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睡眠偏差値 調査結果発表 2021

西野精治

日本人の睡眠時間は大人も子供も世界で最も短いと以前より報告されています。また、子供は夜間の睡眠に問題があると、昼間の眠気が強くなり、イライラする、キレやすくなる、授業中ちゃんと席についていられない、先生の言うことを理解できていないなど、いわゆる「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などの症状と似た状態になるこという報告もあります。また、やる気が低下し倦怠感や身体症状も出現します。今回の大規模調査で、日本人の子供の睡眠時間が、年齢別の推奨睡眠時間より2時間以上も短く、睡眠習慣が乱れているほど、小学校や幼稚園の欠席頻度や、風邪の罹患を含め、頭痛などの身体症状が高いことがわかりました。また、大人の睡眠が足りていない家庭では子供の睡眠も不足傾向が顕著でした。
子供は未来の宝です。大人が子供の睡眠の重要性を理解し、子供の発達段階に応じて、睡眠の大切さを家庭内で共有し、子供の心と体の健康を守る睡眠教育に家族ぐるみで取組んでいただければと思います。

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子供の睡眠課題における認知度と実態

日本の子供の睡眠時間は世界で最も短く、その課題は年々深刻化しています。一方で、この事実はあまり知られていないのではないかと考え、睡眠課題の認知度の調査を行いました。その結果、日本の子供の睡眠時間が世界で最も短いという事実を知らない人は全体の68.7%に上った一方で、「事実含め、詳細を知っている」と答えた人は5%にとどまりました。

《調査結果》

「日本の子供の睡眠時間は世界一短い」
この事実の認知度は5%にとどまる

また、子供の年齢別に推奨される睡眠時間※1と実際の睡眠時間の調査も行いました。推奨される睡眠時間は3~5歳で10~13時間、6~9歳は9~11時間です。
日本の子供の実際の睡眠時間は、ほとんどの年齢で推奨される睡眠時間に足りていないことがわかりました。

※1 National Sleep Fonundation2015参照。図の中では平均値をベースに算出
※2 睡眠時間に関して適切な回答が得られていない方を除外して算出


本調査結果からは、日本においては親が子供の睡眠について正しい情報を持っていないことが示唆されます。親が子供の睡眠について正しい情報を得るためのきっかけを、ブレインスリープとして、子供の睡眠時間を確保することの重要性を積極的に発信し、啓蒙活動を続けてまいります。

親の睡眠負債と子供の睡眠負債

子供の睡眠時間は親の影響が強く関係する可能性があることが、今回の調査で改めてわかりました。親に睡眠負債がある場合の方が明らかに子供に睡眠負債がある割合が大きいことがわかりました。
働き方の多様化や変化により平日と休日の睡眠時間に差が出やすくなっております。親が毎日一定のリズムで生活ができているかどうかが子供の睡眠にとってより重要であることを示唆していると考えられます。

《調査結果》

親に睡眠負債※3が子供に睡眠負債に影響?!

※3 毎日わずかずつ積み重なる睡眠不足のこと。 “睡眠の借金”とも表現される。

子供の体調不良と睡眠習慣の関係性

子供の体調不良の頻度と睡眠習慣のスコア※4の関係性を調べると、体調不良の頻度が高いほど睡眠習慣のスコアが有意に高い(スコアが高いほど睡眠習慣が乱れている)結果となりました。
子供に限らず、健康を維持する上での睡眠の重要性は広く知られていますが、今回の結果は、睡眠と健康が密接に関連することを強く示唆しています。
体調不良や睡眠習慣の乱れによって、コロナ感染にも関わる免疫力の低下が引き起こされている可能性も考えられるため、子供の健康増進のためには、従来以上に睡眠への意識を高める必要があることを意味しています。

《調査結果》

すべての体調不良症状に睡眠習慣の影響があることが判明!

※4 子供の睡眠習慣のスコアはCSHQ(Children’s Sleep Habits Questionnaire、子供の睡眠習慣質問票)をベースに、ブレインスリープで独自に点数化。点数が高いほど子供の睡眠習慣が乱れているとの判定。評価を行ったすべての項目で、睡眠習慣が乱れていればいるほど症状が頻回に現れていることが判明。

子供の睡眠障害の可能性と情緒や問題行動※5の関係性

子供の睡眠障害として比較的多くみられる睡眠時無呼吸症候群(SAS)やむずむず脚症候群(RLS)が疑われる行動を取る傾向にある子供について、そうでない子供と比べて情緒や問題行動のスコアが有意に高いことがわかりました。睡眠障害によって、これらの子供の睡眠の質が低下し、結果として子供の問題行動として発現している可能性があると言えます。

《調査結果》

情緒不安定や問題行動から多く見られる場合は
睡眠障害の可能性を疑ってみては?

※5 子供の情緒や問題行動はStrength and Difficulties Questionnaire(子供の強さと困難さアンケート)をベースに、ブレインスリープで独自に点数化。点数が高いほども子供の情緒や行動に問題があるとの判定。有意差はt検定によりp<0.01

調査概要

調査手法:web調査/対象地域:全国/対象者条件:男女/サンプル数:n=10,000ss/調査実施期間:2021年1月
※集団間の睡眠偏差値、スコアの比較においてはt-検定を行い、有意水準5%以下を統計的に有意な差と判定し記載しました。
※昨年と一部対象者、調査項目を変えて調査を行っております。

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調査結果報告

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