睡眠コラム

第6条 冷やしトマト(深部体温を下げる食品)を食べる

第5条までは覚醒レベルを向上させるための日中の活動についてご紹介しましたが、ここからはぐっすり眠るための方法についてご紹介したいと思います。

睡眠モードの準備では、夕食が大事な要素となります。その内容について詳しく見ていきましょう。

夕食で食べるべき食品

夜ぐっすり眠るためには、体を冷やす食品を食べることをお勧めします。例えば、冷やしトマト。体を冷やす性質のある食材を冷やして食べればより体温が下がりやすく、効果的です。他の野菜や果物では、大雑把に、旬が夏のもの・葉物野菜・水分量の多いもの・南国での栽培が適しているものが該当しやすいです。他には、白砂糖や蕎麦、蒟蒻、牛乳、緑茶などがあるようです(※1)。

また物理的に、よく冷えた清涼飲料水や氷、アイスなども体を冷やすものに該当します。

ネット上や料理本にこれらの食材を用いたレシピが沢山載っているので、工夫して継続的に夕飯に取り入れてみて下さい。冷やしトマトはあくまでも眠る準備を整えるもので眠らせるものでないことを留置して下さい。また無理に沢山食べるとお腹を壊します。

体を冷やす以外で熟睡に効果的なもの

体を冷やすもの以外で睡眠に良いとされるものとして、東洋の漢方薬や、西洋のカノコソウやカモミールなどのハーブが知られています。その効果の詳細な検証はされていないこともありますが、何百年と使用され今や世界中で認知されていること自体が、ある程度の効果がある証拠だと言えるでしょう。

また、睡眠薬やサプリメントもありますが、中には副作用が強い製品や科学的根拠の乏しい製品も含まれますし、科学的根拠が立証された特性成分を摂取しても意図した通りに体内で働かない(本来の効果が発揮されない)こともあります。

また、バランスの取れた食生活規則正しい生活減量などの体質改善を心掛けるだけで睡眠が改善される場合が多くあります。そのため、安易に薬やサプリメントに飛びつくのではなく、使用する際には、事前に調べたり専門家に聞いたりと正しい情報を得る努力をするのが望ましいです。

体を冷やすものを食べるべき理由

ヒトは恒温動物であり、体温は恒常性(ホメオスタシス)によってほぼ一定になるよう調整されています。しかしながら、体温は、元々備わっている約24時間周期の体内時計(概日リズム)の影響を受け、少しではありますが、一日で約0.7度の日内変動をしています。

厳密には体温には、手足の温度(皮膚温度)体の内部の温度(深部温度)の2つがあります。日中の覚醒時には、皮膚温度が低く深部温度が高くなり、最大温度差は約2度になります。反対に、睡眠時には、皮膚温度が高く深部温度が低くなり、温度差は2度以内に収まります。これは、表面積が大きい手足(末端)からの熱放散によって深部体温を下げており、深部体温を下げることで臓器や筋肉、脳を休ませているからです。

ここで重要なのが、スムーズな入眠には深部温度と皮膚温度の差を縮めることが必要だということです。温度差を縮めれば縮めるほど眠気が強まるため、夕飯で深部温度を下げる性質のある食品や飲料を意識的に摂取することが効果的です。

夕飯の必要性

ダイエットなどで夕飯を抜く人もいるかと思いますが、夜中にお腹が空いて夜食を食べてしまったり、空腹感により眠れなくなってしまうことがあります。

実際、夕飯を抜くと、食欲が増大し、さらに覚醒して眠れなくなる可能性が高くなるとされています。

この現象には、オレキシンというホルモンが関与しています。夕飯を食べないと、脳の視床下部ではオレキシン神経細胞(オレキシンを放出する神経細胞)がオレキシンを放出し、また自身が持つオレキシン受容体でオレキシンの作用を高めオレキシン神経活動が高い状態に保たれます(※2)。食欲増進及び覚醒促進の効果をもつオレキシンが活性化している状態では、覚醒が維持されるため眠りにくくなります。また、オレキシンは、交感神経の活発化や体温上昇も引き起こすため、自律神経の乱れを生じあらゆる不調を招く恐れがあります。

夕飯は食べるべきですが、食べ過ぎは消化により時間が掛り胃もたれになりやすいため、寝る2時間前までを目安に腹八分目に抑えることをお勧めします。また水分の摂り過ぎは、利尿作用を強めて、夜中トイレで目が覚めやすくなるので気を付けて下さい。

睡眠の質を高めるなら!おすすめアイテムをチェック

ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。

ブレインスリープ ピロー

ブレインスリープの看板商品『ブレインスリープ ピロー』は、ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』の理論を基に、脳と睡眠研究によって開発されました。睡眠の質を左右する「黄金の90分」に注目し、脳を冷やすことで睡眠の質を高める枕です。

特徴1:オーダーメイドのようなフィット感で、首や肩が痛くならない

独自の3層構造が特徴。1番上のふんわりとした層が、自分の頭の大きさや重さに合わせて変化するため、オーダーメイドを超えるフィット感を感じることができます。
また、中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている“9つのグラデーション構造”になっているため、仰向け・横向き・うつ伏せなど、どのような寝方にもフィットします。さらに横幅60cmと幅広設計なので寝返りしやすく、睡眠の質が高まります。

特徴2:脳を冷やして早く、深く眠れる

脳を冷やすと、眠り始めの90分の睡眠が深くなり、眠りの質が良くなります。この90分の質が悪いと、その後何時間寝ても睡眠の質が悪いとまで言われているほど。ポリエチレンを編み込んで作られる『ブレインスリープ ピロー』は、枕に使用されることの多いウレタンやフェザーなどの他素材と比べて、長時間眠っていても高い放熱量を維持することができるので、頭部の温度を低く保つことが可能。熱や湿気が睡眠を邪魔することなく、快適に睡眠できます。

特徴3:自宅で丸洗いできるからいつでも清潔

ポリエチレンを編み込んでできているため、汚れが素材にしみ込んで取れないということも起こりにくく、シャワーで簡単に汚れを落とすことができます。3か月に1回程度のお手入れがおすすめですが、自宅で手洗いできるので、汚れや臭いが気になった時に丸洗いし、いつでも清潔な状態をキープ。また、枕カバーは洗濯機で洗うことができます。

さらにダニやカビが発生しにくい素材なので、ハウスダストやアレルギーをお持ちの方や、お子様と一緒に寝ている方が安心して使用できるのも嬉しいポイントです。

ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート

「ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート」は、9層構造が多方向から身体をしっかり支えることによる超・体圧分散と、NASAが提唱する究極のリラックス姿勢の再現により、身体の負荷を軽減するマットレスです。

特徴1:新感覚の弾力。9層構造のハイブリット反発で身体の負荷を軽減

一方向だけではなく、無数の繊維があらゆる方向から立体的に身体を支えるハイブリッド反発が、部位によって異なる重さや面積に最適に反応。さらに独自の9層構造が重力を吸収してその力を反発力に変換。しっかりと身体を支えて正しい寝姿勢を保ちます。

特徴2:NASAが提唱する中立姿勢を再現。究極のリラックスへ

宇宙空間で身体を預けると、自然と肩が内側に入り、脚が上がった体勢になります。これは、身体に最も負担の少ない姿勢だとされています。本製品は独自の三次元構造体によって、浮遊するかのような反発と肩・腰・脚に合わせた最適な硬さを形成し、重力から解放された究極のリラックス姿勢へと促します。

特徴3:抜群の通気性で熱がこもらず快適

良質な睡眠を得るためには、寝床内の温度と湿度を適正に保つことが重要です。90%以上が空気層でできているので、睡眠時に発生する熱や湿気がこもらず、快適な睡眠環境をつくります。

特徴4:シャワーで水洗いできて清潔。

カバーは取り外して洗濯機で洗えることはもちろん、マットレスの中材も全て洗えます。中材はシャワーで汚れを洗い流せて、シャワー後は日陰干しをするだけで簡単です。

ウレタンやコイルのマットレスは、通気性が悪く湿気や熱が溜まりやすいためマットレスの中でダニやカビが発生しやすいです。ブレインスリープのマットレスは通気性がいいのでダニやカビが発生しにくいうえに、ハウスダストやほこりが気になったらいつでも洗えるので清潔な状態を維持できます。

 

ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール

『ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール』は、宇宙服のために開発された革新的な調温技術を採用。独自のマイクロカプセルが温度変化に応じて固体と液体に相変化し、持続冷感性を保ちます。

▼開発ストーリーはこちらから
【開発ストーリー】ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール

特徴1:4層構造により、かけた方が涼しく感じる

接触冷感の「クールレイヤー」、持続冷感・快適温度コントロールする「PCMレイヤー」、親水性がありしっかりと洗える「超洗浄レイヤー」、吸水拡散力のある「ドライレイヤー」の4層構造により、かけないよりも、かけた方が涼しく感じます。

特徴2:特殊なマイクロファイバー糸で、究極の冷たさ

接触冷感の指標に「q-max」という試験方法があり、q-max値が大きいほど、体に接触した時に冷たく感じます。数値が0.2以上で「冷感寝具」という業界基準があり、0.3はまぁまぁ冷たく、0.4は明確な冷たさ、0.5になると驚くほどの冷たさを感じると言われています。

『ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール』は、冷感性の高いポリエチレンを芯として、その周りを冷感ナイロンでカバーするという特殊な方法で、約100本の繊維をよりあわせ、極細のマイクロファイバー糸を形成することにより、触冷感値0.524(q-max最大熱吸収速度W/㎠)という、究極の冷たさを実現。

繊維自体の冷たさを利用して冷感生地を作るため、洗濯を繰り返しても繊維の冷感性が失われることがなく、長期間、快適に使用できます。

特徴3:宇宙テクノロジーPCM採用で、朝まで続く冷感

掛け布団の中綿に、宇宙服のために開発された革新的な冷感テクノロジー「PCM」をマイクロカプセル化して配合。

一般的な持続冷感の寝具は、冷感生地にPCMをプリント加工するため、生地に凹凸ができて肌ざわりが良くありません。それを回避するために、裏側にプリント加工している商品もありますが、やはり生地が硬く、肌ざわりが悪くなります。

『ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール』は、中綿の素材「テンセル」に、マイクロカプセル化したPCMを練り込むことで、生地の風合いはそのままに、睡眠中の寝返りなどにより布団と体が離れることで冷感が復活し、維持します。

特徴4:リバーシブル構造で、梅雨〜猛暑の時期も快適

片面は接触冷感の生地、片面は吸収拡散力のある生地、というリバーシブル構造のため、梅雨〜猛暑の時期も快適です。

特徴5:布団の内部までしっかり洗浄

インサレーションは親水性のある中わたを使用。布団表面よりもその内部の方が多くのダニが潜んでいる可能性が高く、親水性の高い中わたはその内部までしっかり洗浄できます。

ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ

『ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ』は、宇宙服のために開発された革新的な調温技術を採用。独自のマイクロカプセルが温度変化に応じて個体と液体に変化し、吸熱、蓄熱、放熱を繰り返します。

特徴1:暑い時は涼しく、寒い時は暖かい

暑い時は余分な熱を吸収し、寒い時は貯蓄した熱を放出するので、寝床内の快適温度(33℃±1℃)をキープ。さらに、接触冷感と暖かい起毛素材のリバーシブル構造なので、夏は涼しく、冬はインナーケットとして、一年を通して使用することができます。

特徴2:リバーシブル構造で365日手放せない

季節に合わせて生地の表裏を使い分けることができます。 暖かい季節はさらっとした接触冷感生地を肌側に、寒い季節は柔らかくてなめらかなピーチスキン生地でやさしく包み込みます。

特徴3:イージーウォッシュで毎日清潔に

家庭用洗濯機で丸洗いができるので、いつでも気軽に洗えて清潔です。

【参考】
※1: テルモ体温研究所、冷え性対策「食」編
※2: 脳の”覚醒”レベルを上げる神経メカニズムを解明、国立研究開発法人科学技術振興機構、プレスリリースH22/9/22

 

<Writer>

ブレインスリープ編集部