長くなっていきます。...

白い羽毛

羽毛布団の正しい洗濯方法とは?頻度や干し方、丸洗いできる布団について

羽毛布団は自宅やコインランドリーでも洗濯可能ですが、適切な方法で洗わないと羽毛を傷める恐れがあります。そのため、洗濯機や手洗いの正しい手順を守り、洗剤の選び方や水温にも気をつけることが重要です。 この記事では、羽毛布団の洗濯方法を「洗濯機」「手洗い」に分けて解説します。また、羽毛布団を干すコツや頻度も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 羽毛布団を洗う前に確認すること 羽毛布団を長持ちさせるには、洗う前の確認が必要です。ここではどのようなポイントに注意すべきか詳しく解説します。 天候 季節によって異なりますが、洗った羽毛布団を完全に乾燥させるには、最大3日程度かかることがあります。そのため、洗濯を計画する前に、数日先までの天気予報をチェックすることをおすすめします。特に湿度の低い、カラッとした晴れの日が続く時期を選ぶようにしましょう。 これにより、羽毛が湿気を含んだまま長時間放置されることを防ぎ、カビや悪臭の発生リスクを軽減できます。また、十分な乾燥時間を確保することで、羽毛のふんわり感を維持し、布団の寿命を延ばせます。 ただし、直射日光は布団のなかが高温になってしまい、羽毛が傷んでしまうため陰干しがおすすめです。 洗濯表示マーク 洗濯する際は、洗濯表示マークを必ず確認してください。マークには注意事項が記載されていますが、特に液温(洗濯時の水温)の上限を守ることが大切です。 なお2016年に洗濯表示マークが変更されたため、詳細な注意書きが記載されている場合もあります。2016年以前の表示マークは「洗濯機」、それ以降は「たらい」のイラストになっています。 もし表記を確認して、たらいのマークにバツがついている場合は、自宅での水洗いができないため、専門のクリーニング店に依頼してください。洗濯表示マークを正しく理解して守ることで、羽毛布団をきちんとケアでき、長く清潔に保つことにつながります。 キルティング加工の有無 キルティング加工のされていない羽毛布団を洗濯すると、中の羽毛が偏りやすく、結果として布団の形が大きく崩れてしまうことがあります。 キルティング加工とは、ダウンジャケットのように布地を重ね合わせてマス目をつける技法のことです。羽毛布団では中わたの移動を防ぎ、形状を保つために施されます。羽毛が偏ってしまうと、布団の保温性や快適性が低下し、もとの状態に戻すのは困難です。 そのため、キルティング加工のない羽毛布団を洗濯する際は、優しく均一に力をかけて洗うよう心がけ、脱水時も羽毛の偏りを最小限に抑えるよう注意しながら扱う必要があります。キルティング加工がされている場合は、できるだけクリーニングに出すのがおすすめです。 洗濯機のコース 洗濯機を使用する場合は「大物洗いコース」または「ふとん丸洗いコース」を選択します。もし大物洗いコースがない場合は「ドライコース」もしくは「毛布コース」など、デリケート素材向けのコースを選んでください。 また、使用前に必ず洗濯機の取扱説明書を読んで、羽毛布団が洗えるかを確認することが大切です。説明書には、各コースの詳細や推奨される洗濯物の種類、注意事項が記載されています。 加えて、布団のサイズごとに必要な洗濯機のサイズは異なるため、ご自宅の洗濯機のサイズで洗えるのか事前に確認しておく必要があります。無理に洗濯機に詰め込むと、洗濯機の故障につながるため、形状や機種により洗濯機に入らない場合は、手洗いか大型コインランドリーでの洗濯をおこなうようにしましょう。 羽毛布団を洗濯機で洗う正しい方法 ここからは羽毛布団を洗濯機を使い、きれいに仕上げる方法を紹介します。それぞれ順番に見ていきましょう。 目立つ汚れを落とす 洗濯ネットに入れる コースを選択する 洗濯機で洗う 干す 1:目立つ汚れを落とす まず羽毛布団の表面についているホコリを軽く払い落としましょう。汗ジミのような目立つ汚れがある場合は、おしゃれ着用の中性洗剤を水で薄め、その部分になじませておきます。洗剤の量はボトルの裏に表記されているため、確認してから使用してください。 2:洗濯ネットに入れる...

羽毛布団の正しい洗濯方法とは?頻度や干し方、丸洗いできる布団について

羽毛布団は自宅やコインランドリーでも洗濯可能ですが、適切な方法で洗わないと羽毛を傷める恐れがあります。そのため、洗濯機や手洗いの正しい手順を守り、洗剤の選び方や水温にも気をつけることが重要です。 この記事では、羽毛布団の洗濯方法を「洗濯機」「手洗い」に分けて解説します。また、羽毛布団を干すコツや頻度も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 羽毛布団を洗う前に確認すること 羽毛布団を長持ちさせるには、洗う前の確認が必要です。ここではどのようなポイントに注意すべきか詳しく解説します。 天候 季節によって異なりますが、洗った羽毛布団を完全に乾燥させるには、最大3日程度かかることがあります。そのため、洗濯を計画する前に、数日先までの天気予報をチェックすることをおすすめします。特に湿度の低い、カラッとした晴れの日が続く時期を選ぶようにしましょう。 これにより、羽毛が湿気を含んだまま長時間放置されることを防ぎ、カビや悪臭の発生リスクを軽減できます。また、十分な乾燥時間を確保することで、羽毛のふんわり感を維持し、布団の寿命を延ばせます。 ただし、直射日光は布団のなかが高温になってしまい、羽毛が傷んでしまうため陰干しがおすすめです。 洗濯表示マーク 洗濯する際は、洗濯表示マークを必ず確認してください。マークには注意事項が記載されていますが、特に液温(洗濯時の水温)の上限を守ることが大切です。 なお2016年に洗濯表示マークが変更されたため、詳細な注意書きが記載されている場合もあります。2016年以前の表示マークは「洗濯機」、それ以降は「たらい」のイラストになっています。 もし表記を確認して、たらいのマークにバツがついている場合は、自宅での水洗いができないため、専門のクリーニング店に依頼してください。洗濯表示マークを正しく理解して守ることで、羽毛布団をきちんとケアでき、長く清潔に保つことにつながります。 キルティング加工の有無 キルティング加工のされていない羽毛布団を洗濯すると、中の羽毛が偏りやすく、結果として布団の形が大きく崩れてしまうことがあります。 キルティング加工とは、ダウンジャケットのように布地を重ね合わせてマス目をつける技法のことです。羽毛布団では中わたの移動を防ぎ、形状を保つために施されます。羽毛が偏ってしまうと、布団の保温性や快適性が低下し、もとの状態に戻すのは困難です。 そのため、キルティング加工のない羽毛布団を洗濯する際は、優しく均一に力をかけて洗うよう心がけ、脱水時も羽毛の偏りを最小限に抑えるよう注意しながら扱う必要があります。キルティング加工がされている場合は、できるだけクリーニングに出すのがおすすめです。 洗濯機のコース 洗濯機を使用する場合は「大物洗いコース」または「ふとん丸洗いコース」を選択します。もし大物洗いコースがない場合は「ドライコース」もしくは「毛布コース」など、デリケート素材向けのコースを選んでください。 また、使用前に必ず洗濯機の取扱説明書を読んで、羽毛布団が洗えるかを確認することが大切です。説明書には、各コースの詳細や推奨される洗濯物の種類、注意事項が記載されています。 加えて、布団のサイズごとに必要な洗濯機のサイズは異なるため、ご自宅の洗濯機のサイズで洗えるのか事前に確認しておく必要があります。無理に洗濯機に詰め込むと、洗濯機の故障につながるため、形状や機種により洗濯機に入らない場合は、手洗いか大型コインランドリーでの洗濯をおこなうようにしましょう。 羽毛布団を洗濯機で洗う正しい方法 ここからは羽毛布団を洗濯機を使い、きれいに仕上げる方法を紹介します。それぞれ順番に見ていきましょう。 目立つ汚れを落とす 洗濯ネットに入れる コースを選択する 洗濯機で洗う 干す 1:目立つ汚れを落とす まず羽毛布団の表面についているホコリを軽く払い落としましょう。汗ジミのような目立つ汚れがある場合は、おしゃれ着用の中性洗剤を水で薄め、その部分になじませておきます。洗剤の量はボトルの裏に表記されているため、確認してから使用してください。 2:洗濯ネットに入れる...

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

睡眠コラム

「寝すぎて起きたら頭痛がした。」という経験はありませんか? 睡眠には疲労回復の効果がありますが、実は必要以上の睡眠時間をとるいわゆる「寝すぎ」はかえって体に負担となり、身体の不調の原因となることがあります。 そこでこの記事では、寝すぎで起こる頭痛の種類や原因を解説し、さらにその治し方や予防策をまとめました。 寝すぎたときの頭痛のタイプと原因 寝すぎで起こる頭痛には主に、片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の2種類があります。 片頭痛の原因は完全には解明されていないものの、長時間睡眠による血管の拡張が原因で起こると考えられています。 それに対して緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢で寝ることによる筋肉の緊張が主な原因です。 片頭痛 片頭痛は、目の奥から側頭部、もしくは頭全体にズキズキと脈打つような痛みが主な症状です。他にも、頭を前後左右に動かすと痛みが強くなる、光・音・においに過敏になりやすいなどの特徴があり、人によっては吐き気を催す場合もあります。 眠っているあいだは、自律神経のうち回復や修復をつかさどる副交感神経が優位になり、脳内の血管が拡張します。寝すぎによる片頭痛は、長時間睡眠により脳内血管が必要以上に拡張し、その周辺の神経が引っ張られるためだと考えられています。 緊張型頭痛 緊張型頭痛は、後頭部や頭部全体が締め付けられるような痛みが主な症状です。時間の経過とともに痛みが増す傾向にあり、首や肩のこり、軽いめまいを併発することもあります。 緊張型頭痛の原因は、筋肉の緊張による血行不良です。 同じ姿勢で長時間寝たり、寝相が悪いまま寝てしまったりすると、筋肉が緊張して血流が悪化。筋肉の血管が収縮して神経が刺激され、締め付けられるような痛みが発生します。 寝すぎたときの頭痛に対する治し方 寝すぎによる頭痛の原因は、片頭痛が血管の拡張、緊張型頭痛が筋肉の緊張による血行不良であり、その治し方も異なります。ここからはそれぞれの対処方法を確認していきましょう。 片頭痛は「冷やす」 血管の拡張によって起こる片頭痛を和らげるには、冷やすのが効果的です。 体温が上昇して血流が良くなると痛みが強くなるため、ズキズキと痛む部分や首の後ろを冷やしましょう。特に、うなじの中央のくぼんだ部分である「盆の窪」を、保冷剤や冷却シートなどで冷やすとよいでしょう。 誘発因子である光や音に過敏になっている場合は、暗く静かな場所で安静にするようにしましょう。 また、カフェインには血管収縮作用があるため、起床時にコーヒーや紅茶などを飲むと痛みを軽減できる可能性があります。ただし、飲みすぎは逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。 緊張型頭痛は「温める」 血行不良によって起こる緊張型頭痛を和らげるには、体を温めて血流を良くすることが効果的です。目や肩、首などを温めるほか、お風呂に入って全身を温めることもよいでしょう。また、軽い運動やストレッチ、マッサージで筋肉をほぐすと、痛みが和らぎます。 なお、慢性的な姿勢の悪さは血流を悪化させるため、普段から正しい姿勢を心がけるようにすることも意識しましょう。 そもそも寝すぎてしまう原因とは 睡眠が足りていない状態を「睡眠負債」と呼びます。睡眠負債が溜まっていると、不足している睡眠を補おうとして週末などに長く寝てしまいがちです。睡眠負債には睡眠の長さだけでなく質も関係しているため、普段から質のよい睡眠を十分にとることが大切です。 【医師監修】寝すぎてしまうのは病気やストレスが原因?改善・対策方法について 寝すぎの頭痛を予防する方法 睡眠負債を解消し、寝すぎによる頭痛を予防するには主に以下の3つの方法があります。 規則正しい生活リズムを心がける...

寝すぎで頭痛が起こる原因とは?タイプ別の治し方や予防策について

睡眠コラム

「寝すぎて起きたら頭痛がした。」という経験はありませんか? 睡眠には疲労回復の効果がありますが、実は必要以上の睡眠時間をとるいわゆる「寝すぎ」はかえって体に負担となり、身体の不調の原因となることがあります。 そこでこの記事では、寝すぎで起こる頭痛の種類や原因を解説し、さらにその治し方や予防策をまとめました。 寝すぎたときの頭痛のタイプと原因 寝すぎで起こる頭痛には主に、片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の2種類があります。 片頭痛の原因は完全には解明されていないものの、長時間睡眠による血管の拡張が原因で起こると考えられています。 それに対して緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢で寝ることによる筋肉の緊張が主な原因です。 片頭痛 片頭痛は、目の奥から側頭部、もしくは頭全体にズキズキと脈打つような痛みが主な症状です。他にも、頭を前後左右に動かすと痛みが強くなる、光・音・においに過敏になりやすいなどの特徴があり、人によっては吐き気を催す場合もあります。 眠っているあいだは、自律神経のうち回復や修復をつかさどる副交感神経が優位になり、脳内の血管が拡張します。寝すぎによる片頭痛は、長時間睡眠により脳内血管が必要以上に拡張し、その周辺の神経が引っ張られるためだと考えられています。 緊張型頭痛 緊張型頭痛は、後頭部や頭部全体が締め付けられるような痛みが主な症状です。時間の経過とともに痛みが増す傾向にあり、首や肩のこり、軽いめまいを併発することもあります。 緊張型頭痛の原因は、筋肉の緊張による血行不良です。 同じ姿勢で長時間寝たり、寝相が悪いまま寝てしまったりすると、筋肉が緊張して血流が悪化。筋肉の血管が収縮して神経が刺激され、締め付けられるような痛みが発生します。 寝すぎたときの頭痛に対する治し方 寝すぎによる頭痛の原因は、片頭痛が血管の拡張、緊張型頭痛が筋肉の緊張による血行不良であり、その治し方も異なります。ここからはそれぞれの対処方法を確認していきましょう。 片頭痛は「冷やす」 血管の拡張によって起こる片頭痛を和らげるには、冷やすのが効果的です。 体温が上昇して血流が良くなると痛みが強くなるため、ズキズキと痛む部分や首の後ろを冷やしましょう。特に、うなじの中央のくぼんだ部分である「盆の窪」を、保冷剤や冷却シートなどで冷やすとよいでしょう。 誘発因子である光や音に過敏になっている場合は、暗く静かな場所で安静にするようにしましょう。 また、カフェインには血管収縮作用があるため、起床時にコーヒーや紅茶などを飲むと痛みを軽減できる可能性があります。ただし、飲みすぎは逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。 緊張型頭痛は「温める」 血行不良によって起こる緊張型頭痛を和らげるには、体を温めて血流を良くすることが効果的です。目や肩、首などを温めるほか、お風呂に入って全身を温めることもよいでしょう。また、軽い運動やストレッチ、マッサージで筋肉をほぐすと、痛みが和らぎます。 なお、慢性的な姿勢の悪さは血流を悪化させるため、普段から正しい姿勢を心がけるようにすることも意識しましょう。 そもそも寝すぎてしまう原因とは 睡眠が足りていない状態を「睡眠負債」と呼びます。睡眠負債が溜まっていると、不足している睡眠を補おうとして週末などに長く寝てしまいがちです。睡眠負債には睡眠の長さだけでなく質も関係しているため、普段から質のよい睡眠を十分にとることが大切です。 【医師監修】寝すぎてしまうのは病気やストレスが原因?改善・対策方法について 寝すぎの頭痛を予防する方法 睡眠負債を解消し、寝すぎによる頭痛を予防するには主に以下の3つの方法があります。 規則正しい生活リズムを心がける...