寝具の選び方

マットレスの寿命を延ばすマットレストッパーの使い方と選び方

「マットレスがどうも体に合わなくなってきた気がする」
「長年使っていたマットレスがへたり気味だが、もう少し使いたい」
マットレスを使っていると、次第に状態は変化していくものです。

選択肢が多い反面、体に合ったものを探すのが難しいので、使い慣れたマットレスを使い続けたいものですよね。

しかし、マットレスも当然使っていれば劣化していきます。そんなマットレスの劣化を遅延・改善してくれるのがマットレストッパーです。

今回は、マットレストッパーを利用するメリットや使い方、選び方を解説します。

この記事を読めば、マットレスをより長持ちさせることができ、数万円単位の節約もできますよ!

1.マットレストッパーとは?基本情報のおさらい

マットレストッパーと聞いても、何のことか分からない方もいますよね。確かにあまり聞きなれない言葉です。

まずはマットレスストッパーがどのようなものか、使うメリットや使い方、形状などを詳しく解説していきます。

1-1.使う目的:寝心地を変えマットレスの寿命を延ばす

マットレストッパーは、マットレスの寝心地を変えたり、寿命を延ばしたりする目的で使用するサポート寝具です。

高反発(低反発)ウレタン、高反発ホイル、高反発ファイバー、ボンネットコイルなどの素材でできており、見た目は極薄のマットレスが近いですね。

マットレスの他、敷布団に敷いても使える商品もあります。名前も、「マットレストッパー」「オーバーレイ」「マットレスパット」とメーカーによって異なることもあるので、覚えておきましょう。

マットレストッパーを使うと、マットレスの劣化を抑えることができます。高価なマットレスを買ったので、できるだけ長期間使いたいという場合は活躍してくれるはずです。

へたったマットレスを蘇らせるほか、経年劣化を遅らせることも可能。加齢や体型の変化によって、ベッドの寝心地が悪くなったという場合もおすすめです。

1-2.厚さ:マットレスより薄い

マットレストッパーは、マットレスと同じ素材が使われていますが、マットレスより薄いのが最大の特徴です。

一般的なマットレスが10cm以上あるのに対し、マットレストッパーの厚さは3~5cmと約半分となっています。つまり、同じ素材であっても厚い方がマットレス、薄い方がマットレストッパーとなるわけです。

ただし、ベットパットや敷きパットよりは厚くなっています。ベットパットや敷きパットは厚手のシーツといった感じですが、マットレストッパーは薄手のマットレスで見た目で違いが分かるでしょう。

マットレスストッパーはマットレスより薄い分、値段は安くなっており、1万円~3万円代が相場です。

1-3.使い方:マットレスの上に重ねて使う

マットレストッパーはマットレスの上に重ねて使います。

単独で使うことは、そうありません。たとえば、マットレスが硬すぎる場合は柔らかい素材のマットレストッパーを用いて寝心地を調整します。経年によってマットレスがへたってきたら、マットレストッパーを重ねることで、その分を補うのです。こうすることで、寝心地を変えたり快適な使用感に戻せたりします。そのため、マットレストッパーは、マットレスへの不満や不具合を明確にしてから選ぶことが大切です。

たとえば、マットレスが硬すぎる、あるいは柔らかすぎる場合は真逆の素材を選んで調整しましょう。硬さは申し分ないけれど、弾力がなくなったという場合は同じ素材のマットレストッパーを購入し、弾力を調整するといいですね。マットレスストッパーは重ねて使うのですが、ボックスシーツなどを用いて両方を包んで固定するとズレることがなく快適に使用できます。マットレスの上でマットレストッパーが動いてしまっては、安眠できません。布団に重ねて使う場合も同様なので、覚えておいてくださいね。

2.マットレストッパーの効果を最大限発揮する使い方

マットレスの不具合を調整するマットレストッパーは、使い方次第で効果が変わってきます。せっかく使うのであれば、より効果的に使った方がマットレスへのダメージも少なく抑えられるでしょう。この項では、マットレストッパーを最大限有効に使うための方法を解説します。

2-1.寿命を見つつ交換する

マットレストッパーの寿命は平均して2~3年です。マットレスの平均寿命が7~10年なので、それに比べれば短いと言えますね。マットレストッパーは薄い分、体重の影響を受けやすく、へたりが早いのです。

そのため、マットレスより頻繁に交換するのがおすすめ。5~7万円のマットレスを1回交換するより、1~2万のマットレストッパーを2回交換した方が経済的ですよね。

へたれてしまったマットレストッパーでは効果は半減してしまいます。使い続けて2年ほどしたら、状態を見て交換を考えましょう。

2-2.湿気などに気を遣いこまめに干す

マットレストッパーは、マットレスの上に重ねて敷いて使います。そのため、敷きパッドなどを敷いても人の体から出る汗や空気中の水分で、マットレストッパーの中には湿気が溜まりやすいです。マットレスと接する面は、湿気の行き場がなく溜まりやすいというわけですね。

その結果、マットレストッパーとマットレスの間にカビが生えたり、マットレストッパーの肌触りが悪くなることがあります。

マットレストッパーは薄い分、マットレスより移動しやすく干しやすいものです。時折ベランダで干すなど湿気対策を行いましょう。こまめに手入れをしておけば、長持ちしやすくなります。買ってから数か月で、カビが生えてしまったらもったいないですよ!

3.マットレストッパーの選び方

マットレスストッパーは聞き馴染みがなく、どんなものを選んだらいいのか判断しにくいです。この項では、マットレストッパーの選び方を解説していきます。マットレストッパーはいろいろな素材、厚さの製品があり、機能もさまざまです。その中から自分の体に合ったものを選ぶコツを伝授します!

3-1.通気性:カビが生えるのを防ぐ

前述したように、マットレストッパーは湿気が溜まりやすいものです。日中はずっと家を留守にしており、マットレストッパーを干す時間がないという場合は、いつの間にかカビが生えてしまっているということも珍しくありません。そんな方は、できる限り通気性のいいものを選びましょう。

たとえば、素材をメッシュの布地でくるんだものなどは、通気性が良くなります。通気性が良い分、湿気が逃がされるのでカビも生えにくい状態の維持が可能です。梅雨時など湿気が溜まりやすい時期はエアコンをドライ運転にしておくと、さらにカビが生えにくくなります。もちろん、可能であればこまめに干すことが大切です。

マットレストッパーにカビが生えた場合は、クリーニングに出すことはできません。アルコールや布用の漂白剤で落とすことになるでしょう。これで落ちなかった場合は処分することになるので、通気性は購入前にしっかりとチェックしておきたいですね。

3-2.復元率:形が崩れにくく長持ち

マットレストッパーもマットレスや枕と同様に復元率が大切です。成人の体重は女性でも50kg以上はあります。復元率が低いマットレストッパーでは、サポート用具としては不十分です。

へたれるまでも早いので、形が崩れにくいものを選びましょう。マットレストッパーは安価なものもありますが、やはりある程度の値段がしたものの方が復元率は高い傾向にあります。

お財布との相談にはなりますが、出し惜しみはしない方が長期的にプラスになるはずです。

3-3.価格:マットレスと比べてコスパを考える

マットレストッパーは2~3年で買い替える消耗品です。とはいえ、安いものでも1万円以上はかかります。

マットレスの価格によっては、「マットレストッパーをこまめに買い替えるより、マットレスを変えた方がコスパがいい」というケースもあるでしょう。たとえば、10万円近くしたマットレスがどうも硬すぎる、あるいは柔らかすぎるという場合は、1万~3万円かけてマットレスパットを購入して調整する価値はあります。

しかし、3万円くらいの格安マットレスならば思い切って買い直した方がお得ということもあるはずです。

また、長い間使ったマットレスがへたってきた場合も、マットレストッパーで調整するのは難しくなります。マットレストッパーを買ったのにあまり改善されず、マットレスを買い直すことになるのであれば、最初からマットレスを購入した方が賢明ですね。

このように、1万円以上かけて寝心地を調整する価値があるかどうかを考えてから購入しましょう。

4.マットレストッパーはベッドパッドや敷きパッドとどう違う?

マットレスストッパーに似た物に、ベッドパッドや敷きパッドなどがあります。前述したように、これら2つは厚手のシーツのようなものです。マットレスに汚れがつかないようにガードしたり、肌触りを良くしたりするためにつけるもので、寝心地を調整する効果はありません。

そのため、価格も比較的安価です。数百円程度で買えるものもあり、手は出しやすいでしょう。使い方としては、マットレス、マットレストッパー、敷きパッド(ベットパット)の順で敷いて使うのがおすすめです。

また、敷きパッドは冷涼感や保温性を高めるためにも使えます。夏は麻素材のものを使えば、さらりとした肌触りで寝心地が良くなるでしょう。冬はフリース素材や起毛素材を使ったものを用いれば、温かく眠れます。

つまり、より寝心地を良くするために使うものと考えることもできるのです。マットレストッパーはベットパットの代わりにならず、ベットパットをマットレストッパーの代わりにすることもできません。

まとめ:マットレストッパーを上手に使って長く使おう

あまり聞かないマットレストッパーについて、かなり理解が深まったと思います。

マットレストッパーの効果や目的、選び方は意外と単純なので、取り入れやすいでしょう。

最後に今回の記事をまとめておきます。

  • マットレストッパーはマットレスの劣化を防ぎ、使用感を戻す効果がある
  • 素材はマットレスと同じものが多い(高反発(低反発)ウレタン、高反発ホイル、高反発ファイバー、ボンネットコイルなど)
  • 厚さは3~5cmくらいのものが一般的
  • マットレストッパーを使うことでマットレスの寿命を延ばせる
  • マットレストッパーを使う価値がある高価なマットレス、買ったばかりのマットレスに用いるのがおすすめ
  • ベットパット、敷きパッドとは用途が異なる

マットレストッパーは必ずしも必要な寝具ではありません。しかし、あれば活躍してくれる有能な寝具です。上手く使えば、数十万円の節約も可能になります。

今まで使ったことのない方も、これを機に試してみてはいかがでしょうか。

睡眠の質を高めるなら!おすすめアイテムをチェック

ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。

ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート

「ブレインスリープ マットレス プレミアム フロート」は、9層構造が多方向から身体をしっかり支えることによる超・体圧分散と、NASAが提唱する究極のリラックス姿勢の再現により、身体の負荷を軽減するマットレスです。

特徴1:新感覚の弾力。9層構造のハイブリット反発で身体の負荷を軽減

一方向だけではなく、無数の繊維があらゆる方向から立体的に身体を支えるハイブリッド反発が、部位によって異なる重さや面積に最適に反応。さらに独自の9層構造が重力を吸収してその力を反発力に変換。しっかりと身体を支えて正しい寝姿勢を保ちます。

特徴2:NASAが提唱する中立姿勢を再現。究極のリラックスへ

宇宙空間で身体を預けると、自然と肩が内側に入り、脚が上がった体勢になります。これは、身体に最も負担の少ない姿勢だとされています。本製品は独自の三次元構造体によって、浮遊するかのような反発と肩・腰・脚に合わせた最適な硬さを形成し、重力から解放された究極のリラックス姿勢へと促します。

特徴3:脚をあげることで巡りを高める。

脚部が胸元より4cm高く設計されており、血流が胸元に循環しやすくなります。

特徴4:抜群の通気性で熱がこもらず快適

良質な睡眠を得るためには、寝床内の温度と湿度を適正に保つことが重要です。90%以上が空気層でできているので、睡眠時に発生する熱や湿気がこもらず、快適な睡眠環境をつくります。

特徴5:シャワーで水洗いできて清潔。

カバーは取り外して洗濯機で洗えることはもちろん、マットレスの中材も全て洗えます。中材はシャワーで汚れを洗い流せて、シャワー後は日陰干しをするだけで簡単です。

ウレタンやコイルのマットレスは、通気性が悪く湿気や熱が溜まりやすいためマットレスの中でダニやカビが発生しやすいです。ブレインスリープのマットレスは通気性がいいのでダニやカビが発生しにくいうえに、ハウスダストやほこりが気になったらいつでも洗えるので清潔な状態を維持できます。

 

ブレインスリープ マットレス オーバーレイ

特徴1:手持ちの敷寝具に重ねて寝心地をよくする

お手持ちの敷寝具の上に乗せて使用することで、寝心地を改善させることができます。フローリングの上に直接敷いての使用や、へたった敷寝具の上には使用できません。とても軽くコンパクトに収納できるので、持ち運ぶことも簡単です。

特徴2:腰はしっかり、肩・脚は優しく持ち上げる3ゾーン設計

横になった時に、全身をバランスよく支えるため、密度の異なる3ゾーン設計。全体重の約半分を支える腰を、しっかりと支えて沈み込みを回避します。腰をしっかり持ち上げて正しい寝姿勢を作るので、寝ている間に体が整います。

特徴3:4種類の硬さから選ぶことができる

シングル・セミダブル・ダブル・クイーンの4サイズ展開。それぞれ、ソフト(目安49kg以下)・ミディアム(目安50〜74kg以下)・ハード(目安75〜99kg以下)・スーパーハード(目安50kg以上)の、4つの硬さから選ぶことができます。

通常は、体重によって硬さを選びますが、うつ伏せに寝る人、肩こりに悩んでいる人、優しい寝心地が好きな人は、1つ柔らかめがオススメです。反対に、腰痛に悩んでいる人、高齢者や運動不足など、体力がない人、しっかりした寝心地が好きな人は、1つ硬めがオススメです。

手軽に睡眠の質を高めたい人、腰の沈み込みによって翌朝、腰が痛くなりやすい人、手持ちの敷寝具を捨てたくない人にオススメです。


 

<Writer>

ブレインスリープ編集部