【今世紀の国民病】睡眠時無呼吸症候群の原因や治療法徹底解説!
近年増加傾向にあり、21世紀の国民病とまで言われているのが睡眠時無呼吸症候群です。日本において、治療が必要な方が300万人以上いるのではないかとされています。睡眠時の呼吸障害の一つで、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、呼吸が浅くなり、睡眠が中断されます。そのため、十分な睡眠が得られていないのですが、本人が感じるのは昼間の眠気や倦怠感だけであり、睡眠中に呼吸が止まっていることや何度も覚醒していることの自覚がないことが多いです。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは心筋梗塞や脳出血、脳梗塞など命に関わるリスクが通常の2~4倍になると言われており、治療せずに放置すると約8年で約4割の人が死亡するというデータも報告されています。今回は睡眠時無呼吸症候群がどんな病気なのかに加え、原因や治療法をご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群の概要
睡眠中には身体の筋肉は弛緩し、脱力しますが、気道や舌周辺の筋肉も同様です。この時に、舌が落ち込んで狭まっている気道を塞ぐことにより無呼吸が発生します。より具体的には、狭まっている気道を空気が通過する際に軟部組織が振動して発生するのがいびきで、完全に気道が閉塞するといびきは止まります。無呼吸が継続して低酸素状態になると、呼吸努力が行われて覚醒状態になり、気道の閉塞が解除されて再びいびきとともに呼吸が再開します。
いびき=睡眠時無呼吸症候群?
このように、いびきと睡眠時無呼吸症候群の関連性は深いと考えられていますが、いびき=睡眠時無呼吸症候群とはなりません。いびきが睡眠に障害をもたらしているかどうかは、パルスオキシメーターという、血中の酸素を図る器具を用います。血中の酸素低下が見られないいびきや、呼吸が停止しないいびきであれば大きな問題はありません。
ただし、何れにせよいびきをかいているということは睡眠時無呼吸症候群の可能性があるということになりますし、一緒に寝ている家族にも迷惑をかけたり、心配させたりする事になります。そのため、家族に指摘された場合には、自覚がなくても一度ビデオや録音機器をセットして確認すると良いでしょう。
睡眠時無呼吸症候群の原因と治療法
睡眠時無呼吸症候群の原因として肥満が挙げられており、実際、中年以降の男性が多いとされていますが、日本では太っていなくても、女性でも子供でも見られます。これは、アジア人の骨格によるものとされており、下顎が小さく奥まっていることで、気道が狭くなりやすいためと言われています。遺伝的素因も関連していると言われています。また、アルコールや睡眠薬、呼吸器のアレルギー等も睡眠時無呼吸を悪化させると言われています。
治療方法としては、軽症の場合にはマウスピースを用いて気道を広げる方法で治療できることがあります。中等度以上の場合には、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)といって、酸素マスクを装着し、空気を鼻から気道に送りこむという治療が行われます。その他、肥満を解消したり、横向きで寝たり、アルコールや睡眠薬の摂取を避けるなどの方法も有効です。
違和感を感じているのであれば、すぐに医療機関で医師に相談することをオススメします。ただ自分一人ではなかなか気づけないことが多いです。そういう方は以下のサイトで、睡眠時無呼吸症候群のチェックをしてみましょう!