最高の睡眠で最幸の人生を

西野 精治

「あなたは、ぐっすり眠れていますか?」

 私は、日本に出張で帰ったとき、朝の出勤時間にすでに疲れ切った顔の、電車の中で寝てしまっているサラリーマンを面と向かって見るたびに、そんな言葉を投げかけたくなります。30年以上アメリカで過ごし、スタンフォード大学で睡眠に関する様々な研究をやってきた医者である私でしか感じえない、違和感とも言える日本のこの状況をなんとか解決したいと思いました。

 この想いをきっかけに、令和元年5月に「最高の睡眠で、最幸の人生を。」というスローガンで、“株式会社ブレインスリープ”を設立しました。より良い睡眠により、日本人の健康寿命を延ばし、より豊かな社会をもたらしたいという想いからです。
 日本でも睡眠衛生の重要性が今日、認識されてきています。睡眠は生命の源であり、ダイエットやエクササイズ以上に健康維持に重要な生理機能です。睡眠は単なる休息や眠気の解放ではなく、自律神経やホルモンバランスの調整、記憶の定着や免疫機能の増強、脳の老廃物の除去等の重要な役割をはたすことが明らかになっています。適切な睡眠をとらないと、肥満、糖尿病、高血圧といった生活習慣病をはじめ、精神疾患、感染症やがん、認知症の発症リスクも高まります。

 日本人の睡眠時間は、OECDなどの調査によると世界でワースト1の短さです。しかも24時間社会を背景に近年さらに睡眠時間が短くなり、 6時間未満の睡眠時間の日本人が全人口の4割を占めると報告されています。慢性の睡眠不足は借金のように膨れ上がり、簡単に返済できず、放置すれば身も心も破綻します。こういった“睡眠負債“はビジネスパーソンだけでなく、主婦やこどもにも顕著で、速やかな対策が必要と思われます。

 また睡眠は非常に“フラジル(もろい)”で、外部環境、心的な不安やストレス、身体要因で容易に乱れます。それ故、睡眠障害の頻度も非常に多いことが分かっています。睡眠障害の中には、単純な睡眠改善プログラムなどでは改善が期待できず、医学的な治療が必要な睡眠時無呼吸症候群や、過眠症、睡眠時の不随運動などの睡眠障害も含まれています。非常に重要なことですが、そういった睡眠障害に罹患している人々をも一纏めにしての睡眠コンサルティングや睡眠改善プログラムは成り立たず、潜在的な睡眠障害の患者さんには適切な診断・治療への導きを行うような、きめ細やかな対応を行う必要があると思っています。そうすることで初めて、睡眠コンサルティングや睡眠改善プログラムが医学的・科学的エビデンスに基づいた最適なものとなり、ビジネスパーソンや国民全体の生活向上にとって効果的なものとなると考えています。

 私が所長を勤める”スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所“のOB/OG50名近くが現在、日本全国の睡眠医療、睡眠研究の場で活躍されています。彼ら/彼女らと連携をはかりながら、最先端・最前線の知見と経験をもとに、国民の睡眠衛生の改善をはかり、日本国民全員が「最高の睡眠で、最幸の人生」をおくることができるように願い、力を結集したいと思います。

株式会社ブレインスリープ
代表取締役 西野 精治

代表者の経歴

  • 1955年大阪府出身
  • 1987年、当時在籍していた大阪医科大学大学院からスタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ
  • 1999年にイヌの家族性ナルコレプシーにおける原因遺伝子を発見し、翌2000年にはグループの中心としてヒトのナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止めた
  • 2005年にスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。「睡眠の謎を解き明かして社会に還元する」を最重要課題としている
  • 2016年より一般社団法人良質睡眠研究機構の代表理事に就任。科学分野の人材育成への思いから、大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎北米支部同窓会会長も務めている。
  • 2019年5月、自身が代表を務める株式会社ブレインスリープを設立。

代表者の著書

スタンフォード式 最高の睡眠 著者 西野精治

スタンフォード式 最高の睡眠
著者 西野精治 Amazonのカートに入れる

マンガでぐっすり! スタンフォード式 最高の睡眠 著者 西野精治

マンガでぐっすり! スタンフォード式 最高の睡眠
著者 西野精治 Amazonのカートに入れる

スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣

スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣
著者 西野精治 Amazonのカートに入れる