睡眠コラム

第5条 冷たいものを持つ or 冷水で手や顔を洗う

こんにちは。昼食後の会議などで眠くなった経験がある方は多いと思います。眠気に負けてしまい、お昼寝タイムになってしまった方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、そんな午後の睡魔や、睡眠圧に逆らった睡魔との戦い方について紹介したいと思います。

眠くなりそうな時、何をすれば良いのか

眠いという状態は覚醒が弱まり睡眠に傾きつつあるので、この眠気を打破するためには、意図的に覚醒スイッチを入れなければなりません。自分に刺激を与えたり、覚醒成分のあるものを取り込んだりすることが有効です。以下で具体的に紹介していきます。

覚醒成分の取り込み

デスクにガムがある人を見かけますが、眠くなった時・集中したい時にガムを噛むのは効果的と言えます。スッキリしたミントやカフェイン入りのものなど、リフレッシュ効果や覚醒効果があるガムを噛むと、「覚醒成分の取り込み」と「噛むこと(運動)での刺激」が得られます。

噛むことでの刺激で言えば、日中オフィスで食べるには相応しくないですが、スルメ硬い煎餅など、噛みごたえのあるものを食べると三叉神経の上行枝を介して脳に刺激が伝えられます。日本チューインガム協会の、可食部10gあたりに対する噛む回数を測った調査によると、ガムは550回程度噛んで捨てており、他の食べ物に比べ圧倒的に咀嚼回数が高い結果になりました(※1)。

覚醒成分の取り込みで言えば、覚醒系の物質で世界中で最も多く消費されている、カフェインを取り込むのが効果的です。カフェインというとコーヒーのイメージかもしれませんが、コーヒー以外にも、エナジードリンク、コーラなどの清涼飲料水、緑茶、ほうじ茶、紅茶などにも含まれます。また、カカオ豆から作られたチョコレートやココアにも含まれます。

出典:農林水産庁、カフェインの過剰摂取について

また、飲み物の温度も覚醒への貢献といった点で重要です。冷たいものの方が目が覚めそうな気がしますが、実験的には、朝食の温かい汁物と同様、温かい飲み物により深部体温が若干上がることが覚醒には有効であるため、温かい飲み物の方が適切です。覚醒時には深部体温が比較的高い状態(深部体温と皮膚体温との差)が必要だからです。

カフェインの過剰摂取には注意が必要

厚労省の報告では、カフェインには、適度な摂取では覚醒作用や血管拡張作用、ガンの抑制などの効果がありますが、過剰に摂取した場合では心拍数の増加、不整脈、興奮、不安、震え、めまい、不眠症、下痢、高血圧リスク(長期的な摂取の場合)の上昇などがあるとされています。また、子供や妊婦、授乳中の女性、カフェインの感受性の高い人は、より体への悪影響が大きいことが報告されており、各国とも、上限の摂取量は成人より低く設定されています(※2)。世界保健機構(WHO)によると、妊婦のコーヒー上限摂取量は一日カップ3-4杯とすべきとなっています(※3)。適切な範囲内で摂取しましょう。

刺激を与える

眠くなった時、冷たいペットボトルを顔や首元に当てて、ひやっとして目が覚めたことはないでしょうか。まだ研究結果としてのエビデンスは少ないものの、理論的には成り立つため、皮膚体温の低下および刺激は、眠気の打破や気分転換には有効な方法である可能性があります。

例えば、デスクワークで座りっぱなしなら、軽く歩いたりストレッチしたり、冷水で顔を洗ったり、クール系の汗拭きシートで体を拭いたり、頬や足を軽く叩いたり、冬場温かい部屋から外の外気に当たりに行ったりなどが有効でしょう。また、スポーツの現場では、冷やすことで疲労回復や運動能力向上の効果が確認されています。既に応用・活用しているアメフトチームもあるそうです。スポーツや医療への応用・活用はまだまだ発展途上ですが、今後色々な取り組み・サービスが出てくると考えられます。

日中眠くなる理由

午後に眠くなる理由として、昼食との関連を考えてしまいますが、実はあまり関係のないことがわかっています。複数の研究で、「昼食そのものは午後2時頃に起きる入眠潜時の短縮(眠気の襲来)には関係ない」という実験結果が出ていて、生物学的にランチは午後に眠くなる主要因ではないと結論付けられています。

また、「食事を取ると消化吸収のため内臓に血液がより使われて脳に行く血液が減るから眠くなりやすい」という説もありますが、どんな状況でも血液は脳に優先的に流されるため、この説も間違っています。ただ、脳に行く血流に変化はなくとも、過量の昼食摂取では、「満腹感により意欲が低下し何もする気が起きず、眠いと感じる」ことはあるかもしれません。

14時頃に眠くなるのは、欧米では「アフターヌーンディップ」と呼ばれており、むしろ体内リズムの問題であるとされています。昼食の有無にかかわらず、ちょうど覚醒レベルが少し低下しやすい時間帯であるとされています。サルなどでは、この時間帯に昼寝をする場合が多いので、体内リズムの影響下にある、この昼間の眠気は系統発生の名残かもしれません。

多くの研究者が、「アフターヌーンディップ」の機序や対処方法に関しての実験を行っていますが、

(1)昼食を抜いてもこの時間帯ねむくなる

(2)コーヒーなどのカフェイン摂取で眠気は軽減する

(3)慢性の睡眠不足が眠気を増強する

というような結果で一致しています。個人的には、いくら大量の朝食をとってもその後眠くはならないので、「アフターヌーンディップ」はやはり、日内リズムの影響が大きいと思っています。

根本的な対策

睡眠負債の解消やスケジュールの調整(個人)

普段目覚めが悪く、日中よく眠くなるような人は、睡眠負債が溜まっている証拠です。その場合、ガムを噛んだり、冷たいものに触れたり、仮眠をとったとしても、その場凌ぎにはなりますが、根本的な解決にはなりません。

睡眠リズムの崩れや、十分な睡眠の時間及び質が確保されていないことが原因なので、長期的に考えるなら、まずは自身の睡眠を見直してみるのが得策です。

また、頻繁に午後2時頃に眠気が来るのなら、その時間帯に重要なタスクを行わない(集中できる時に大事なタスクを行う)、短時間の仮眠をとるなどのスケジュール調整・タスク管理を行うのも有効です。自身で調整できるものは調整し、自身のパフォーマンスを向上させましょう。

毎日の睡眠時間を例えば15分、30分でも増やしてみて、眠気やパフォーマンスが向上するのか試してみることをお勧めします。睡眠不足は慣れで自覚できていないことも多いのですが、改善する際には自覚できる人が多いといった特徴があります。

労働環境の改善や会議のスタンスの変更(組織)

個人での取り組みもさることながら、会社(組織)での取り組みも重要です。

例えば、会議について、海外に比べ日本の会議時間は非常に長く、また形式はディスカッションではなく特定の人物が一方的に話す形式が多いです。

そもそも私たちの集中力の持続時間は、それほど長くはありません。個人差が大きいため明確な持続時間はありませんが、長くても2時間ぐらいと言われています(一般的に子供は大人より集中できる時間が短い)。

ベネッセが行なった中学生を対象とした睡眠時間と学習効果の調査では、長時間(60分)より短時間を複数回行う(15分×3セット)学習の方が、学習の定着度合い及び集中力において有効であったとの内容が示されています(※9)。

また、発言したり、立っていることは、脳への刺激になります。

そのため、より短い時間設定(長時間になる場合は小まめに休憩を設ける)、スタンディングでの会議、発言が活発になる会議進行形式、などにすることで、眠気を軽減させ、集中力を一定以上に保つことができ、会議の生産性が上がると考えられます。

また、慢性的に残業時間が長い職場は長時間の拘束により、個人の睡眠時間を削っている可能性があります。その場合、脳や身体がベストコンディションではないため、組織全体の生産性を落としがちになります。業務内容やリソースなどの管理体制の改善などを行うのも有効と考えられます。

睡眠の質を高めるなら!おすすめアイテムをチェック

ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。

ブレインスリープ ピロー

ブレインスリープの看板商品『ブレインスリープ ピロー』は、ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』の理論を基に、脳と睡眠研究によって開発されました。睡眠の質を左右する「黄金の90分」に注目し、脳を冷やすことで睡眠の質を高める枕です。

特徴1:オーダーメイドのようなフィット感で、首や肩が痛くならない

独自の3層構造が特徴。1番上のふんわりとした層が、自分の頭の大きさや重さに合わせて変化するため、オーダーメイドを超えるフィット感を感じることができます。
また、中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている“9つのグラデーション構造”になっているため、仰向け・横向き・うつ伏せなど、どのような寝方にもフィットします。さらに横幅60cmと幅広設計なので寝返りしやすく、睡眠の質が高まります。

特徴2:脳を冷やして早く、深く眠れる

脳を冷やすと、眠り始めの90分の睡眠が深くなり、眠りの質が良くなります。この90分の質が悪いと、その後何時間寝ても睡眠の質が悪いとまで言われているほど。ポリエチレンを編み込んで作られる『ブレインスリープ ピロー』は、枕に使用されることの多いウレタンやフェザーなどの他素材と比べて、長時間眠っていても高い放熱量を維持することができるので、頭部の温度を低く保つことが可能。熱や湿気が睡眠を邪魔することなく、快適に睡眠できます。

特徴3:自宅で丸洗いできるからいつでも清潔

ポリエチレンを編み込んでできているため、汚れが素材にしみ込んで取れないということも起こりにくく、シャワーで簡単に汚れを落とすことができます。3か月に1回程度のお手入れがおすすめですが、自宅で手洗いできるので、汚れや臭いが気になった時に丸洗いし、いつでも清潔な状態をキープ。また、枕カバーは洗濯機で洗うことができます。

さらにダニやカビが発生しにくい素材なので、ハウスダストやアレルギーをお持ちの方や、お子様と一緒に寝ている方が安心して使用できるのも嬉しいポイントです。

ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート

「ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート」は、9層構造が多方向から身体をしっかり支えることによる超・体圧分散と、NASAが提唱する究極のリラックス姿勢の再現により、身体の負荷を軽減するマットレスです。

特徴1:新感覚の弾力。9層構造のハイブリット反発で身体の負荷を軽減

一方向だけではなく、無数の繊維があらゆる方向から立体的に身体を支えるハイブリッド反発が、部位によって異なる重さや面積に最適に反応。さらに独自の9層構造が重力を吸収してその力を反発力に変換。しっかりと身体を支えて正しい寝姿勢を保ちます。

特徴2:NASAが提唱する中立姿勢を再現。究極のリラックスへ

宇宙空間で身体を預けると、自然と肩が内側に入り、脚が上がった体勢になります。これは、身体に最も負担の少ない姿勢だとされています。本製品は独自の三次元構造体によって、浮遊するかのような反発と肩・腰・脚に合わせた最適な硬さを形成し、重力から解放された究極のリラックス姿勢へと促します。

特徴3:脚をあげることで巡りを高める。

脚部が胸元より4cm高く設計されており、血流が胸元に循環しやすくなります。

特徴4:抜群の通気性で熱がこもらず快適

良質な睡眠を得るためには、寝床内の温度と湿度を適正に保つことが重要です。90%以上が空気層でできているので、睡眠時に発生する熱や湿気がこもらず、快適な睡眠環境をつくります。

特徴5:シャワーで水洗いできて清潔。

カバーは取り外して洗濯機で洗えることはもちろん、マットレスの中材も全て洗えます。中材はシャワーで汚れを洗い流せて、シャワー後は日陰干しをするだけで簡単です。

ウレタンやコイルのマットレスは、通気性が悪く湿気や熱が溜まりやすいためマットレスの中でダニやカビが発生しやすいです。ブレインスリープのマットレスは通気性がいいのでダニやカビが発生しにくいうえに、ハウスダストやほこりが気になったらいつでも洗えるので清潔な状態を維持できます。

 

ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト ウォーム EX

「ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト ウォーム EX」は、羽毛も毛布もいらない、これ1枚で冬の睡眠が快適になる究極に暖かい掛け布団です。

特徴1:羽毛を遥かに超える究極の暖かさ

その秘密は、熱を逃がさない9層魔法瓶構造。冷気を遮断するアルミプロテクター・驚異の吸湿発熱力を誇るカポックヒートEX・希少なレアメタルにより体温を反射するリカバリーインサレーションなど、先進テクノロジー素材をレイヤード。9層構造が熱を保温し、暖かい熱を逃しません。羽毛布団の中でも高品質と言われるグースダウン羽毛布団と比較して、約120%の保温性を実現しています。

特徴2:気持ちよく、ムレない究極の寝心地

カシミヤに極限まで近づけた特殊繊維構造の毛布生地で、まさにカシミヤの様な柔らかで滑らかな風合い。さらに、独自開発した肌面の毛布生地は、極上の気持良さ・ムレにくさ・吸湿発熱性機能を兼ね備えて、入った瞬間からの暖かさを実現します。

特徴3:自宅の洗濯機で丸洗い可能

丸ごと洗えて、清潔加工。オフシーズンにはコンパクト収納も可能。抗菌よりも強い制菌性で、ふとん内部の菌の増殖を抑制し、汗の嫌な臭いも消臭。しかも、抗ウィルス機能で究極の清潔さを保ちます。

特徴4:さらにわた埃の発生を約96%軽減。ハウスダストの心配も不要

ふとんから発生するわた埃を最小限に抑えることにより、毎日安心して睡眠できます。

ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ

『ブレインスリープ コンフォーター オールシーズンズ』は、宇宙服のために開発された革新的な調温技術を採用。独自のマイクロカプセルが温度変化に応じて個体と液体に変化し、吸熱、蓄熱、放熱を繰り返します。

特徴1:暑い時は涼しく、寒い時は暖かい

暑い時は余分な熱を吸収し、寒い時は貯蓄した熱を放出するので、寝床内の快適温度(33℃±1℃)をキープ。さらに、接触冷感と暖かい起毛素材のリバーシブル構造なので、夏は涼しく、冬はインナーケットとして、一年を通して使用することができます。

特徴2:リバーシブル構造で365日手放せない

季節に合わせて生地の表裏を使い分けることができます。 暖かい季節はさらっとした接触冷感生地を肌側に、寒い季節は柔らかくてなめらかなピーチスキン生地でやさしく包み込みます。

特徴3:イージーウォッシュで毎日清潔に

家庭用洗濯機で丸洗いができるので、いつでも気軽に洗えて清潔です。

 

<Writer>

ブレインスリープ編集部