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【特別インタビュー】堀口恭司選手の睡眠術から今後の夢まで

【プロフィール】

〈堀口恭司選手〉

日本の男性総合格闘家。アメリカン・トップチーム所属。現RIZINバンタム級王者であり、元Bellator世界バンタム級王者。日本人史上初のBellator世界王者としても有名。日本人及び軽量級総合格闘家において世界トップクラスの実力を有しており、アメリカの総合格闘技団体UFC在籍時はフライ級ランキング最高3位まで上り詰め、UFC186では当時のUFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンとのタイトルマッチで善戦。2020年大晦日のRIZINで朝倉海選手に勝利。

〈聞き手=ブレインスリープ編集部〉

1.人は誰れもが「クセ」を持っている

本日はお忙しい中ありがとうございます。

年末のRIZINお疲れ様でした。

編集部
堀口選手

ありがとうございます!

さっそくなのですが、普段は気候が穏やかなフロリダにいらっしゃいますが、今回来日された時に「寒さ」や「乾燥」の環境の変化に対して対策されましたか?

編集部
堀口選手

そうですね。本当に1年ぶりくらいに、コロナの関係もあって日本に帰ってきたんですけど、乾燥でのどがやられちゃって。

結構、加湿器焚いたりして対策したんですけど、まだのどが調子悪いですね。

普段、過酷なトレーニングをやられていると思いますが、そのときに気を付けていることを教えてください。

編集部
堀口選手

やっぱり自分は膝を壊していて、腰も悪かったので、なるべく気を遣ってました。

人ってそれぞれ「癖」があって、自分の場合よく左側の背筋を使ってしまうんですけど、そこから腰痛に繋がっていたみたいなんですよ。その癖を上手く直しながら、前のスタイルで戦えるような感覚を作っていましたね。

“メンタルトレーニング”はどのようにされますか?

編集部
堀口選手

メンタルトレーニング…。トレーニングではないんですけれども、自分が実践してやってきたものは、“逆境を経験してそれを乗り越えること”が一番だと思います。

その経験が人を凄く精神的に強くするものだと思うので、自分をそういう環境に置くと自然と強くなるんじゃないかなと思いますね。

まあでも、これがトレーニングなんですかね(笑)

堀口選手はトレーニングなどで上手くいかなかった時に、メンタルに影響はありますか?

編集部
堀口選手

あんまり気にしないですね。もうトレーニングを毎日することだという癖をつけると、別に何も考えずにできるじゃないですか。

まず、大前提として自分は格闘技が大好きなので、何事もそういうマインドがないと、多分長くは続かないんじゃないかなと思います。

本当に好きなことに熱中して、やっていくことがいいということですね。

堀口選手はご自身のスタイルに、空手の要素を取り入れられてるとおっしゃっていたと思うんですけど…。

編集部
堀口選手

そうですね。

選手の中には攻撃時にムラができる方もいますが、堀口選手は相手の懐にスッと入られるんで、そこに空手の組手の動きが反映されていると思ったのですがいかがですか?

編集部
堀口選手

あー!はいはい!それはその通りですね。

やっぱり競技ごとに秀でている部分があるので、空手のノーモーションで間合いに入るとか、ノーモーションで技を出せる、あとは距離が遠いとか、そういうことを活かしながら、他のことも取り入れて自分のスタイルにしています。ベースは空手ですね。

なるほど。 堀口選手は対戦相手と戦う前にどういうところに着目して分析されますか?

編集部
堀口選手

そうですね。まずは得意技、苦手な技の2つに分けて見ます。あとはどういうタイミングで出てくるのかなど、いろいろありますね。

…ってめちゃ汗かいてるじゃないですか(笑)

すみません!緊張と暑さで…(笑)

今回非常に注目されている「カーフキック」。MMAには技の流行りがあるというのは本当でしょうか。

編集部
堀口選手

そうですね。1年位前からカーフキックは流行ってます。自分の前の試合とかでもありましたけど、カーフキックでKOした試合。

あんまりフューチャーされてなかったじゃないですか。初めて自分がめちゃくちゃ注目される試合で、あの蹴りを出したので、なんだあれは!?と思ったんじゃないですかね。結構注目されてますよね。

大盛り上がりのRIZIN、素晴らしい試合でした!

編集部
堀口選手

ありがとうございます!

2.空手発、総合格闘家の夢とは!?

ズバリご自身から見た堀口選手の強さの秘訣を教えてください!

編集部
堀口選手

自分から見た…んー…。やっぱりどんな時でも冷静っていうのが一番かなって思いますね。やっぱり人間って怖いとか感じた時に弱くなるので。

いつでも自分は冷静なんですよ。このまま試合もいけるし。だからそこじゃないかなって思いますね。練習のように試合ができるっていう。

2021年はどのような年にしていきたいですか?

編集部
堀口選手

ベラトールっていうもう一個の団体のベルトも怪我しちゃったので、返上しちゃってるんですよ。

それをまずはしっかり取り返したいなというのが自分の役目かなと思っていますね。

そのベルトを奪還した後は…。

編集部
堀口選手

そのベルトを奪還した後は、チャンピオンベルト取ると、契約上1回防衛しないとならないというのがあるんですね。

なのでRIZINさんも1回防衛しないとならないので、ベラトールの方でも防衛してってなったらこの1年終わっちゃうんじゃないかなと。

格闘技自体をもっと有名にしていきたいというのは、毎年思っていることですね。

今回まただいぶ盛り上がりましたよね。

編集部
堀口選手

良いストーリーができましたよね。

朝倉未来選手や海選手とかが凄い強くて日本で敵なしで、おかげさまで良いストーリーができたかなと思います。

選手として、将来的な夢はありますか?

編集部
堀口選手

やっぱり世界中のベルトを巻きたいなっていうのはありますね。

UFCが一番強いと言われているのでUFCのベルトも含めて巻きたいなっていうのはありますね。

いつかはコーチをされたいとご自身のYouTubeチャンネルでおっしゃっていましたね。

編集部
堀口選手

そうですね。やっぱりATT(American Top Team)に日本から行って、凄いそこのオーナーとかに良くしてもらったんですよね。

そのオーナーから「恭司、良かったらここで、選手終わった後にコーチにならないか」と誘われているので、これだけお世話になったので、恩返しじゃないですけど、やりたいなとは思ってます。

ありがとうございます。

世界視点で見たときに日本の格闘技界の盛り上がりはまだまだでしょうか。

編集部
堀口選手

まだまだだと思いますね。UFC、アメリカが一番かなと思いますね。今のところ。

イメージもあるのかなと思っていて、格闘技って海外だとヒーローみたいな感じですが、日本だとまだそこまでの感じではないのかなと。

編集部
堀口選手

なんか、野蛮だとかそういう日本の悪い風潮とかが、凄い残っているとかはありますよね。

でもやっぱり自分がこうやって出てきたおかげで、ちょっとでもそういった風潮が緩和されていれば、スポーツとして成り立ってきたのかなという印象は受けますよね。

ちゃんと格闘技が根付いてきた気はします。

すぐ暴力だとか思われますもんね。

編集部
堀口選手

そうです。そういうのが嫌で、日本ってそういう…昔ってみんなぶっ叩かれて育ってきたじゃないですか。それが今できないじゃないですか。

だから子どもたちって、より一層他人の痛みが分からないと思うんですよ。だからそういう面でも格闘技を習わせた方がいいと思うんですよね。

やっぱり叩けないので、自分がこうパンチしたら、相手がどのくらい痛がるんだろうとか、そういうの分からないじゃないですか。他人の痛みが。

そういうのを教えるためにも、格闘技は習わせた方がいいんじゃないかなと思いますね。

素晴らしいですね。

編集部
堀口選手

だからそれが今必要なんじゃないかなって思いますけどね。

なかなかそういう機会はないですもんね。始められた頃の指導はスパルタでしたか?

編集部
堀口選手

めちゃめちゃスパルタでしたね。他の道場生とかは全然スパルタでやられてなかったんですけど、自分は特別で、自分の親父が空手やっていて同じ先生に習ったんですよ。

それで、空手の先生は自分の親父の性格を知っているので、自分は全然ぶっ飛ばしても大丈夫だと分かっていたみたいで(笑)

親も何も文句言わないと分かっていたので、毎回ボッコボコにされてましたね。見せしめのように。

そういうところで「もうやめたい!」ってなりませんでしたか?

編集部
堀口選手

「なんで俺だけなんだよ」って思ってましたけど、でもよくよく考えたら、それが良かったんじゃないかなと思ってますね。

やっぱり他人の痛みも分かるし、大きくなってやられてたのは、自分にしかできなかったっていうのも分かったし。良いことだらけでした。

人間って理不尽なことが多い方がちゃんと育つんだなっていうのが分かったし(笑)

その中でもご自身が一番強く推すのが空手。

編集部
堀口選手

そうですね。やっぱりベースは崩しちゃうと人間ダメだと思うので、そこは残したままやってます。

3.RIZINバンダム級王者の睡眠事情

ここからは「睡眠」に関することをお聞きしたいのですが、睡眠のこだわりや、気を付けていることはありますか?

編集部
堀口選手

質の良い睡眠を意識してました。自分は8時間くらい睡眠をとるんですけど、それで、朝練やって昼飯食って、1時間くらい昼寝をします。

その時にやっぱり、質の良い睡眠をとれるように、枕やマットレスを低反発にしたりしてました。

昔は寝返りを打った時に腰が痛かったりとかあったのですが、マットレスを変えてからは全然なくなりました。夜起きる回数も少なくなりましたね。

昔もしくは現在、睡眠の悩みや気になることはありますか?

編集部
堀口選手

睡眠の悩みは、今こうやってオフなんですけど、練習やらないと寝られないことですね。

そうなんですか!

編集部
堀口選手

体がもうエネルギーがあり過ぎて、不眠症になっちゃってるんですよね。だから本当に4時間とか5時間しか寝れなくて…。

普段練習している時は夜8時間寝て、昼は疲れ具合によって変えますけど、1時間から2時間昼寝をするんですよ。

でも今それが、体が疲れていないんで、4~5時間しか寝れなくてちょっとだるいなっていう感じですね。

 

オフの時は燃焼しきれないからということですね!

編集部
堀口選手

そうですね。エネルギーが有り余っているみたいな(笑)

ちなみに仮眠はされますか?またされる場合はどのようにされますか?

編集部
堀口選手

トレーニング時はほぼ毎日しますね。ベッドに横になります。

あ、時間は決めないですね。普通に寝て、勝手に1時間後とかに起きるんです。

そうなんですね。目覚ましは…?

編集部
堀口選手

目覚まし使わないです。なんか無理矢理起こされる感じがイヤなので。

本当に仕事とかで起きなきゃいけない時は使いますけど、なんか分からないんですけどそ、予定より前に起きちゃうんですよね。

凄いですね。目覚ましなしで起きられるって羨ましいです!

編集部
堀口選手

いやいやいや、疲れてないんですよ、あんまり(笑)

ちなみにアスリート視点で「こんな睡眠グッズがあったらいいんじゃないか」ってあったりしますか?

編集部
堀口選手

そうですね…。こんな睡眠グッズ…。

すみません。いきなり答えにくい質問を…(笑)

編集部
堀口選手

フロリダは暑いので、やっぱり今使っているマットレスが結構暑いんですよ。暑さがこもるんですよね。

だから、そのクッション性は同じで、もうちょっと涼しいというか、熱のこもらないマットレスがあればいいと。

通気性ですね。まさに後で紹介する枕とか通気性がいいものですね。

編集部
堀口選手

そうです!やっぱり自分ら体温高いし、フロリダも結構暑いので、そこだけがネックですね。

いかに熱を逃がすかというところが大事ですね。

実際に睡眠がパフォーマンスに影響したなと感じるタイミングはどのようなときですか?

編集部
堀口選手

まあ、毎回ですね。練習でもそうだし、良い睡眠がとれてれば、疲れが取れているのもそうですし…。

1週間のうち1日でも夜更かしすると、その後全く疲れが取れなかったりします。だから本当に睡眠って大事だなって思いますね。

睡眠もトレーニングの一環ですね。

編集部
堀口選手

そうなりますね。

実際に弊社の枕を試してみた感想はいかがですか?

編集部
堀口選手

やっぱり熱がこもらなかったりとか、クッション性は凄いなと。

自分は肩幅があるので、仰向けに寝るのはこの高さでいいんですけど、普通に横に寝た時に結構高さがあるじゃないですか、いつもの低い枕だとすぐに起きちゃうんです。寝心地悪いなって。

でもこの高さで自分に合っている枕があったので、夜も起きずに凄い爆睡できますね。これのおかげで。

※堀口選手はオリジナルのHIGHタイプ。

肩幅ですね。堀口選手が気にされる熱がこもった感じはなかったですか?

編集部
堀口選手

そうですね。これは全然こもらないというか、絶対こもりませんよね(笑)

そこはいいなと思いました。

ありがとうございます。

ちなみにこの枕使っていくと分かるのですが、硬さが段々になっていて、両サイドにいくほど硬くなっているんです。

編集部
堀口選手

そうなんですね!

使う方の頭の形にフィットするように、真ん中が一番柔らかいんです。

編集部
堀口選手

へぇ~!パーフェクトじゃないですか(笑)

以前に使割れていた枕からの変化って何かありますか?

編集部
堀口選手

夜に途中で起きなかったりとか、起きた時の首の疲れ、凝ったような感じがなくなりましたね。

スッと起きれたとか、実感ポイントしては起きた瞬間が大きいですかね。

編集部
堀口選手

いつもだったら「あー、なんかだるいな」って感じなんですけど、スッと起きれて、それがなかったかなと。

ちなみに、今回のRIZIN前もこれで寝ていいただけましたか?

編集部
堀口選手

そうですね。これで寝て、これのおかげで勝てたのかなと!(笑)

ブレインスリープ ピローが堀口選手の役に立てて良かったです!!

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

編集部
堀口選手

ありがとうございました!

~Fin~

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<Writer>

ブレインスリープ編集部