昨晩までは何ともなかったのに、翌朝起きたら首が痛い…という経験をすると、今まで寝具に対してそこまで興味がなかった方でも、自分に合う寝具を検討したくなります。
この記事では、首の痛みが気になり、その原因は「枕が合っていないせいかも?」と思っている方に、首が痛くなる原因やその解決方法について詳しく解説しています。
目次
- 枕で首が痛くなる原因
- 枕があわないと出る症状
- 1:肩・首・腰・頭の痛み
- 2:いびき
- 3:ストレートネック
- 4:睡眠の質が低下
- 枕で首が痛くなるのを解決する方法
- 枕が自分に合っているかのチェック
- 枕が合っているのか、合ってないのかを確かめるための、チェックポイント
- 寝姿勢によっても枕の使い方が異なる
- 仰向け寝では、背骨がなだらかなS字状にカーブ
- 横向き寝では、背骨と床が真っ直ぐ平行
- うつ伏せ寝
- 正しい枕の選び方
- 1:枕の高さから選ぶ
- 2:枕の大きさから選ぶ
- 3:枕の素材から選ぶ
- 4:睡眠を考えた商品から選ぶ
- 自分にあった枕で睡眠しよう
- 睡眠の質を高めるなら!おすすめアイテムをチェック
- ブレインスリープ ピロー
- ブレインスリープ ピロー ネックフィット
- ブレインスリープ ピロー サイレント
- ブレインスリープ ピロー ポータブル
枕で首が痛くなる原因
真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢)の時、首の骨は通常、背骨から頭を真っ直ぐ支えるために緩やかなS字を描くようにカーブしています。睡眠時にも、その背骨のカーブを自然な状態に保つことで、体の圧力が均等に分散され、血液が循環しやすくなります。
そこで重要なのが枕です。枕には、睡眠中の頭や首を支えて首のカーブをサポートしたり、睡眠中の姿勢を整える役割があります。ですが高さや硬さの合わない枕を使用すると、頭や首をうまく支えることができず、無理な姿勢を長時間続けることになるので、睡眠中に首や肩周りの筋肉に大きな負担がかかり、こりや痛みが起こります。
また、横幅が小さすぎる枕は、寝返りを打った時に枕から頭が落ちやすいため、肩こりや寝違えに繋がる可能性があります。
枕があわないと出る症状
合わない枕を使用することで、起こる症状を4つご紹介します。
1:肩・首・腰・頭の痛み
高さや硬さの合わない枕で眠ると、睡眠中の姿勢が不自然になるため、頭から首、肩周りにかけての筋肉に負担がかかります。
例えば、高すぎる枕を使うと頭が持ち上がるため、首や肩に負担がかかり、使い続けることで頭痛の原因となることがあります。反対に、低すぎる枕では、首とマットレスとの間に隙間ができてしまうため、頭を首だけで支えている状態になるので、肩こりだけでなく、首を痛めたり、呼吸がしにくくなることがあります。
また、首と腰にかけて背骨で繋がっているため、首に負担がかかることで腰にも影響が及ぶ可能性があります。特に体を支える筋肉が少ない方は、枕が合わないことで腰痛が起きやすいと言われています。
2:いびき
高すぎる枕で眠ると、気道が圧迫されるので、いびきをかきやすくなります。
首の自然なカーブをつくれる枕の高さは人によって異なりますが、華奢な人であれば5cm程度、体格が標準の人は6cm程度、体格のよい人は8cm程度の高さを目安に調整しましょう。
3:ストレートネック
ストレートネックとは、スマートフォンの使用やデスクワークなど、生活習慣の中で前傾姿勢が長時間続くことで、首のカーブが伸び、ストレートになった状態のことです。
人は睡眠中、ストレートネックでダメージを受けた首の修復をはかろうとしていますが、高さや硬さが合わない枕を使用していると、ダメージや疲労を回復するどころか、悪化させてしまう可能性があります。
4:睡眠の質が低下
自分の体に合っていない枕は、寝返りがしにくかったり、寝心地が悪くて逆に寝返りをし過ぎてしまうので、睡眠の質が低下します。「十分な時間寝たのに翌朝、疲労感がある」、「夜中に目が覚めてしまう」という方は、枕を見直してみましょう。
枕で首が痛くなるのを解決する方法
自分に合わない枕を使用し続けている間は、首や肩の痛みやこりが解消されない可能性が高いと言われていいます。また、年齢や体格によって合う枕が変化するので、首の痛みを感じるたびに、自分に合った枕を見つけることが大切です。
枕が自分に合っているかのチェック
まずは、自分の枕が自分の体に合っているかを確認しましょう。
枕が合っているのか、合ってないのかを確かめるための、チェックポイント
・朝、目が覚めた時に枕がズレている(首から離れている、後頭部しか乗っていない)
・うつ伏せの姿勢で目が覚める
・枕や頭の下に手を入れて寝ている
・腕を上げて寝ている
・翌朝、手や腕にしびれがある
・翌朝、首や肩がこっている、または痛い
・熟睡感がない
・寝返りを打つと目が覚める
これらの項目内で、1つでも当てはまっている場合、枕が自分に合っていない可能性があります。
枕が体に合っている場合、寝返りを打っても大きくズレることはなく、ズレそうになっても、無意識に枕を戻したり、体が追いかけていったりなどして、枕と自分の体が離れるのを食い止めようとするので、睡眠中に枕から頭が落ちていたり、うつ伏せの姿勢、手を下に入れる、バンザイしているなどしていることが多い方は、一度枕を見直してみましょう。
寝姿勢によっても枕の使い方が異なる
“理想の寝姿勢”とは、真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢)に近い背骨のラインを保つことなので、寝姿勢によって、最適な枕が異なります。
仰向け寝では、背骨がなだらかなS字状にカーブ
仰向け寝の時は、真っ直ぐに立った状態と同じように、首の骨が緩やかなS字カーブになる高さの枕がオススメです。頭だけでなく、首のカーブもしっかりと支えることのできる高さ・硬さ・サイズの枕を選びましょう。
また、仰向けの状態で頭を乗せた時に、首から頭にかけての傾斜角度が10~15度、額より顎の先が5度程度下がっている状態が理想の寝姿勢と言われています。
横向き寝では、背骨と床が真っ直ぐ平行
横向き寝の時は、真っ直ぐに立った状態と同じように、頭から背中にかけての骨が真っ直ぐになる高さの枕がオススメです。頭を適切な高さで支えて背骨が真っ直ぐになることで、首や肩にかかる負担を抑えることができます。
横向き寝の姿勢では肩幅の分、頭や首がマットレスから離れるため、「仰向け寝」と「横向き寝」では最適な枕の高さが異なります。 最近は、中央部が低く、両サイドが高めになっているような立体的な枕や、枕の左右が硬くなっていて頭の沈み込みを抑えることのできる枕などがあるので、寝返りが多い方は試してみてください。
うつ伏せ寝
うつ伏せ寝の時は、基本的に顔を横に向けて眠るため、枕が高いと頭に不自然な角度がついて首に負担がかかるので、低めで柔らかい素材の枕がオススメです。うつ伏せ寝用として、真ん中にくぼみがある形の枕もありますが、通常の枕を使う場合は、枕を抱えるようにして、マットレスと体の間に隙間ができないようにしましょう。
舌が落ち込むことによる気道の妨げがないため、いびきをかきにくくなるほか、肺に心臓の重みがかからない寝姿勢なので、咳が出ている時は呼吸がしやすいと言われています。また、体の前面を下にして寝ることでお腹が温められ、リラックスしやすく、安心感を得られるという人もいます。
ですが、背骨や首がねじれるため、寝起き時の首の痛みやこり、輪郭や歯並びの歪み、顎関節症(がくかんせつしょう)のリスクが高まります。また、胸部を圧迫してリンパの流れを妨げる可能性があるため、むくみに繋がることもあります。
うつ伏せ寝はデメリットが多い寝姿勢のため、入眠時などの短時間のみの場合は良いですが、長時間の寝姿勢としてはオススメできません。
正しい枕の選び方
正しい枕の役割は、頭から肩にかけての首のカーブの隙間を埋め、首を支えることです。そんな、自分に合った枕を見つけるための選び方をご紹介します。
1:枕の高さから選ぶ
枕は高すぎても低すぎてもよくありません。後頭部が高いと首が圧迫されて、首や肩のこり、痛み、いびきの原因になることもあります。反対に低すぎる枕では頭が安定せず、首や肩に負担がかかります。
一般的に、仰向けの状態で頭を乗せたときに、首から頭にかけての傾斜角度が10~15度、額より顎の先が0~5度程度下がる状態が理想の寝姿勢とされています。人によって体格が異なるため、枕の最適な高さも異なりますが、華奢な人であれば5cm程度、体格が標準の人は6cm程度、体格のよい人は8cm程度の高さを目安にしましょう。
また、横向きに寝返りを打った時も理想の寝姿勢を維持するためには、中央部が低く、両サイドが高くなった、立体的な枕が理想的です。
2:枕の大きさから選ぶ
スムーズな寝返りを打つために、枕の幅にもこだわる必要があります。
体格によって異なるため一概には言えませんが、一般的に、左右どちらに寝返りを打っても頭が枕から落ちないように、自分の頭3つ分の幅以上の枕を選びましょう。さらに肩口までカバーできる奥行きも必要なので、幅60cm以上、奥行き35cm以上が理想のサイズです。
3:枕の素材から選ぶ
枕の素材によって寝心地が変わります。
主な素材として、クッション性の高いウレタンフォームや、柔らかさと弾力性のあるポリエステル綿、耐久性・通気性・弾力性に優れて丸洗い可能なパイプ素材、適度な硬さがあるそば殻、など、素材に関してはお好みで選びましょう。
4:睡眠を考えた商品から選ぶ
デザイン性や、購入しやすい価格帯だからなどではなく、良質な睡眠を提供するために開発された枕を選びましょう。自分の体格や寝姿勢に合った枕を使用することが大切なので、オーダーメイド枕もオススメです。ですがオーダーメイド枕は高価な商品が多いので、難しいようであれば、オーダーメイドに近い枕を選びましょう。
自分にあった枕で睡眠しよう
人は、毎日6〜8時間程度ととても長い時間眠るので、自分に合った枕を使うことが大切です。
眠っている間に自然な首のカーブを作ることによって、首こりや肩こり、腰痛、頭痛などの睡眠トラブルを予防することができるので、首の痛みが気になる方は、一度枕を見直してみてはいかがでしょうか。

<監修>
井坂 奈央
Dクリニック東京ウェルネス 睡眠・SAS外来 睡眠センター長 医学博士
埼玉医科大学医学部医学科を卒業後、東京慈恵会医科大学(耳鼻咽喉科)にて勤務。 日本睡眠専門医。睡眠時無呼吸症候群を専門とし、男性にとどまらず女性・小児と数多くの診療実績を有する。 2022年9月よりDクリニック東京ウェルネスに入職し、現在に至る。
睡眠の質を高めるなら!おすすめアイテムをチェック
ブレインスリープでは、お客様の睡眠に関するご要望やお悩みに合わせて、様々な寝具を開発しています。その中から、おすすめアイテムの特徴やポイントをご紹介します。
ブレインスリープ ピロー
ブレインスリープの看板商品『ブレインスリープ ピロー』は、ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』の理論を基に、脳と睡眠研究によって開発されました。睡眠の質を左右する「黄金の90分」に注目し、脳を冷やすことで睡眠の質を高める枕です。
特徴1:オーダーメイドのようなフィット感で、首や肩が痛くならない
独自の3層構造が特徴。1番上のふんわりとした層が、自分の頭の大きさや重さに合わせて変化するため、オーダーメイドを超えるフィット感を感じることができます。
また、中心部分が1番柔らかく、左右にいくほど弾力が高まっている“9つのグラデーション構造”になっているため、仰向け・横向き・うつ伏せなど、どのような寝方にもフィットします。さらに横幅60cmと幅広設計なので寝返りしやすく、睡眠の質が高まります。
特徴2:脳を冷やして早く、深く眠れる
脳を冷やすと、眠り始めの90分の睡眠が深くなり、眠りの質が良くなります。この90分の質が悪いと、その後何時間寝ても睡眠の質が悪いとまで言われているほど。ポリエチレンを編み込んで作られる『ブレインスリープ ピロー』は、枕に使用されることの多いウレタンやフェザーなどの他素材と比べて、長時間眠っていても高い放熱量を維持することができるので、頭部の温度を低く保つことが可能。熱や湿気が睡眠を邪魔することなく、快適に睡眠できます。
特徴3:自宅で丸洗いできるからいつでも清潔
ポリエチレンを編み込んでできているため、汚れが素材にしみ込んで取れないということも起こりにくく、シャワーで簡単に汚れを落とすことができます。3か月に1回程度のお手入れがおすすめですが、自宅で手洗いできるので、汚れや臭いが気になった時に丸洗いし、いつでも清潔な状態をキープ。また、枕カバーは洗濯機で洗うことができます。
さらにダニやカビが発生しにくい素材なので、ハウスダストやアレルギーをお持ちの方や、お子様と一緒に寝ている方が安心して使用できるのも嬉しいポイントです。
ブレインスリープ ピロー ネックフィット
西野精治さんの著書『スタンフォード式 最高の睡眠』の発想に基づき開発された枕『ブレインスリープ ピロー』の新ライン『ブレインスリープ ピロー ネックフィット』です。人間工学に基づいたウェーブ構造で、日中、酷使した頚椎を正しい位置に戻すサポートをしてくれます。さらに胸部を安定させ、呼吸しやすい姿勢で眠ることができます。
特徴1:肩部分から支えて首への負担を分散
一般的に、頭の重さは、頭と首で支えますが、ショルダーサポート部分が肩から支えることで、頭、首、肩の3点に体圧を分散し、首への余計な負担を減らします。税込16,500円と手の出しやすい価格帯でありながら、寝た瞬間から首のカーブにフィットし、程よい硬さで肩周りから優しく包み込んでくれるので、パソコン仕事や長時間のスマホ操作などで、日中、首を酷使している人にオススメです。
特徴2:首や肩周りの筋肉を緩める
ネックサスペンション部分が、頚椎のウェーブを維持し、首を支える4つの筋肉にアプローチ。日中、緊張状態にある首や肩周りの筋肉を緩めてリラックス状態に。肩こりや首こりに悩んでいる人にオススメです。
特徴3:自然な寝返りをサポート
中央が柔らかく、サイドが硬い設計なので、横向き寝の姿勢では頭の沈み込みを防いでくれます。そのため、横向き寝でも理想的な寝姿勢をキープし、一晩に20回以上すると言われている寝返りをサポートしてくれます。
特徴3:4:体積の90%が空気
通気性が抜群で、長時間使っても熱や湿度がこもらず、高い放熱量を維持。頭のムレを防いで、朝まで快適に眠ることができます。また、シャワーで丸洗いすることができるので、いつでも清潔な状態を保つことが可能。お湯で復元できるので、枕本体がヘタってきても安心です。
ブレインスリープ ピロー サイレント
特徴1:いびきを抑えるクラウンウェーブ型の形状が横寝を促進し、呼吸を整える。
横向き寝をサポートしてくれる「クラウンウェーブ」が、いびきをかきやすい仰向け寝を抑えます。横寝をするときに最適な高さに設計し、首元に入った特殊な芯が首をしっかりと支え、頭を適度に沈み込ませることで首への負担を軽減します。
特徴2:超通気性素材が、最適な睡眠温度と湿度をコントロール
ブレインスリープピロー同様、特殊な素材と肩から支える設計により熱放散性に優れるため、熱がこもりません。ウレタン素材やフェザー素材の枕と比較しても格段に優れる通気性の良さで朝まで快適に眠れます。
特徴3:シャワーで洗い流すだけでいつでも清潔
枕本体を自宅で丸洗いできるので、毎日清潔に眠ることができます。
ブレインスリープ ピロー ポータブル
睡眠の質にこだわる『ブレインスリープ』ならではの快適な寝心地を追求し、機能や寝心地はそのままに、ネックピローとして欲しい機能もたくさん取り入れました。
特徴1:省スペース設計
コンパクトに折りたためる省スペース設計、軽く、スーツケースに取り付けてスマートに移動が可能。また、小さく折りたためて、重量は約210gと「ブレインスリープ ピロー」の約1/3程度と超軽量。荷物が多い時でも邪魔にならず持ち運びもラクです。移動中や移動先でも、快適な睡眠を得ることができます。
特徴2:首をしっかり支えて、最適な寝姿勢をサポート
高反発の立体構造ファイバー素材が首のカーブを正しい位置でしっかりと支える構造なので、頭の沈み込みを回避。異なる2種類の密度により、長時間寝ても体に負担がかかりにくい寝姿勢を維持することができます。さらに、独自の三次元構造素材により、体積の90%以上が空気層でできているので、頭や首まわりの熱や湿気を逃し、蒸れないため、長時間の使用でもサラッと快適な温度のまま過ごすことができます。
特徴3:首元のアジャスターベルトでフィット感を調整
首元のアジャスターベルトでネックピローのフィット感を調節可能。あまったベルトはポケットに収納ができて邪魔になりません。
特徴4:全て丸洗いできるから衛生的
カバーはもちろん、中材もすべて丸洗いできるので、移動先で汚れても心配不要。常に清潔な状態で使用することができます。また、中材は100%リサイクル可能な、地球にやさしいサスティナブルな素材です。
特徴5:移動先のホテルや普段の枕に重ねて使用することもできる
枕に重ねて、寝心地をアップデートすることができるので、移動先のホテルの枕を自分好みに変えることができます。普段の枕に重ねて使用するほか、低い枕が好きな人には、単体で使用するのもオススメ。
特徴6:仕事場でも活用!
イスの背もたれに設置することのできるアジャスター付き。高反発の立体構造ファイバーが、長時間のデスクワークで腰へかかる負担をサポート。腰のカーブに沿うように設置するだけで、座骨を立てて腰椎のカーブを正しい状態に導いてくれます。
裏面のドットボタンで形状を自由に固定することができ、高反発素材でもスムーズで簡単に変形可能。腕を挟んで使用することもできるので、昼休憩にデスクでひと休みする際にも最適です。日中に短時間でも仮眠をとることで、頭がすっきりとして、仕事効率が上がります。

<Writer>
ブレインスリープ編集部